昨日の対ニューオーリンズセインツ戦でのQBチャド・ヘニーですが、パス36回投中18回成功で211ヤード獲得、TDパスはなしで2インターセプトという内容でした。結果的にインターセプトは2つだったんですが、見ている限りインターセプトされそうなパスは少なくとも2つありました。パス成功率が50%とかなり苦しんだんですが、レシーバーの落球というのもあって足を引っ張られました。ヘニーの成長にはいいWRが必要なんですが、今のドルフィンズでは厳しいですね。

その落球ですが今回もWRテッド・ギンでした。前の試合の対ニューヨークジェッツ戦ではTDパスレシーブを決めて躍進のきっかけとなったかと思ったんですが、これでまた自信喪失してしまいそうです。ギンも今年で3年目、今シーズンは結果を出さなければいけないシーズンなんですが… ヘニーからギンに投じられたパスは8回あったんですが、そのうち2回しかキャッチしていません。技術的なものなのか精神的なものなのかわかりませんが、どちらにしても一流のWRとはいえないですね。

そしてもう1人大事なパスを落球してしまったのがTEアンソニー・ファサーノでした。こちらはヘニーのパスではなくワイルドキャットフォーメーションからのRBロニー・ブラウンのパスでした。ブラウンのパスはほぼ完璧だったし、決して難しいキャッチではなかったので取ってほしかったですね。昨シーズンは大活躍したファサーノだったんですが、今シーズンは開幕戦での2ファンブルや落球などどうもよくないです。

そしてこの試合でも大きな怪我人が出ました。ベテランCBウィル・アレンで、左ひざの靭帯を痛めてシーズンアウトになりました。アレンはディフェンスバック陣のリーダー的存在だったようで、ただでさえパスディフェンスに難があるドルフィンズにとっては大きな損失です。これで新人CBコンビ、ショーン・スミスとボンテ・デービスが先発を務めることになりますが、新人だけにどういう結果になるか不安です。さらにパスディフェンスで苦しみそうです。

ただ、この試合では控えCBネイサン・ジョーンズが見事なインターセプトを決めました。このジョーンズとかつてのドラフト1巡目指名CBジェイソン・アレンのサポートが重要になってきます。ドルフィンズにとっては危機的状況ですが、同時に若いCB陣にとっては大きな挑戦となります。特に2人の新人にはブレークのきっかけになってもらいたいです。

ブラウンとRBリッキー・ウイリアムスは2人合わせて25キャリーで128ヤード獲得(平均5.1ヤード)で4TDランと素晴しい内容でしたが、特に試合後半はほとんどランが出ませんでした。やはり2人合わせて30回以上のランプレーが出ないと今のドルフィンズでは苦しいでしょう。

その他目立ったところではベテランLBジェイソン・テイラーが2.0QBサック、2ファンブルフォースと活躍しました。しかしそれが勝利に結びつかなかったというのがなんとも歯がゆいですね。

この敗戦で今シーズンは2勝4敗となりましたが、この成績は昨シーズンと同じです。昨シーズンはその後の10試合を9勝1敗という好成績で地区優勝を果たしましたが、今シーズンは同じような成績を残すことは難しいでしょう。しかし勝ち負けは別として1つ1つの素晴しいプレーの積み重ねが選手に、そしてチームに自信を与えていくものだと思います。これからの試合でもより多くの素晴しいプレーを見せてもらいたいですね。

GO DOLPHINS !!!