Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

May 2014

ドルフィンズ、思い出の対ベアーズ戦

今シーズンのドルフィンズの第7週の対戦は、アウェイでの対シカゴベアーズ戦です。ベアーズも第6週の対戦相手グリーンベイパッカーズ同様NFCのチームですので、4年に1回しか対戦しません。少ない対戦結果の中で印象にのこっているものと言えば、1997年10月27日にマイアミで行われた一戦です。

この試合は非常に珍しい特別な一戦で、当初は10月26日の日曜日に開催が予定されていました。しかし、当時ドルフィンズの本拠地であったプロプレーヤースタジアム(現サンライフスタジアム)はメジャーリーグベースボールのフロリダマーリンズの本拠地でもありました。そしてその年マーリンズはクリーブランドインディアンスとワールドシリーズを戦ったんですが、その第7戦がマーリンズの本拠地で行われることになりました。

したがって、26日に予定されていたドルフィンズとベアーズの試合とワールドシリーズ第7戦が重なることになり、ドルフィンズの試合が翌日の27日に延期されることとなりました。その結果NFLではその週にマンデーナイトゲームが2試合行われることになったのです。

試合開始前はドルフィンズが圧倒的に有利だとされていました。それもそのはずで、この年ベアーズは開幕から7連敗を喫しており、1勝もできないままこの試合を迎えていました。しかし第1Qにいきなりターンオーバーを喫してベアーズに先制を許したドルフィンズは、第2QにもQBダン・マリーノがエンドゾーン内でQBサックを浴びてセーフティを献上するなど、前半を終わって13-15とベアーズにリードを許しました。

それでも第3QにCBテレル・バックリーのファンブルリターンTDで逆転したドルフィンズは、その後第4QにマリーノからTEトロイ・ドレイトンへの22ヤードTDパス、RBカリム・アブドル-ジャバーの2ヤードTDランがたて続けに決まって、残り試合時間およそ7分となったところで33-18とほぼ勝利を手中に収めたと言ってもいい状況になりました。

しかしここから試合の流れは一変、ベアーズ側に傾いていくことになります。2TD以上の差をつけたということでドルフィンズのディフェンスが気を抜いたのかもしれませんが、ベアーズはQBエリック・クレイマーがWRボビー・イングラムに8ヤードのTDパスを通して、わずか1分半で8点差に迫りました。

直後のドルフィンズの攻撃はスリー&アウト、さらにベアーズの攻撃を止めた後の攻撃でもスリー&アウトとなって、またベアーズにチャンスを与えてしまいました。ベアーズはこのチャンスを活かし、クレイマーがWRクリス・ペンに25ヤードのTDパスを通し、さらに2点コンバージョンもクレイマーからイングラムへのパスが決まって、残り試合時間1分20秒で遂に33-33の同点に追いつきました。

こうなると試合の流れは完全にベアーズのものとなりました。オーバータイムに入って最初に攻撃権を得たドルフィンズでしたが、3回連続で反則を犯した上にパントで攻撃終了、それでもベアーズの攻撃を抑えて再び攻撃権を得たんですが、RBバーニー・パーマリーが1stダウン更新となるはずのパスを落球したあげく、マリーノがQBサックを浴びてボールをファンブルし自陣18ヤード地点でターンオーバーを犯してしまいました。

そして最後はベアーズがKジェフ・ジェーガーの35ヤードFGで乱戦に決着をつけています。ドルフィンズの敗因としては、確かにディフェンスが気を抜いてしまいやすやすとTDを許してしまったこともありますが、33-25となった後からオーバータイムで敗れるまでの間にベアーズディフェンスのブリッツに対処できなかったところにあったと言えます。ベアーズのブリッツに翻弄されたために反則を重ねたり、パスを落球したり、致命的なQBサックを受けたりしてしまいました。

マイアミのスポーツファンにとっては、マーリンズのワールドシリーズ制覇の翌日にドルフィンズのマンデーナイトでの勝利を見るはずだったでしょうが…。私自身も当然ドルフィンズが勝つだろうと思っていましたので、結果を知って信じられない思いでした。

ちなみに昔はNFLとMLBの兼用スタジアムはマイアミ以外にもいくつかあったんですが、このようなケースは他にはなかったと記憶しているんですが、もし間違っていたらごめんなさい。



 

今週のドルフィンズ

今週は現地時間の金曜日からルーキーのミニキャンプが3日間の予定で行われています。5月のドラフト指名選手、その後のドラフト外契約の選手、そしてその他招待選手など60人以上が参加しているということです。

また、ドラフト指名選手との契約がいくつか発表されています。具体的には4巡目から7巡目指名の選手で、CBウォルト・エイケンズ、TEアーサー・リンチ、LBジョーダン・トリップ、WRマット・ヘイゼル、DEテレンス・フーデイの5選手です。 残るは1巡目から3巡目指名の3選手、OTジャワン・ジェームス、WRジャービス・ランドリー、そしてOTビリー・ターナーなんですが、これらの選手との契約発表はもう少し先になりますかね。

NFL.com のマーク・セスラー氏が今シーズンの先発選手を予想しています。それによるとドルフィンズの先発選手は次のとおりとなっています。

【オフェンス】
QBライアン・タネヒル
RBノーション・モレノ、ラマー・ミラー
WRマイク・ウォレス
WRブライアン・ハートライン
WRリシャード・マシューズ、ランドリー
TEチャールズ・クレイ
LTブランデン・アルバート
LGシェリー・スミス
C マイク・パウンシー
RGターナー、ダラス・トーマス
RTジェームス

【ディエンス】
DEキャメロン・ウェイク
DTランディ・スタークス
DTジャレッド・オドリック
DEオリビエ・バーノン
LBコア・ミーシー
LBダネル・エラビー
LBフィリップ・ウィーラー、ディオン・ジョーダン
CBブレント・グライムス
CBコートランド・フィネガン、ジャマー・テイラー
SSレシャッド・ジョーンズ
FSルイス・デルマス

ただし、Miami Herald のアーマンド・サルゲロ氏はLGがターナーでRGがスミスになるだろうと見ています。個人的にもこの意見には賛成で、右サイドに新人2人を配置するよりもいいと思うのですが、開幕時にどうなっているのか楽しみです。


新しいオフェンシブコーディネーターのビル・レイザーは昨年フィラデルフィアイーグルスで成功したアップテンポのオフェンスを展開すると見られていますが、レイザーはそれ以前にはジョー・ギブス、ダン・リーブス、マイク・ホルムグレンといったヘッドコーチの下でコーチ経験を積んできています。 それらの経験がドルフィンズでどのように活かされるのか、今から開幕が楽しみですね。ぜひタネヒルのプレーを向上させてほしいです。



 

ドルフィンズ、思い出の対パッカーズ戦

今シーズンのドルフィンズの第6週の対戦は、ホームでの対グリーンベイパッカーズ戦です。パッカーズはNFCのチームですので、4年に1回しか対戦しません。したがって試合数も少ないんですが、その中で特に印象に残っているものは2000年10月29日にマイアミで行われた試合です。

当時パッカーズにはブレット・ファーブというQBがおり、ドルフィンズはそのファーブのパスに苦しめられて第2Q途中まで0-17とリードされていました。しかしドルフィンズは前半終了間際にQBジェイ・フィードラーの1ヤードTDランで7点を返し、さらに第3Qにはスペシャルチームの活躍などで21点を奪って逆転し、最終的に28-20で勝利しています。

第3Q開始直後にフィードラーからWRオロンデ・ガズデンへの15ヤードTDパスで3点差に追い上げたドルフィンズは、その後パントフォーメーションからの2度にわたるスペシャルチームの活躍で逆転しています。

まず最初はスペシャルチームのラリー・イゾーがフェイクパントから41ヤードのランを決めて攻撃を継続させ、最後はRBラマー・スミスが4ヤードTDランを決めて21-17と逆転、さらに今度はPRジェフ・オグデンが81ヤードのパントリターンTDを決めて28-17と突き放して試合の流れをつかみ、その後のパッカーズの反撃を3点に抑えて勝利しました。

第4QにSブロック・マリオンがQBブレット・ファーブからインターセプトを奪い、さらにその次の攻撃ではDEトレース・アームストロングがファーブからQBサックを奪ってファンブルを誘発させてボールを奪いました。この2つのターンオーバーが試合を決めました。

イゾーとオグデンのプレーがドルフィンズに勝利を呼び込んだと言ってもいい試合でしたが、2人とも決して派手な選手ではありませんでした。オグデンの方はその後も華々しい活躍はなく、2002年にボルチモアレイブンズに在籍したのを最後にNFLから引退しています。

しかしオグデンが記録したパントリターンTDはその当時ドルフィンズでは大変珍しく、1993年にO.J.マクダフィーが2度パントリターンTDを記録していたんですが、それ以降ドルフィンズではパントリターンTDを記録した選手はいませんでした。それだけに、非常に貴重な一瞬だったと思います。

イゾーはそのシーズン終了後、スペシャルチーム選手としてプロボウル、オールプロに選出され、翌年からはニューイングランドペイトリオッツに移籍して3度スーパーボウルチャンピオンを経験しました。そして現在はニューヨークジャイアンツでアシスタントスペシャルチームコーチを務めています。

ちなみにイゾーについてですが、LBザック・トーマスとともに、アメリカのアニメのキャラクターにその風貌が似ているということが、この試合ではなかったかもしれませんが、どこかの試合の放送の中で紹介されていたのが印象に残っています。

この試合では17点差を逆転して勝利したわけですが、その当時としてはチーム史上3番目の逆転劇でした。またドルフィンズは対パッカーズ戦は圧倒的に強く、通算で10勝3敗、特にマイアミでは1回しか負けていません。しかしこの試合以降は1勝2敗と負け越しています。

今シーズンの対戦がどうなるのかわかりませんが、HCジョー・フィルビンにとっては古巣との対戦となります。ただし、2000年シーズンにはフィルビンはまだパッカーズにはいませんでした。



 

今週のドルフィンズ情報

ドラフトが終わった後、今週1週間のドルフィンズの話題をいくつか紹介します。

まずドラフト指名から漏れた大学生およそ20人と契約しました。まあ、ドラフトされなかったとはいえ、これまでドラフト外入団で活躍したNFL選手は数多くいるわけで、最近のドルフィンズでは今はもういませんが、Kダン・カーペンターがドラフト外入団で活躍しプロボウラーにも選ばれています。

したがって、今回ドルフィンズが契約したドラフト外選手の中にも思わぬ金の卵が隠れているかもしれません。ひとりでも多くの選手がNFLの舞台で活躍できることを願っています。

ところで今週契約した選手はほとんどが大学生だったんですが、その中でスティーブン・ウイリアムスというWRの選手と契約しています。このウイリアムスはNFLで4年のキャリアを持つベテランで、2010年ドラフト外でアリゾナカージナルスに入団しています。2012年までカージナルスに在籍し、2013年はシアトルシーホークスとジャクソンビルジャガーズでプレーし、今年の5月12日にジャガーズを解雇されています。

新人の年には11試合に出場して9回のパスレシーブで101ヤード獲得という成績を残しましたが、その後はほとんど試合出場もなくレシーブの記録もありません。なぜそんな選手を? と思いますが、この選手は196cmという長身のWRで、現在のドルフィンズのWRの中では最も背の高い選手です。

ドルフィンズのWRは背の高い選手がいないので、高さを活かしたパスプレーというのができません。それ故に長身のWRがほしいということでの今回の契約になったと思います。ただ、これまでほとんど目立った成績を残していないウイリアムスが開幕ロースターに残る可能性は低いでしょうし、ましてや試合で活躍できるとはあまり考えられないですね。


先週紹介しましたが、ドルフィンズのチアリーダーの最終選考に残っていた安藤美和さんという方ですが、どうやらドルフィンズのチアリーダーには残れなかったようです。今回は残念な結果に終わりましたが、可能ならばまたドルフィンズのチアリーダーに挑戦してもらいたいですね。


ドルフィンズのアシスタントGMにエリック・ストークスという人が就任しました。ドルフィンズのアシスタントGMというと、GMのデニス・ヒッキーが就任して間もなく、元タンパベイバッカニアーズのGMだったマーク・ドミニクがアシスタントGMに就任するのでは? という噂が流れました。しかしそれは実現しなかったわけで、ちなみにドミニクはESPNの仕事をしているようです。

ストークスは元NFLのディフェンスバックの選手で、1997年にドラフト5巡目指名でシーホークスに入団しています。しかしほとんど実績を残せず、1999年にはクリーブランドブラウンズのエクスパンションドラフトで指名されましたが、怪我のためにNFLを引退しています。

引退後は2002年から10年間シーホークスのフロントオフィスで働いていましたが、2012年からはバッカニアーズのフロントオフィスで、ヒッキーと一緒に働いていました。まだ40歳の若さですので、これからドルフィンズのために長く貢献してもらいたいと思います。


 

ドルフィンズ、思い出の対レイダース戦

2014年シーズン、ドルフィンズの第4週の対戦相手はオークランドレイダースで、開催地はイギリスのロンドンです。ロンドンでの公式戦はドルフィンズにとっては2007年シーズン以来2試合目となりますが、前回はニューヨークジャイアンツと対戦して10-13で敗れています。

今回の対戦相手であるレイダースとドルフィンズの思い出の試合というと、最も印象に残っているのが2001年シーズンの対戦です。2001年といえば、ニューヨークを襲った同時多発テロの影響で1試合が延期となりましたが、そのテロが起こった後の最初の試合が対レイダース戦でした。

試合前にはテロによる犠牲者に対する追悼セレモニーも行われて感動的な始まりとなりました。試合の詳細については詳しく記憶していないんですが、一番印象に残っているのがQBジェイ・フィードラーの第4Qの逆転TDランでした。

第3Qを終わって10-9とドルフィンズがリードしていたんですが、第4Qの序盤にフィードラーがレイダースSアンソニー・ドーセットに26ヤードのインターセプトリターンTDを献上し、10-15と逆転を許してしまいました。

その後ドルフィンズはレイダースのディフェンスの前になかなか反撃ができなかったんですが、残り試合時間1分41秒となったところで攻撃権を得たドルフィンズは、自陣20ヤード地点からの攻撃でフィードラーがWRデドリック・ワード、クリス・チャンバースなどにパスを通すなどして敵陣2ヤード地点までボールを進めたところで残り試合時間は12秒となりました。

そして次のプレー、フィードラーはパスを投げると見せかけて突進しエンドゾーンにダイブしました。これが2ヤードのTDランとなってドルフィンズは土壇場で逆転に成功しました。TDが決まった瞬間、倒れたままガッツポーズをしたフィードラーの姿が印象的でした。

ちなみにフィードラーはニューヨーク出身なので、ニューヨークで起こったテロについては特別な思いがあったことと思います。テロが起こってからわずか12日後の試合で、その前の練習などにも集中できなかったこともあったでしょう。しかし、最後のTDダイブには何かフィードラーの執念のようなものを感じました。

フィードラーは決して一流のQBではなくパスの成績も平凡だったんですが、ここ一番でも勝負強さがあったというか、いわゆる試合に勝てるQBでした。もちろん、当時のドルフィンズはディフェンスが強かったので、失点を抑えられたというのもフィードラーで勝てた要因なのかもしれませんが、それにしてもダン・マリーノ引退後のQBで最も勝利数が多いのはフィードラーです。

話がそれてしまいましたが、現在のNFLのチームでドルフィンズに通算成績で勝ち越しているチームは5チームしかないんですが、そのうちの1つがレイダースです。ただし、この試合以降ドルフィンズは対レイダース戦は7勝1敗と圧倒的に勝ち越しています。今年のロンドンでの試合がどうなるのか、楽しみですね。


 
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