ドルフィンズにとっては今シーズン最後のホームゲームとなる対バッファロービルズ戦、気持よく勝利して勝率5割に望みをつなげたいところですが、多くの怪我人が出てしまったのが頭の痛いところです。

ここ数日の間に、TEチャールズ・クレイ、RBダニエル・トーマス、そしてKダン・カーペンターと3人の主力選手が故障者リスト入りしています。その他にも、先週の試合を欠場したWRデボン・ベスとLBコア・ミーシーはこのビルズ戦も欠場することが決まっています。さらにエースWRブライアン・ハートラインも練習はしているものの試合出場が微妙となっています。

仮にハートラインがプレーできないとなると、ドルフィンズのオフェンスではWRがマーロン・ムーア、リシャード・マシューズのほとんど実績のない2人、そして最近チームに加入したばかりのアーモン・ビンスの3人だけとなってしまいます。TEアンソニー・ファサーノは健在ですが、他のレシーバーとなると先週の試合でスロットレシーバーを務めたRBマーカス・シグペン、そして出場するかどうかわかりませんが、今シーズン全く試合出場のないTEマイケル・エグニューしかいません。

となると、ドルフィンズのオフェンスプランとしては、先週の試合で104ヤードを走ったRBレジー・ブッシュを中心としたランプレーを主体としてくることが考えられます。ビルズのランディフェンスはNFL30位で、先週の対シアトルシーホークス戦ではシーホークスのランオフェンスに270ヤードを献上しています。ただし、ドルフィンズもブッシュだけでは厳しいので、もう一人のRBラマー・ミラーの活躍が不可欠となってきます。

オフェンス陣に怪我人が目立つドルフィンズですが、ディフェンスの方でもCBノーラン・キャロルの出場が微妙となっています。ビルズのQBライアン・フィッツパトリックは過去5試合で5TDパスに対して5インターセプトとやや安定感を欠いていますが、WRスティーブ・ジョンソンは注意しなければいけない存在です。ディフェンスバック陣を中心としたドルフィンズのパスディフェンスがどれだけビルズのパスを抑えられるかが鍵となりそうです。

一方、ビルズの攻撃の中心であるRB C.J.スピラーは今シーズンすでに1000ヤードラッシングを記録しており、特筆すべきは1キャリー当りの平均獲得ヤードが6.5やーどでNFLでトップだということです。ドルフィンズは前回の対戦で、このスピラーに91ヤードのラッシングを許しています。かろうじて100ヤードラッシングは許さなかったものの、かなりかき回されたという印象はあるので、このスピラーのランを止めることも重要になってきます。

ドルフィンズは前回のビルズとの対戦ではオフェンスTDを許していませんので、ある程度ビルズの得点を抑えることはできると思います。ただ、前回はミス等でビルズに先に点を重ねられたことが敗戦につながっています。ドルフィンズにとって重要なのは、とにかく先に点を取ってリードを奪うこと、そして追加点を取っていくことです。そうすればビルズの戦意を喪失することができますので、勝利する可能性は大きくなります。

これだけ怪我人が多い中でこの試合をどう戦っていくかというのは、最大の注目点だと思います。QBライアン・タネヒルはここ3試合でインターセプトなし、過去4試合でのパス成功率は60.3%、そして先週の試合ではキャリア最高のQBレイティング123.2を記録しました。パスターゲットが限られる中でどのようなプレーを見せるのか、タネヒルにとっては大きな挑戦だと思います。しかしそこを乗り切って試合に勝利することができれば、タネヒル自身にとっても、チームにとってもとても大きな収穫だと思います。