ドルフィンズのロンドンでの公式戦、対オークランドレイダース戦ですが、意外に大差がついた試合結果となりました。ドルフィンズにとっては勝利したということが大きかったのですが、オフェンスでここまで得点できたことも大きな収穫だったと思います。
試合開始直後にあっさりと得点を取られて先制された時には、この試合どうなるのかと思って嫌な気がしたんですが、その直後にすぐにFGで3点を取り返し、さらにディフェンスがレイダースの攻撃を抑えて、その後の攻撃でTDを取って逆転したことがチームに勢いをつけたんだと思います。
その逆転TDのドライブでは、3rdダウン残り9ヤードでQBライアン・タネヒルからWRブライアン・ハートラインに35ヤードのパスが通って攻撃を継続することができたんですが、それがタネヒルにとってもこの試合にとっても大きなキープレーだったような気がします。
そして第2Qに計3つのTD、さらに第3Qにもオフェンスとディフェンスで2つのTDと計5TDを記録して、連続38得点しました。オフェンスが得点を取るとそれにつられてディフェンスもよくなり、後半には計3つのインターセプトを記録しました。
タネヒルは大きなプレッシャーの中で本当によくやったと思います。パス31回投中23回成功で278ヤード獲得、2TD、1インターセプトという内容だったんですが、14回連続パス成功というのもありました。インターセプトはTEディオン・シムズがキャッチし損ねたものですが、タネヒルのパスもややよくなかったところもありました。
その他にもよくないパスはあり完璧とは言えない内容だと思うのですが、過去2試合の内容からは大きく向上しており、何よりも結果を残せて試合に勝てたというのがタネヒルにとっては一番だったのではないでしょうか。それとオフェンシブラインとの兼ね合いですが、QBサックを1度も受けなかったのもよかったと思います。
相手が連敗中のレイダースだったということも割り引いて考えなければいけないでしょうが、オフェンスはランプレーも合計157ヤード出ましたし非常によかったと思います。ただ、ファンブルが目立ち、その点がマイナスポイントで、それが致命的な失点に結びつかなかったのは、やはりオフェンスが好調だったから、ディフェンスも相乗効果でよく抑えられたということでしょう。
ランプレーというとRBラマー・ミラーは先週の試合ではキャリア最高の108ヤードラッシングを記録しましたが、この試合では64ヤードに止まりました。しかし平均獲得ヤードは5.3ヤードでしたし、キャリア初の2TDランを記録しています。これがきっかけとなって、今後プレー内容がさらに向上すれば、現在欠場中のRBノーション・モレノが復帰してきた時にはドルフィンズのランプレーはますます強力になるでしょう。
試合としては前半を終了し24-7となったところでドルフィンズの勝利はほぼ間違いないと思ったんですが、後半最初のドライブでTD寸前でファンブルしてターンオーバーになった時には、試合の流れが変わる可能性がありました。しかしその流れを再び引き寄せたのがCBブレント・グライムスのインターセプトだったと思います。その直後にミラーのTDランで7点を追加した時には、完全にレイダースに止めを刺した感じでしたね。
大量得点差がついたせいか、後半は大味な試合となり、特に第4Qは両チームとも控えQBがプレーしていましたので、なにかプレシーズンゲームを見ているような気がしました。できれば40得点以上を記録してもらいたかったし、そのチャンスも十分にあったんですが、それはまた次の機会にということになりました。ただ、ドルフィンズのオフェンスは40得点以上する力は十分持っていることは証明されたと思います。
これで2勝2敗となってバイウイークに入り、それが明けたらCマイク・パウンシー、Sレシャッド・ジョーンズ、DTランディ・スタークスなど欠場中の選手が戻ってきます。またこの試合で怪我をしたLTブランデン・アルバート、Sジミー・ウイルソンなども十分休養して次の試合に備えることができます。残り12試合、この調子を持続して1つでも多くの勝利をあげてもらいたいと思います。