残り試合時間3分半でドルフィンズが16-10とリード、ブラウンズがオフェンスを始めた時、嫌な予感がしたんですが案の定でした。ただ、ディフェンスがなんか守りに入ってしまったような印象でした。ブラウンズは一流のWRがいるわけではないので、もっとQBにプレッシャーをかけていけば逆転はされなかったような気がします。LBジェイソン・テイラーの反則も痛かったですけどね。

しかしもっといけないのはその後です。残り試合時間が1分もなかったとはいえ、キックオフリターンに反則までもらって逆転のお膳立てをしてもらったにもかかわらず、3プレーですべてパス失敗、挙げ句の果てにインターセプトでゲームオーバーではなんとも虚しすぎました。さあ逆転だ! という場面だっただけに、ドルフィンズのチーム状態はもう最悪ですね。

相手にチャンスをもらって、4回のプレーで1ヤードも進めないなんて、なぜこんなチームに成り下がったのでしょう。確かにプレーするのは選手ですから、選手が悪いと言えばそれまでなんですが、それだったらコーチは必要ないわけで、コーチングで勝てる試合や取れる得点は必ずあるはずです。その部分もこのチームには欠落しているんでしょうね。

この試合でも相変わらずレッドゾーンでのオフェンスでTDが取れませんでした。なぜだろうと思うんですが、レッドゾーンに入っていくとプレッシャーがかかって、それに打ち勝てないんでしょうね。結果FG止まりに終わってしまう、そしてFGも失敗するとなると、まさに負の連鎖です。まあ、FG失敗はレッドゾーン内ではなかったんですが、何とかならないかと思うんですがね…

新人RBのダニエル・トーマスが先週に引き続いて好成績をあげました。23キャリーで95ヤード獲得、2試合連続100ヤードラッシングにもう少しだっただけに残念でした。それに引き換えベテランRBレジー・ブッシュはよくないですね。ファンブル2回はとてもベテラン選手とは思えません。チームが低迷しているときこそ、経験のあるベテラン選手がいいプレーをして盛り立てていかなくてはいけないんですが、これではねぇ…

ディフェンスも昨シーズンほどの切れがありません。この試合では結局QBサックがありませんでした。思うにディフェンスに関しては慢心があったのではないでしょうか。シーズン開始前からドルフィンズのディフェンスを疑問視する人は誰もいなかったと言っていいでしょう。そこに隙があったんでしょうね、怪我人が目立つのもそのせいのような気がします。

両チームのQBに関して見れば、数字的にはチャド・ヘニーの方が上でした。しかし肝心な時にコルト・マッコイは試合を決める活躍をしました。それを思えばマッコイの方がヘニーよりも優れた内容であるのは疑いないところです。ヘニーも開幕戦では目を見張る活躍もあったんですが、試合を重ねるごとに昨年とほとんど変わらなくなってきました。非常に残念なことです。

負けるのは癖になる、と言ったSイェレマイア・ベルの言葉が気になりました。今のチーム状態を象徴してるんでしょうが、選手がそんな気持ちでは勝てる試合も勝てないような気がしますが… 次の試合、なんとか意地を見せてもらいたいと思います。