目標を失ったドルフィンズは4勝10敗のデトロイトライオンズと対戦します。マイアミでのライオンズとの対戦となると2002年シーズンまでさかのぼり、その時は開幕戦で対戦して49-21で勝利しているんですが、RBリッキー・ウイリアムスのドルフィンズでのデビュー戦だったですね。あの試合ではウイリアムスが大活躍して勝利に貢献しました。

さて、今週末の対戦の予想を見ると圧倒的にライオンズが有利となっています。ライオンズは現在2連勝中で、2週間前はグリーンベイパッカーズに7-3で勝利し、先週はタンパベイバッカニアーズにオーバータイムの末に23-20で勝利とプレーオフ進出争いを展開しているチームを次々と撃破して勢いに乗っているところです。

先週格下と思われていたバッファロービルズに敗れたドルフィンズにとってはまたやりにくい相手かもしれませんが、もうこれ以上ホームゲームで敗れるような醜態をさらしてもらいたくないですね。さらにここで負ければ今シーズンも負け越しで終わる可能性が大きくなります。まあそれはそれで次のステップに進めるのでいいかもしれませんが、実際にプレーしている選手のことを考えると勝ってもらいたいですね。

ライオンズはショーン・ヒルが先発QBを務めるようですが、オフェンスで最も警戒すべきはWRカルビン・ジョンソンでしょう。ジョンソンは先週のバッカニアーズ戦では10回のパスレシーブで152ヤードを獲得するなど、今シーズンは1068ヤードを獲得して12個のTDパスレシーブを記録しています。

ライオンズのディフェンスの中心、ドラフト1巡目指名のDTダムコン・スーはディフェンスの最優秀新人候補の筆頭で、8つのQBサックを記録しています。加えてDEクリフ・アブリルも8.0QBサック、DEローレンス・ジャクソンとターク・マクブライドがそれぞれ5.55.0QBサックを記録しており、このディフェンスライン陣のパスラッシュは強烈です。

ドルフィンズはRTバーノン・ケアリーが欠場して控えRTランドン・マーサがプレーするなどオフェンスライン陣が弱体化しています。QBチャド・ヘニーに対するプレッシャーは激しくなることが予想され、パスプロテクションがもたなければパスオフェンスもかなり苦戦すると思われます。

ただ、最近の3試合でライオンズのディフェンスバック陣は相手QBにパスを75%以上成功させられており、しっかりパスを投げられれば活路を見出せるかもしれません。しかし今のドルフィンズはパスプロテクションに不安があり、ヘニーも自身を失っている現状ですからやはり厳しいでしょうかね。