FA交渉が解禁となっておよそ1ヶ月、ドルフィンズのオフェンスタックルに関する一連の問題が遂に決着しました。元アトランタファルコンズのRTタイソン・クレイボと1年契約で合意しています。

ドルフィンズのオフェンスタックルに関しては、昨年までの先発LTジェイク・ロングとの再契約やドラフトでの指名、さらにはベテランFA選手の獲得など様々なケースが報道されてきました。FA選手に関してはブランドン・アルバート、エリック・ウィンストン、ウィンストン・ジャスティス、そしてクレイボといろいろな名前が出てきましたが、ようやく決着しました。

これによって今シーズンのドルフィンズのオフェンシブラインは、LTジョナサン・マーチン、LGリッチー・インコグニト、Cマイク・パウンシー、RGジョン・ジェリー(ランス・ルイス)、RTクレイボという布陣になるんでしょうか。ただしOGは新人のダラス・トーマスが入ってくるかもしれません。

クレイボについては今年の10月で32歳となりますが、特筆すべきは過去5年間で80試合連続出場など、キャリアにおいて全く怪我で欠場したことがないということです。そして昨シーズンは Pro Football Focus というウェブサイトではリーグで5番目に優れたRTで、14番目に優れたオフェンシブラインマンという評価をされています。

確かに年齢的にはマイナスですが、怪我がないというところをドルフィンズも評価したのではないでしょうか。前任者とも言えるロングは毎年のように怪我をしていました。ロングの評価を下げてしまったのは、怪我に弱いという点であったと思います。チームのために無理をした、前首脳陣の使い方が拙かったということもあるでしょうが、怪我というのは自己管理の点で問題があったとも言えるかもしれません。その点はロングが一流の素質を持ちながら、5年ももたずに平凡な選手に落ち着いてしまったというところでしょう。

何はともあれ、これでドルフィンズの今シーズンのチーム構成がほぼまとまったと言ってもいいでしょう。ただし、これからシーズンに向けて選手の入れ替わりがあるかもしれませんし、キャンプなどでのポジション争いもあるでしょう。レギュラーシーズン開幕時に誰が先発選手として残ってくるのか、4ヶ月先が楽しみになってきました。