Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

July 2014

ドルフィンズ、思い出の対ジェッツ戦

ドルフィンズのレギュラーシーズン第17週の対戦相手は、ホームでの対ニューヨークジェッツ戦です。ジェッツとの対戦で記憶に新しいところでは、昨シーズンの最終戦で、勝てばプレーオフ進出という試合で惨敗してしまったということでしょうが、今シーズンも昨シーズン同様、最終戦がホームでのジェッツ戦です。それだけに昨年の二の舞は絶対に避けてもらいたいところです。

ただ、今回振り返るホームでの対ジェッツ戦は、1995年シーズンの開幕戦で行われた試合です。1995年シーズンといえば、偉大なるHCドン・シューラの最後のシーズンとなるわけですが、そのシーズンの開幕戦でドルフィンズはジェッツに圧勝し好スタートを切りました。

この試合、第1Qは両チームとも得点がなかったんですが、第2Qに入ってドルフィンズがRBバーニー・パーマリーの24ヤードTDランで先制、さらにファンブルリカバーからチャンスをつかむとQBダン・マリーノからWRアービン・フライヤーへの4ヤードTDパスが決まって14-0とリードしました。

しかしジェッツもDEマット・ブロックの3ヤードファンブルリターンTDで7点を返し、CBオーティス・スミスのインターセプトをきっかけにQBブーマー・アサイアソンからWRチャールズ・ウイルソンへの6ヤードTDパスで同点に追いつきました。

しかしドルフィンズは前半終了間際、マリーノからTEキース・バイヤースへの1ヤードTDパスで勝ち越し、21-14でハーフタイムを迎えました。

ドルフィンズは前半に2つのインターセプトと2つのファンブルロストの計4つのターンオーバーを犯しているんですが、それにもかかわらず前半をリードして終えたということがこの試合の勝因の1つと言えるでしょう。

後半に入ると一方的なドルフィンズペースで、第3Qにはパーマリーの4ヤードTDラン、CBトロイ・ビンセントの69ヤードインターセプトリターンTD、さらにマリーノからフライヤーへの50ヤードTDパスとたたみかけて21点を追加して42-14とほぼ試合を決定づけました。

そして第4QにはKピート・ストヤノビッチの25ヤードFGとRBアービン・スパイクスの17ヤードTDランでさらに10点を追加してジェッツに止めを刺しました。

マリーノが3TDパスを記録、またディフェンスも4つのインターセプトと2つのファンブルリカバーで計6つのターンオーバーを奪い、計52得点をあげる派手な勝利にそのシーズンのドルフィンズの躍進に大いに期待したものでした。

ただ、改めて振り返ってみると、非常に大味な試合で、相手がもっと強いチームだったらおそらく前半にリードを奪われて苦しい試合展開になっていたと思います。後半の31得点というお祭り騒ぎ的な試合内容が前半のミスの反省点を隠してしまったような気がします。

ちなみに、開幕戦で圧勝したドルフィンズでしたが、そのシーズンの中盤からチーム状態は悪くなり敗戦が目立つようになりました。最終的には9勝7敗でプレーオフには滑り込んだんですが、初戦でバッファロービルズに大敗しシーズンを終了しました。

マリーノを筆頭にフライヤー、バイヤース、パーマリー、さらにWR O.J.マクダフィーやTEエリック・グリーン、RBテリー・カービーといったオフェンスの選手、そしてビンセント、LBブライアン・コックス、DTティム・ボウエンス、DEトレース・アームストロングなどのディフェンスの選手が揃っており、非常に充実した戦力だったと思うのですが、シューラ最後の年としては残念な結果に終わりました。

『船頭多くして船山に登る』などと言いますが、そのシーズンのドルフィンズはまさにそんな状態で、リーダー的な要素が強い選手が揃っていたために、チームの統率が取れにくかったということが成績に反映したのかもしれません。


 

今週のドルフィンズ

今週の最も大きなニュースといえば、DEディオン・ジョーダンが開幕から4試合の出場停止処分を受けたということでしょう。ジョーダンはNFLの禁止薬物規定に違反したということで、試合出場が可能となるのは10月12日の対グリーンベイパッカーズ戦からです。

開幕から1ヶ月はジョーダン抜きで戦わなければいけないということで、ジョーダンは先発選手ではないんですが、いるのといないのとは大きな違いがあります。先週報じられたCマイク・パウンシーの欠場とともに、ドルフィンズにとっては非常に痛い状況となりました。

なお、レギュラーシーズンゲームの出場は開幕から4試合できないんですが、トレーニングキャンプに参加したりプレシーズンゲームに出場したりすることはできるようですから、そういうところでしっかり働いて結果を残し、万全の体調で試合復帰してもらいたいと思います。

ところで、ジョーダンに関しては以前トレードの噂が報じられていました。まだその噂は完全には消滅していないんじゃないかと思いますが、今回の件でまたそれが再燃しそうです。ただ、現在の状態ではとてもトレードという話にはならないと思いますが、もしジョーダンが復帰しても昨シーズンのように期待外れに終わるようならば、放出ということも十分考えられます。

ジョーダンは昨年のドラフトで、当時のGMジェフ・アイルランドが1巡目指名権をトレードして全体3位で指名し獲得した選手です。その時の狙いとしては、ジョーダンをキャメロン・ウェイクの反対サイドのDEとして定着させ、パスラッシュを強化しようということだったと思いますが、予想に反してDEオリビエ・バーノンがブレークし、またジョーダン自身も怪我の影響などで思うようなプレーができませんでした。まあ、バーノンがブレークした背景にはジョーダン獲得が大きく影響したことは間違いないと思いますが、バーノン自身にも実力があったからとも言えます。

ジョーダンは先月行われたチーム練習などでは非常に調子がよかったようで、今シーズンは期待が持てると思っていたんですが、この結果にはガッカリです。しかし怪我でシーズンアウトというわけではありませんし、シーズン中盤から後半の勝負どころでしっかりとチームの勝利に貢献してもらいたいと思います。


その他の話題としては、OGダリン・カレッジと契約しました。パウンシーが数試合欠場することに伴うベテランの補強ですが、パウンシーの代わりになれる選手ではありません。カレッジ獲得によってOGシェリー・スミスをセンターで起用するつもりなのかと思いましたが、カレッジはLGのポジションでダラス・トーマス、ビリー・ターナーと競わせるということも考えているようです。いろいろな可能性を考えてのことでしょうが、最終的にはトレーニングキャンプで決めることになりそうです。

ちなみに今回センターの選手でサムソン・サテーレとスティーブ・バロス、そしてOTライアン・ハリスもテストしたようですが、契約したのはHCジョー・フィルビンとも旧知の仲であるカレッジでした。しかし、今後場合によってはこれらの選手のうち誰かと契約する可能性も残されているようです。



 

ドルフィンズ、思い出の対バイキングス戦

ドルフィンズのレギュラーシーズン第16週の対戦相手は、ホームでの対ミネソタバイキングス戦です。ドルフィンズとバイキングスの試合も通常4年に1回で数が少ないです。それだけに、思い出に残っている試合というと、前回の対戦でしょうか。2010年にバイキングスのホームで戦った試合です。

このシーズンのドルフィンズはHCトニー・スパラノ体制の3年目で、スパラノにとってはある意味で勝負の年でした。トレードでWRブランドン・マーシャル、FAでLBカルロス・ダンスビーといったプロボウル選手を補強し、先発QBには3年目のチャド・ヘニーを本格的に起用しました。

このバイキングス戦は開幕第2戦として行われましたが、ドルフィンズはその前の試合でアウェイでバッファロービルズに勝利してこの試合を迎えました。対するバイキングスには先発QBとしてブレット・ファーブがおり、前年12勝4敗で地区優勝した実力チームで、戦前の予想では攻守共に勝るバイキングスが有利とされていました。

しかし試合はドルフィンズのディフェンスが大活躍で、ファーブから3つのインターセプトを含む4つのターンオーバーを奪って14-10でドルフィンズが勝利しています。

第1Q4thダウンギャンブル失敗で得点チャンスを逸したバイキングスに対して、ドルフィンズはヘニーがWRブライアン・ハートラインに5ヤードのTDパスを決めて先制しました。そして第2Qにドルフィンズは自陣13ヤード地点まで攻め込まれながら、CBボンテ・デービスがインターセプトを決めてピンチを脱するなど、前半を終了して7-0とドルフィンズがリードして折り返しました。

後半に入ってもドルフィンズのディフェンスは好調で、DEキャメロン・ウェイクがファーブからQBサックを奪ってファンブルを誘発させ、転がったボールをエンドゾーン内でDEコア・ミーシーが押さえてTDとし、14-0とリードを広げました。

これに対してバイキングスはドルフィンズ陣内1ヤード地点でファンブルリカバーから攻撃権を得ると、RBエイドリアン・ピーターソンが1ヤードTDランを決めて7点を返し、さらに第4Qに入ってFGで4点差まで詰め寄りました。

そしてファーブが3つ目のインターセプトを喫した後、再びファンブルリカバーで攻撃権を得たバイキングスは、ドルフィンズ陣内1ヤード地点で4thダウンギャンブルを敢行しました。しかし、ピーターソンのランはダンスビーに止められて得点ができませんでした。

それにしても、そのドライブでの攻防は圧巻でした。ターンオーバーでドルフィンズ陣内24ヤード地点から攻撃を開始したバイキングスは、ピーターソンのランプレーを6回続けました。特に4ヤード地点からのランプレーではダンスビーを中心とするドルフィンズのランディフェンスとピーターソンが正面からぶつかり、非常に見ごたえがありました。

結果論かもしれませんが、このドライブで4thダウンギャンブルをせずにFGを蹴って1点差としておけば、まだ残り試合時間は2分以上ありましたので、バイキングスにとっては逆転のチャンスは十分ありました。実際に次の攻撃ではドルフィンズ陣内27ヤード地点までボールを進めていたわけで、FGも蹴れた距離でした。しかし4点差だったためパス失敗で攻撃を終わっています。

バイキングスの総獲得ヤード数364が示すように、ドルフィンズは特に後半は攻められっぱなしだったという印象がありました。バイキングスの猛攻をドルフィンズのディフェンスが耐え忍んだという印象の試合だったんですが、バイキングス側にとっては強気の攻めが裏目に出たという試合でもあったと思います。

ちなみにこのシーズンからドルフィンズのディフェンシブコーディネーターがマイク・ノーランに代わっていますが、そのノーランのディフェンスと新加入のダンスビーの活躍が非常に光った試合だったと思います。そのダンスビーがいなくなった昨シーズンのドルフィンズのディフェンスは、特にランディフェンスで大きく落ち込みましたので、この試合を振り返ってみてもダンスビーの存在というのが大きかったんだと思います。

その他、この試合ではCBジェイソン・アレンが2つのインターセプトを記録して勝利に貢献しました。アレンについては2006年ドラフト1巡目指名選手だったんですが、期待外れの成績に終わっていました。この試合の活躍でやっとブレークしてくれるのかと思ったんですが、結果的にそのシーズンの途中で解雇されています。

アレンはその後、ヒューストンテキサンズ、シンシナティベンガルズとチームを変えたんですが、2013年4月にベンガルズを解雇されて以来、実質的にNFLから退いています。

また、この2010年まで何度も引退、復帰をくり返して物議をかもしたファーブも、そのシーズンを最後にNFLのキャリアを終えています。



 
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