ドルフィンズのQB問題が加熱しているようですが、次の対オークランドレイダース戦では先発QBの交代はないものと思われます。次の試合でライアン・タネヒルがどのような結果を出すのかが注目されます。
タネヒルについて思うことですが、周囲からあまりにもロングパスについて言われすぎていて、それが意識過剰になって悪影響を及ぼしているのではないかと思います。ロングパスの精度を上げなければいけないと思うあまり、ショートパスの精度まで落ちてきているような気がします。
またタネヒルはロングパスが通せないと言われ続けることで、対戦相手もディープゾーンの守備に神経質になることがなく、ショートパスに対する備えが万全にできているのではないでしょうか。その結果ショーとパスも通りにくくなっていきています。
ロングパスうんぬんと言われることについては、WRマイク・ウォレスの存在も大きく影響しています。別にウォレスがいるから悪くなったということではないですが、ウォレスの特性を活かすためにはどうしてもロングパスが必要なので仕方のないところでしょうか。
加えて今シーズンは開幕からウォレスをターゲットとするパスプレーが昨シーズンと比べて非常に多いです。ちなみに先日の対カンサスシティチーフス戦ではウォレスは5回のパスレシーブを記録していますが、実際にウォレスに投げられたパスは12回もありましたので、半分以上はパスが通っていないことになります。
確かにロングパスの精度を上げることも大事ですが、まずはオフェンスにリズムを作ることで、それには特定のパスターゲットにボールを集めていてはリズムを作ることができません。オフェンスにリズムが出てくれば、結果としてロングパスも通りやすくなり、そうなれば相手チームもディープゾーンを警戒し、その結果ショートパスもさらに通りやすくなる、というふうに思うのですがどうでしょうか。
今回のQB問題に関してHCジョー・フィルビンが会見で質問を求められたと思います。詳しい内容についてはよくわからないんですが、メディアの前ではっきりと『ドルフィンズの先発QBはタネヒルだ』と言ったのかどうかが大きな問題だと思います。正式に先発QBの交代を決定していない段階でタネヒルを先発として認めないような発言をしているのなら、タネヒルの復活は非常に厳しくなると思います。
他チームのことですのであまり詳しくは覚えていないんですが、昨年ニューヨークジェッツのQBマーク・サンチェスが先発失格かと騒がれた時に、HCレックス・ライアンは一貫して、先発QBはサンチェスだといい続けていたような気がします。結果としてサンチェスはジェッツを去ることになったのですが、それでもコーチと選手の信頼関係は非常に大切だと思います。今回のドルフィンズにおいてもフィルビンがタネヒルを信頼しているのかというのが、今後に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。
当然精度は非常に大切なんですが、ロングパスを投げてくるという危機感を相手に植え付ける事が一番大事だと思います。
全部がパスコンプリートする必要はありません。極論ディープゾーンに最早ルートランのようなものは有りません。ただQBもWRもカバーを読み穴を見つけてお互い信じて投げ・走り込むだけです。
たとえ通らなくても、穴を見つけられたという恐怖感が必ず出ます。野球に例えるなら高めの剛速球ボール球見せてるようなもんです。アメフトにも緩急が必要です。
この3戦を見る限り、10yds