Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

December 2010

プロボウル

プロボウル出場選手の発表があり、ドルフィンズからはOTジェイク・ロングとLBキャメロン・ウェイクが先発選手として選出されました。

ロングについては肩とひざに怪我を抱えながらここまで全試合先発出場、本当に頭が下がります。技術面だけでなく、精神面でもプロボウラーと言えるのではないでしょうか。今シーズンの場合はチームも不調ですしプロボウルには選ばれないか、選ばれても控え選手じゃないかと思っていました。それだけにこのロングの選出は嬉しいことですね。

またウェイクに関しては今シーズンの成績を見たらもう選ばれて当然でしょう。14.0QBサックはNFL1位です。一度はNFLをクビになったウェイクですが、そこから這い上がってプロボウラーまで昇りつめた姿は本当に素晴しいと思います。

しかしシーズン開始前はウェイクがここまでやるとは正直思っていませんでした。2ケタQBサックもあげられないんじゃないかと思いましたが、CFLでの2年連続サック王の実績はだてじゃなかったですね。ただ、これで満足せずに来シーズンは更なる飛躍を遂げてもらいたいと思います。




対ライオンズ戦

今シーズンのホームゲーム最終戦、相手は4勝10敗のデトロイトライオンズ、第3Qを終わって24-17でリードこの試合は勝ってくれると思ったんですけど、なんで残り試合時間5分で17点も取られるのかと思うと、なんともコメントのしようがありません。

敗戦の大きな要因はQBチャド・ヘニーの2つのインターセプトにあります。この試合でのヘニーはその前にもインターセプトされそうなパスもあり、WRデボン・ベスへのTDパスも運に助けられた面がありましたが、第4Q途中まではよかったと思います。ところが、3点差に追い上げられてから途端に浮き足立ってしまいました。まあ、自信をなくしていて負け癖がついているのでそうなるんでしょうね。

確かにヘニーのプレーには大変失望したんですが、その複線となったプレーもやっぱりありました。第4Q最初の攻撃でライオンズ陣内7ヤード地点まで攻め込みながら反則で罰退して弱気になったんでしょうか、結局FGでよしとするようなプレーコールで3点を追加、その時点で10点リードを奪ったものの残り試合時間は10分近くありました。

HCトニー・スパラノとしてはヘニーのパスを信頼していませんから、無理してパスを投げさせてターンオーバーでもしたら大変だ、安全にFGを蹴っておけば相手の反撃は2回の攻撃が必要になる、自軍のディフェンスはきっと抑えてくれるだろう、というふうに考えたと思います。しかしその弱気な逃げの姿勢が逆転負けを招いたんでしょうね。

前にも書いたと思いますが、試合に勝つためには相手の嫌がることをするべきです。すなわちあの場面ではTDを狙ってパスを投げることです。ライオンズ側に立ってみれば自陣7ヤード地点まで攻められて絶対にTDを取られたくないわけですから、そういう状況の中でFGでよしとするプレーコールは相手にとってはありがたいことなんですよね。結果的にFGに終わるにしても、積極的にTDを取りにいくのといかないのとではぜんぜん違うと思います。

ドルフィンズが同じAFC東地区のライバルであるニューイングランドペイトリオッツやニューヨークジェッツに比べて成績が伸びない原因の1つがこの相手の嫌がるプレーができないことだと思います。ペイトリオッツやジェッツはやり方には問題があるかもしれませんが、やっぱり相手チームの嫌がることをやっているんですよね。だから勝星が延びていくんじゃないかと思います。

今シーズン最後のホームゲームだからか、Sイェレマイア・ベルが地元ファンに謝罪したそうですね。チームキャプテンとしてあまりにも不甲斐なかったからでしょうが、本来ベルよりも先に責任者であるスパラノが謝罪すべきではないでしょうか。

スパラノのインタビュー記事で伝えられたのは、まだ(来シーズンも)巻き返す自信がある、とか最後のインターセプトでヘニーは悪くなくて足を滑らせたレシーバー(ベス)のせいだ、ということです。全部を把握していないのでもし間違っていたら申し訳ないのですが、そういうスパラノの発言にはがっかりしたというか、本当にしらけてしまいました。



対ライオンズ戦 プレビュー

目標を失ったドルフィンズは4勝10敗のデトロイトライオンズと対戦します。マイアミでのライオンズとの対戦となると2002年シーズンまでさかのぼり、その時は開幕戦で対戦して49-21で勝利しているんですが、RBリッキー・ウイリアムスのドルフィンズでのデビュー戦だったですね。あの試合ではウイリアムスが大活躍して勝利に貢献しました。

さて、今週末の対戦の予想を見ると圧倒的にライオンズが有利となっています。ライオンズは現在2連勝中で、2週間前はグリーンベイパッカーズに7-3で勝利し、先週はタンパベイバッカニアーズにオーバータイムの末に23-20で勝利とプレーオフ進出争いを展開しているチームを次々と撃破して勢いに乗っているところです。

先週格下と思われていたバッファロービルズに敗れたドルフィンズにとってはまたやりにくい相手かもしれませんが、もうこれ以上ホームゲームで敗れるような醜態をさらしてもらいたくないですね。さらにここで負ければ今シーズンも負け越しで終わる可能性が大きくなります。まあそれはそれで次のステップに進めるのでいいかもしれませんが、実際にプレーしている選手のことを考えると勝ってもらいたいですね。

ライオンズはショーン・ヒルが先発QBを務めるようですが、オフェンスで最も警戒すべきはWRカルビン・ジョンソンでしょう。ジョンソンは先週のバッカニアーズ戦では10回のパスレシーブで152ヤードを獲得するなど、今シーズンは1068ヤードを獲得して12個のTDパスレシーブを記録しています。

ライオンズのディフェンスの中心、ドラフト1巡目指名のDTダムコン・スーはディフェンスの最優秀新人候補の筆頭で、8つのQBサックを記録しています。加えてDEクリフ・アブリルも8.0QBサック、DEローレンス・ジャクソンとターク・マクブライドがそれぞれ5.55.0QBサックを記録しており、このディフェンスライン陣のパスラッシュは強烈です。

ドルフィンズはRTバーノン・ケアリーが欠場して控えRTランドン・マーサがプレーするなどオフェンスライン陣が弱体化しています。QBチャド・ヘニーに対するプレッシャーは激しくなることが予想され、パスプロテクションがもたなければパスオフェンスもかなり苦戦すると思われます。

ただ、最近の3試合でライオンズのディフェンスバック陣は相手QBにパスを75%以上成功させられており、しっかりパスを投げられれば活路を見出せるかもしれません。しかし今のドルフィンズはパスプロテクションに不安があり、ヘニーも自身を失っている現状ですからやはり厳しいでしょうかね。

スパラノ発言

HCトニー・スパラノのインタビュー記事がいろいろなウェブサイトに掲載されていました。それによると、スパラノはОCダン・ヘニングのことを擁護して、『ヘニングは素晴らしい仕事をしてくれている』というようなことを言っています。

ところが、トータルオフェンスは平均321.1ヤードでNFL23位、1試合あたりの平均得点は17.1点でNFL31位、オフェンスが記録したTD数も21個でNFLで2番目に少なく、ラッシングTD数にいたってはNFL最下位のわずか6個こんなオフェンスで一体どこが素晴らしいんでしょうか。

このスパラノの発言には本当に失望させられました。なぜ彼はそれほどヘニングのことを擁護して持ち上げなければいけないんでしょう。じゃあ結果が出せずに解雇されたスペシャルチームコーチのジョン・ボネイムゴはどうなるんでしょう。同じように結果が出せなかったのにボネイムゴは首を切られて、かたやヘニングは大切に扱われるこういう状況は組織として非常にまずいと思うのですが。

他方、新しいHC候補としてビル・カウアーとジョン・グルーデンの名前が話題に上っています。カウアーは現場復帰を望んでおり、ニューヨークジャイアンツ、ヒューストンテキサンズ、そしてドルフィンズが有力候補だとのことです。このうちジャイアンツはプレーオフに進出できそうですしオーナーがHC交代を否定しています。またテキサンズもオーナーが現HCゲーリー・キュービアックのことを気に入っているようです。そうなると残るはドルフィンズだということになりますがどうでしょうか。それにしても、まだシーズンも2試合残っているというのにこういう話題で盛り上がるのも寂しいことですね。

対ビルズ戦

完全にプレーオフへの望みは断たれました。先週の対ニューヨークジェッツ戦での勝利で多少は期待していたんですが、やっぱり裏切られてしまいました残念というよりは非常にむなしい気持ちです。相変わらずプレーコールは不可解なものが目立ち、QBチャド・ヘニーは自信喪失、オフェンスラインはガタガタ、そして得点が取れないもうオフェンスに関しては手の施しようがないほどです。WRブランドン・マーシャルがオフェンス陣の不甲斐なさについてディフェンス陣に謝罪したそうですが、マーシャルの気持ちもわかる気がします。

Kダン・カーペンターが珍しく4本のFGをすべて失敗したのも痛かったです。本人もかなり責任を感じているでしょうが、ただ、誰もカーペンターを非難するものなどいませんよね。すべて48ヤード以上という長距離のFGでしたし、カーペンターはこれまでチームに大きな貢献をしてくれましたから。それよりもボールを進められなかったオフェンスの責任が大きいです。ガラガラのスタジアムから聞こえるブーイングの嵐、それでも熱心に応援しているファンの姿個人的にはなんとも複雑な心境だったんですが、本当にやりきれない悔しい気持ちです。

細かいところをあげればきりがなくなりそうですので1つだけ、第4Qのオフェンスが悔やまれます。第4Q最初の攻撃でヘニーが8本のパスをすべて成功させてTDをあげて3点差に迫り、次の攻撃でも6本中4本のパスを成功させてビルズ陣内31ヤード地点までボールを進めたところで、2ndダウン残り10ヤードでワイルドキャットを使ってRBロニー・ブラウンが1ヤードしかゲインできず、3rdダウンでヘニーがパス失敗、あげくにカーペンターもFG失敗で得点できず、というシーンです。

今シーズン再三にわたって指摘されている、ワイルドキャットを使ってリズムを崩した典型的なパターンです。せっかくオフェンスがいいリズムになってきて、もしもあのドライブでヘニーがTDパスでも決めれば、チームも逆転できるしヘニーも自信を回復するのではという絶好の機会だったと思います。それなのになぜあの場面でワイルドキャットを使う必要があるのか明らかに誤ったプレーコールだったと思います。

まあ最初のTDもワイルドキャットだったんですが、あそこでへたに成功してしまったのが間違いの元だったんでしょうかね。実際あのTDもプレー的には完全に止められていて、ただブラウンの個人技で結果オーライのプレーでした。あそこでも本当はワイルドキャットではなく普通にプレーしてTDを決めてもらいたかったんですけどね。

この敗戦の影響は大きく、地元ではОCダン・ヘニングはもちろん、HCトニー・スパラノの更迭、新HCにビル・カウアーをとの気運が高まっています。その他にヘニーの放出も叫ばれていますが、個人的には今のようにヘニーが落ち込んだのはコーチ陣にも責任があると思います。ビル・パーセルズ体制になってから3年、当初は大きく期待したんですがチーム力は向上するどころか年々酷くなっていくばかりです。カウアーが来るかどうかは別として、スパラノにはもう期待できないような気がします。

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