大きな怪我人が出ないでほしい、と思っていた矢先に、WRアーモン・ビンスがひざの靭帯を損傷して今シーズンの出場が絶望となってしまいました。

ビンスについては、昨シーズン途中にドルフィンズに加入して、今シーズンはキャンプでは非常に調子がよく、WRマイク・ウォレス、ブライアン・ハートライン、ブランドン・ギブソンに次ぐ第4のWRとして期待が高まっていました。それだけに今回のこの怪我は本人にはもちろんですが、チームにとっても非常に痛いものとなりました。

それを象徴するかのように、ドルフィンズは早速FAとなっているベテランWRローレント・ロビンソンのワークアウトを実施しました。ロビンソンは2011年にダラスカウボーイズでブレークし、54回のパスレシーブで858ヤードを獲得、チームトップの11TDパスを記録しました。そしてシーズン終了後にはFAとなって、昨年ジャクソンビルジャガーズと5年で総額3250万ドルという大型契約を結びました。

しかし、ジャガーズでは全く期待外れで、わずか7試合出場(先発4試合)で24回のパスレシーブで252ヤード獲得、0TDパスレシーブという成績に終り、脳震とうを起こすなどもあり、シーズン途中で故障者リスト入りして、今年3月にジャガーズを解雇されていました。

その後はデトロイトライオンズ、ニューヨークジェッツなどが獲得に興味を持ったようですが、いずれも契約までには至らずにここまできています。ちなみに昨年FAとなった時には、確かドルフィンズも興味を示したようですが、ブレークの翌年だったこともあり金銭面で手が出せませんでした。

ロビンソンに関しては、実績はあるものの故障のリスクもあり、この時期での獲得には疑問が残ります。願わくば現有戦力のうちの若手選手の台頭を望みたいところです。リシャード・マシューズ、ジェフ・フラー、ブライアン・タイムズ、マービン・マクナット、ケニー・スタッフォードなどの選手にとっては大きなチャンスだと思います。