今シーズンのホームゲーム最終戦、相手は4勝10敗のデトロイトライオンズ、第3Qを終わって24-17でリードこの試合は勝ってくれると思ったんですけど、なんで残り試合時間5分で17点も取られるのかと思うと、なんともコメントのしようがありません。

敗戦の大きな要因はQBチャド・ヘニーの2つのインターセプトにあります。この試合でのヘニーはその前にもインターセプトされそうなパスもあり、WRデボン・ベスへのTDパスも運に助けられた面がありましたが、第4Q途中まではよかったと思います。ところが、3点差に追い上げられてから途端に浮き足立ってしまいました。まあ、自信をなくしていて負け癖がついているのでそうなるんでしょうね。

確かにヘニーのプレーには大変失望したんですが、その複線となったプレーもやっぱりありました。第4Q最初の攻撃でライオンズ陣内7ヤード地点まで攻め込みながら反則で罰退して弱気になったんでしょうか、結局FGでよしとするようなプレーコールで3点を追加、その時点で10点リードを奪ったものの残り試合時間は10分近くありました。

HCトニー・スパラノとしてはヘニーのパスを信頼していませんから、無理してパスを投げさせてターンオーバーでもしたら大変だ、安全にFGを蹴っておけば相手の反撃は2回の攻撃が必要になる、自軍のディフェンスはきっと抑えてくれるだろう、というふうに考えたと思います。しかしその弱気な逃げの姿勢が逆転負けを招いたんでしょうね。

前にも書いたと思いますが、試合に勝つためには相手の嫌がることをするべきです。すなわちあの場面ではTDを狙ってパスを投げることです。ライオンズ側に立ってみれば自陣7ヤード地点まで攻められて絶対にTDを取られたくないわけですから、そういう状況の中でFGでよしとするプレーコールは相手にとってはありがたいことなんですよね。結果的にFGに終わるにしても、積極的にTDを取りにいくのといかないのとではぜんぜん違うと思います。

ドルフィンズが同じAFC東地区のライバルであるニューイングランドペイトリオッツやニューヨークジェッツに比べて成績が伸びない原因の1つがこの相手の嫌がるプレーができないことだと思います。ペイトリオッツやジェッツはやり方には問題があるかもしれませんが、やっぱり相手チームの嫌がることをやっているんですよね。だから勝星が延びていくんじゃないかと思います。

今シーズン最後のホームゲームだからか、Sイェレマイア・ベルが地元ファンに謝罪したそうですね。チームキャプテンとしてあまりにも不甲斐なかったからでしょうが、本来ベルよりも先に責任者であるスパラノが謝罪すべきではないでしょうか。

スパラノのインタビュー記事で伝えられたのは、まだ(来シーズンも)巻き返す自信がある、とか最後のインターセプトでヘニーは悪くなくて足を滑らせたレシーバー(ベス)のせいだ、ということです。全部を把握していないのでもし間違っていたら申し訳ないのですが、そういうスパラノの発言にはがっかりしたというか、本当にしらけてしまいました。