ホームでの対ニューヨークジェッツ戦、ドルフィンズにとっては十分に勝機のあった試合でしたが、惜しい試合を落としました。直接の敗因はKダン・カーペンターのFG失敗ですが、それに加えてRBレジー・ブッシュの負傷退場が大きく響きました。ただ、カーペンターを非難することはできませんね。

勝敗とは別に試合全体を通して感じたことですが、ジェッツというチームは強くて、上手くて、いやらしいチームだという印象があったんですが、少なくともこの試合に関してはほとんど普通のチームになっているように思えました。明らかに昨年、一昨年よりもチーム力は落ちているなと思いました。

まあそれはさておいて、そんなジェッツに勝てないのですから、今のドルフィンズもまだまだだということですが、正直第4Qに逆転された後はあれで終わりかなと思いました。あとは適当にパスを投げてインターセプトか1stダウンを更新できずに負けるかと思いましたが、同点に追いついた粘りは評価されていいと思います。しかも同点に追いついたドライブではタイムアウトを1つも使ってなかったですね。

ブッシュが退場してから試合の流れがジェッツペースになったんですが、その後ジェッツのCBダレル・リービスが負傷退場した後はドルフィンズの流れになりました。それだけに17-13となった後のカーペンターのFG失敗は痛かったです。あそこで3点を加えていれば以外とすんなり勝っていたかもしれません。

QBライアン・タネヒルはジェッツのディフェンス相手にやはり苦しみ、パス36回投中16回成功で196ヤード獲得に止まりました。 インターセプトは明らかに狙われていましたね。リービスとアントニオ・クロマティというCB2人にカバーされたWRには投げにくく、TEアンソニー・ファサーノへのパスが序盤から目立ちましたので仕方のないところでしょうか。

あと目立たないのですが、攻撃開始時のフィールドポジションがあまりよくなかったです。自陣20ヤード未満からの攻撃開始が13回中6回もありました。タネヒルのインターセプトも自陣6ヤード地点からの攻撃でプレッシャーのかかる場面でした。フィールドポジションの争いでは不利でしたね。

オフェンスではブッシュが途中退場したんですが、その割にはランがよく出ていました。RBダニエル・トーマスが19キャリーで69ヤード獲得、RBラマー・ミラーが9キャリーで48ヤード獲得など全体で185ヤードを獲得しています。ただ、終盤の勝負どころでトーマスばかりを起用していたのは疑問が残りました。プレー内容はトーマスよりもミラーの方がよかっただけに、ミラーに何か問題があったのかとさえ思えました。

先週活躍したWRブライアン・ハートラインはやはりマークされていたんでしょう、パスターゲットとなったのは9回あったようですが、パス成功はわずかに1回でした。今後もこういう傾向は続くと思いますので、他のレシーバー陣の奮起を望みたいです。

ディフェンスはランはよく抑えていましたが、WRサントニオ・ホームズに147ヤードを献上しました。まあこれは現在の戦力では仕方がないところでしょう。QBマーク・サンチェスはパス45回投中21回成功で306ヤード献上、1QBサック、2インターセプトでした。インターセプトはともかく、もう少しQBサックを決めてもらいたかったですね。あとパス落球などジェッツ側のミスにもずいぶん助けられたところもありました。

余談ですが、サンチェスのプレーを見ていると、下手な鉄砲もなんとか、っていうのを思い出しましたが、とにかくQBサックされそうになってもパスを投げて、それがまた成功しているんですからなんとも厄介でした。パス成功率が50%を割っているのに300ヤード以上投げられるんですから、ドルフィンズのパスディフェンス、なんとかならないかという気がしますね。

いろいろと細かい点はありましたが、ミスを多くした方が負けるという当たり前の負け方だったと思います。オフェンスも極端に得点力が劣っているということもないですし、ディフェンスもよくやっているところもあります。ターンオーバーや反則などミスを少なくすれば、勝率5割前後で戦えるチームではないでしょうか。ただ、そこからどれぐらいチーム力を上げていけるのかが今後の課題でしょうかね。