予想通りというか、結果的に敗れてしまいましたが、前半と後半とのあまりの状況の違いに困惑してしまいました。試合のポイントはいくつかあったんですが、全体を通してみたら何かニューイングランドペイトリオッツに遊ばれたような気さえしました。チーム自体の総合力はそんなに変わらないと思うのですが、完全に上から見下ろされていたように思えました。

試合の流れが変わったのは第3QのKカレブ・スタージスのFG失敗からでした。あの失敗は風の影響があったかどうかはわかりませんが、決して難しい距離ではなかった。ただ、失敗を引き起こした要因はその前のプレー、すなわちQBサックで9ヤード後退させられたところにあったでしょうね。それで本来37ヤードだったFGが46ヤードになってしまったというのが微妙に影響していたと思います。ちなみに試合終盤にもFGをブロックされて失敗しているんですが、その直前にもQBサックを受けています。

しかし本当に試合の流れを変えたのはその直後のドルフィンズのディフェンスでした。いきなりRBステバン・リドレイに23ヤードのロングランを許し、さらに2プレー後にQBトム・ブレイディからTEロブ・グロンコウスキーへの23ヤードパスを通されてしまいました。それでもう完全にペイトリオッツに勢いがついてしまい、その後の展開はご存知のとおり、あっという間に14点差を同点に追いつかれました。

なぜそうなったのか、別に気を抜いたとかいうことはないと思いますが、1つミスをしてしまうと浮き足立ってしまうのでしょうか。まあ、そこが連敗中のチームの精神状態なんでしょうかね。それにディフェンスだけじゃなくオフェンスも自信を失っているところもあるような気がします。ただし、ペイトリオッツの特にディフェンスは前半とは違っていたことは確かです。明らかに守り方を変えてきました。

QBライアン・タネヒルは前半パス18回投中11回成功(成功率61%)、2TDだったのが、後半はパス24回投中11回成功(成功率46%)、2インターセプトと対照的だったのも、タネヒルの能力によるところもあるでしょうが、やはりペイトリオッツのディフェンスがよかったということでしょうね。

注目だったオフェンシブラインはブライアント・マッキニーがLTで先発、ジョナサン・マーチンがRTを務めました。プレー内容の向上は見られたしランプレーもよく出ていました。ただし前半0QBサックだったのが、後半には6QBサックを浴びました。しかしこれもオフェンシブラインがよくなかったのもあるでしょうが、ペイトリオッツのパスラッシュが上手かったということでしょうね。

惜しいプレーがありました。前半最後の攻撃でタネヒルからTEチャールズ・クレイへのロングパスがあったんですが、あとわずかでキャッチできずに不成功に終わりました。あれが通っていたらそのままTDで21-3になっており、後半の試合展開も違っていたかもしれないと思うと大変残念でした。

あと、WRマイク・ウォレスにはなぜパスが通らないのか、非常に不可解です。この試合でもパスターゲットとなったのが10回に対して、そのうち3回しか成功していません。ウォレス自身の落球もあり、パスのコントロールミスなどもありいろいろですが、今後にも不安を残します。

最近2試合で3TDパスレシーブと好調だったWRブランドン・ギブソンがひざを怪我してシーズンアウトとなり、不可解な審判の判定がペイトリオッツの有利になるなど、チーム状態が悪い時にはいろいろなことが裏目に出るもので、何かと悪循環になっていくもので、悔しいというか虚しい気持ちになりますね。

これでチームは4連敗、もう1ヶ月以上勝ってないわけで、次の試合でも負けそうで今シーズンも厳しいかなと思いますが、なんとか連敗を止めればまた状況も変わってくるんじゃないかと期待しています。それにまだプレーオフ進出が不可能になったわけでもないし、可能性がある限り最後まで応援していきたいと思います。