インディアナポリスコルツのQBペイトン・マニングの去就については様々な憶測が飛び交っています。コルツを解雇されてFAになる、新天地はドルフィンズかカージナルスかレッドスキンズかジェッツか…、もう以前のようなパスは投げられない、いや怪我が完治して100%のプレーができる、などといろいろなことが報道されていてどれが正しいのかわかりません。

ただ、来シーズンもコルツでプレーする確率はかなり低いような気がします。そうなると引退するか移籍するかですが、もし移籍する場合に、その移籍先としてドルフィンズが最も有力だと言われています。

しかし個人的にはマニングのドルフィンズ入りには賛成とは言えません。確かにマニングが全盛期のプレーができて、少なくともあと3年ぐらいはトップレベルのプレーを続けることができれば歓迎しますが、おそらく実際にプレーできるのはよくてあと2年、現実には1年できればいいところじゃないでしょうか。

ドルフィンズは新HCにジョー・フィルビンを迎えました。そしてフィルビンはОCにマイク・シャーマンを招聘し、目指すものはウエストコーストオフェンスです。しかしマニングはウエストコーストオフェンスをやってきていないので、その点ですでにズレがあります。

さらにドルフィンズがフィルビンをHCにするにあたっては、当然パッカーズからFAとなるQBマット・フリンとセットで考えられていたはずです。フィルビン自身もフリンと一緒にできる可能性があるからHCを引き受けたというところも少なからずあるはずです。

元ドルフィンズのQBチャド・ペニントンは、フリンを取って、その上でマット・ムーアと競わせるのがベストだと言っています。僕もその意見に賛成です。フリンの実力は未知数ですが、フィルビンをHCとしたからにはそれでいくのがベストなのではないでしょうか。

どんな結果になるかわかりませんが、マニングを取ったのはいいが、1年だけよくてあとは失速するということでは前政権の二の舞です。せっかく新しいスタートを切るドルフィンズですので、じっくりとチーム作りをして、短期間でHCが交代することのないようにしてもらいたいと思います。