予想外の大差がついた勝利で、ドルフィンズファンにとっては嬉しい結果だったんですが、それにしても5TDというのはいつ以来でしょう、ちょっと記憶にないぐらいです。ただ、振り返ってみるとビルズの怪我人と酷いオフェンスに助けられた勝利でしたね。

試合開始直後のビルズの攻撃で、RBに次々とパスを通されてロングゲインされたとことを見ると、やっぱりビルズは強いのかと思ってしまいましたが、結局それだけでしたね。点を取られた後にすぐに逆転できたこと、さらにその次の攻撃でもQBマット・ムーアからFBチャールズ・クレイへのビッグプレーが出てリードを広げたことが大きかったです。

クレイに関してはこの試合でNFL初TDパスレシーブを記録しましたし、ここ数試合は非常にいいプレーを見せています。オフェンスの中で秘密兵器的になってますので、今後も楽しみな存在です。

第2Qに2つのインターセプトをいずれもTDに結びつけたのは、ビルズ側に相当大きなダメージを与えたと思います。ビルズは連敗中だったので、序盤に得点を重ねられると戦意喪失というか、オフェンスが上手くいかなくなってくるし、逆にドルフィンズはディフェンスが勢いを増してくるということで、後半はもう全く安心して見ていられました。

ビルズのオフェンスが酷かったとはいえ、この試合でのドルフィンズのディフェンスは素晴らしかったと思います。まずビルズのエースRBフレッド・ジャクソンを7キャリーでわずか17ヤード獲得に止めました。ジャクソンは今シーズンすでに900ヤード以上走っていましたので、これを止めたことが勝因の1つと言っていいでしょう。さらにビルズの3rdダウンコンバージョンを12回すべて止めました。これも非常に大きかったと思います。

あとドルフィンズにとってよかったのはスペシャルチームでTDをあげられたことですね。ここ2,3年ドルフィンズのスペシャルチームは内容が非常に悪かったんですが、このパントブロックからのTDは、試合の大勢が決まった後とはいえスペシャルチームのユニットには大きな自信となることでしょう。ただ、その後パントリターンでロングゲインされたのはマイナスポイントでしたけどね。

欲を言えば第4Qにオフェンスがもっと1stダウンを更新して時間を費やして逃げ切っていれば完璧だったでしょうが、第4Qは4回のオフェンスシリーズがありながら1stダウン更新はわずかに1回、しかもセーフティも取られるなど終盤での詰めの甘さが気になりました。

開幕7連敗の後の3連勝、しかもこの3試合は相手チームに全くTDを許していません。ディフェンス力の向上もあるでしょうが、やはり相手チームの力が落ちていたというのも事実です。今後強豪チームとの対戦となった時にこの試合のような力強さを見せることができるのか、注目されます。