ドルフィンズのフロントにドーン・アポンテという女性がいます。役職は Executive Vice President of Football Administration ということで、フットボール管理部門の運営責任者という立場でしょうか。これはかつて、あのビル・パーセルズがドルフィンズで務めていた役職ではなかったかと思います。

このアポンテはGMジェフ・アイルランドやHCジョー・フィルビンと連携をとって、チーム運営の決定権に関わる仕事をしているようですが、それ以上に重要なことは、チームのサラリーキャップの管理に携わり大きな成果をあげているということです。

ドルフィンズはこのオフにWRマイク・ウォレス、LBダネル・イラーブとフィリップ・ウィーラー、TEダスティン・ケラーなどといったFA選手と契約を結びました。これはサラリーキャップに余裕があったということですが、例えばウォレスに関しては5年間総額3000万ドルの契約であるにもかかわらず、今年のサラリーキャップについてはわずか325万ドルしかカウントされていません。他の選手についても似たような状況なのでしょうが、そのあたりがアポンテの仕事の成果であるということです。

41歳のアポンテは4人の子供の母親だということですが、ニューヨークジェッツでおよそ15年、そしてNFLのフロントオフィスなどで運営に携わってきて、2010年にドルフィンズのフロントに加入しました。そして昨年の8月に現職に昇格しています。

アポンテについては、NFL初の女性のGMになれる資格は十分にあると言われていますが、近い将来本当にそんな日が来るのかもしれません。