ドルフィンズのこのオフの最重要課題は、FAでのエースWR獲得だと言われています。いろいろな記事がある中で、その獲得候補としてほとんど常に名前があがっているのが、グレッグ・ジェニングス、マイク・ワラス、そしてドウェイン・ボウの3選手です。この3人のうちの誰かを獲得するだろう、というのが大方の予想となっています。

この3人、それぞれ一長一短あるでしょうが、最有力候補としてはやはりジェニングスでしょうか。ジェニングスはグリーンベイパッカーズ時代に現ドルフィンズHCジョー・フィルビンの下でオフェンスの一員として活躍していました。したがってドルフィンズのオフェンスシステムへの適応も容易で、フィルビンとも親密な関係も築けることから、ジェニングスにとっても移籍先の第一候補であることは間違いないと思います。ジェニングス自身はすでにグリーンベイの自宅を売却しており、他チームとの契約を視野に入れています。

ジェニングスは今年で30歳となり、昨年は怪我にも悩まされるなどやや選手としてはピークを過ぎた感もありますが、それでもまだ高いレベルのプレーは可能です。そしてワラス、ボウに比べて低額であると思われることから、ドルフィンズが獲得に乗り出してもおかしくはないと思います。

ただ、昨年もドルフィンズはパッカーズからFAとなっていたQBマット・フリンを獲得するだろうと言われながら、最終的には獲得せず、ドラフトでQBライアン・タネヒルを指名しています。結果的にその選択が正しかったということになっており、今回も内容は違うでしょうが、散々騒がれた挙句、ジェニングスとは契約しないという結果も考えられます。

ジェニングスとの契約を考える上では、年齢と健康のリスクをどの程度考慮するのかというのが重要になってきますが、個人的にはジェニングス獲得にはそのリスクが高いように思います。

ジェニングスの次はワラスの可能性が高いと思いますが、ワラスにはかなりの出費を覚悟しなければいけないと思います。多くのFA選手を抱えているドルフィンズが、果たしてFAのWRにどこまでお金をかけられるのか、あるいはまたドラフトで新人WRを獲得するのか、いずれにしても注目されるところですね。