現在4連敗中のドルフィンズに対してシンシナティベンガルズは4連勝中とまったく対照的な両チームの対戦です。しかもつい4日前には14点差を逆転されて惨敗したドルフィンズに対して、ベンガルズはニューヨークジェッツに49-9と圧勝しています。チームのムードも戦う前から圧倒的にベンガルズ有利です。

ベンガルズは最近3試合で総得点103、そしてQBアンディ・ダルトンはその3試合すべてで325ヤード以上のパスを投げ、計11TDパスを記録しています。ダルトンは最初の5試合では5TDパスに対して5インターセプトとそんなによくなかったんですが、まさに今は絶好調です。

ダルトンはジェッツ戦では自己最多の5TDパスを記録したわけですが、そのうちの4つがWRマービン・ジョーンズへのパスでした。ベンガルズにはエースWR A.J.グリーンがいるんですが、それにこのジョーンズが加わってドルフィンズにとっては脅威となるでしょう。

さらにベンガルズはディフェンスも強力で、1試合平均失点はNFL5位の18.0点、平均喪失ヤード数も同8位の322.5ヤードです。この強力なディフェンスがジェッツ戦では4QBサック、2インターセプトリターンTDを記録しています。

一方のドルフィンズは2011年以来の4連敗で、現政権下では初の4連敗です。特にその連敗中は試合後半に失点が多く、24得点に対して67失点しており、それが敗戦の1つの要因ともなっています。

QBライアン・タネヒルは過去2試合で5TDパスを記録していますが、今シーズンの9インターセプトのうち7つを4連敗中に記録しています。そして被QBサック数はNFLワーストの32、ファンブルロストも5つ記録しています。 

そのタネヒルのパスターゲットであるWRブランドン・ギブソンが先日の対ニューイングランドペイトリオッツ戦で膝を痛めてシーズンアウトとなってしまいました。ギブソンは最近2試合で3TDパスレシーブを記録していただけに、この戦力ダウンはドルフィンズにとっても大きな損失です。

しかしドルフィンズはRBラマー・ミラーとダニエル・トーマスのランプレーが向上しており、過去2試合では計276ヤードを記録しています。ベンガルズはNFL8位の97.2ヤードのランディフェンスを誇っていますが、その中心となっていたLBレイ・マウアルーガがジェッツ戦で負傷しドルフィンズ戦には出場できなくなっています。 

この対戦、ドルフィンズは2連勝していますがいずれも敵地での勝利で、過去3試合はいずれもアウェイのチームが勝利しています。昨シーズンの対戦ではドルフィンズディフィフェンスがダルトンから2つのインターセプトを奪うなどで17-13で勝利しています。ちなみにその試合でタネヒルはTDパスもインターセプトも記録していません。

ドルフィンズはOCマイク・シャーマンのプレーコールに一部の選手が異を唱えているということが報じられています。これがどこまで信ぴょう性があるのかわかりませんが、チームの内紛騒動ともいうべき非常事態ですし、そもそもこういう話が出ること自体がチーム状態がいいとは言えないことです。

様々な状況から見るとベンガルズが圧倒的に有利で、ドルフィンズはまったく勝ち目がないような状況です。しかし、ホームゲームでもありますし、この逆境をなんとかはね返してもらいたい。ジェッツ戦で49点取ったベンガルズですが、同じことがこの試合でも起こることはまずありません。

ドルフィンズにとってはちょうど折り返しの8試合目です。とにかくどんな状態でもいいから必ず勝って連敗をストップさせてもらいたいと思います。ファンとして、ドルフィンズの選手、そして首脳陣を信頼してこの試合を見ていきたいと思います。