Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

October 2014

週間、月間のMVP

今週ドルフィンズでは2人の選手がNFLから表彰されています。Sルイス・デルマスが第8週のAFC週間最優秀守備選手に、そしてWRジャービス・ランドリーが10月の月間最優秀スペシャルチーム選手にそれぞれ選出されました。

デルマスは10月26日に行われた対ジャクソンビルジャガーズ戦の第2Qに81ヤードのインターセプトリターンTDを決めました。あの試合はドルフィンズのオフェンスが不調で再三ジャガーズのオフェンスに攻め込まれていましたが、デルマスのリターンTDでドルフィンズが先制得点をあげたことが勝利に直結したと思われます。その意味では非常に価値あるインターセプトだったと思います。

ドルフィンズのSの選手が同賞を受賞するのは昨年の対ニューイングランドペイトリオッツ戦でのマイケル・トーマス以来です。ちなみにデルマスはキャリア初の受賞ですが、これをきっかけにさらなる活躍を望みたいと思います。

そしてランドリーですが、10月に行われた3試合で平均35.6ヤードのキックオフリターンを記録していますが、これはNFLで2番目に優れた数字だったようです。またパントリターンも4回のパントで16ヤードを獲得しています。

ランドリーはシーズン全体でも31.3ヤードのキックオフリターンを記録しており、これはNFLで最高の成績です。もしランドリーがこのペースを継続していけば、ドルフィンズのチーム記録も更新することになります。

ランドリーのキックオフリターンはスピードに乗って走っていくとか、技術で相手ディフェンスをかわして走っていくとかというよりは、非常に力強くパワフルに走っていくという印象があります。ランドリーのリターンは相手チームにとっても脅威となりつつありますので、このままの調子を継続してもらいたいと思います。ただし、怪我だけはしないように願いたいですね。



 

Week 8 対ジャガーズ戦

この試合、ドルフィンズにとっては本当に大苦戦でしたが、その一番の要因は何と言ってもオフェンスでした。特に試合前半では総獲得ヤード数56ヤード、1stダウン更新わずか3回で、QBライアン・タネヒルはパス12回投中5回成功でQBサックを2回受けています。さらに前半最後の攻撃が始まるまでは総獲得ヤード数はわずかに4ヤードで1stダウン更新はありませんでした。

ただ、オフェンスの不振はタネヒルというよりはオフェンシブラインに大部分の問題があったと思います。オフェンシブラインのパスプロテクションやランブロックがよくなかったこと、その要因としてはLGダリン・カレッジの怪我によりRGマイク・パウンシーがLGに入ったことやパウンシーの代わりにRGに入ったネイト・ガーナーも怪我をしてしまったりということが考えられます。

またそれに加えてジャクソンビルジャガーズのディフェンスもよかったと思います。特にディフェンシブラインは完全にドルフィンズのオフェンシブラインを凌駕していましたし、この試合に向けて準備が万全にされていたという印象がありました。

しかし、オフェンスがよくなかったドルフィンズですが、ディフェンスは本当によかったと思います。ジャガーズの新人QBブレイク・ボートレスのミスにも助けられた面もありましたが、オフェンスの不調が続く中で辛抱強く守り続けていたと思います。特に試合前半はドルフィンズのディフェンスばかり見ていて、前半だけで各選手が疲れきってしまうんじゃないかと心配していました。

オフェンスが得点を取れなくてもディフェンスで得点を取れたのが大きかったのではないでしょうか。第2Qと第3QにいずれもインターセプトからのリターンTDで計14点を取れたのが、ディフェンスが最後まで踏ん張れた要因だったと思います。それにしてもドルフィンズで1試合に2つのインターセプトリターンTDを決めたのはいつ以来のことかわかりませんが、非常に貴重なものを見られたと思います。

ジャガーズのRBデナード・ロビンソンには苦しめられました。ロビンソンのようなRBはディフェンスからしたら非常に守りにくいですし、それを警戒するあまりパスも通されやすかったのではないでしょうか。もっとロビンソンのプレーを多用してこられたら嫌らしかったですし、もっと得点を取られていたような気がします。その面ではやや助かったのではないでしょうか。

試合のターニングポイントとなったのは、第3Qのオフェンスで初めてTDを取ったドライブのタネヒルからWRマイク・ウォレスへのロングパスでしょう。あのパスは最初は不成功という判定だったのですが、結局パス成功で1stダウン更新となりました。確かに微妙なプレーだったのですが、スローリプレイを見れば明らかに成功でした。それが失敗となっていたら自陣7ヤード地点でパントを蹴らなければならず、ドルフィンズにとっては非常に不利な状況だったと思います。

しかし、そのプレーを境にジャガーズのディフェンスの勢いがぐっと落ちたような気がします。その結果、RBラマー・ミラーのロングランが出て、最後はタネヒルがWRリシャード・マシューズにTDパスを決めて、タネヒルにとってもチーム全体にとっても大きな得点だったと思います。

ランプレーも前半はほとんど出ませんでしたが、終わってみればミラーが14キャリーで78ヤード、タネヒルが5キャリーで48ヤードなどトータルで24キャリーで148ヤード(平均6.2ヤード)を獲得しています。

オフェンスはパスプロテクションも悪かったしパスの落球やミススローもありで非常によくなかったんですが、そういう状況に陥ったのは相手ディフェンスのパスラッシュが激しかったことが大きな原因だと思います。今後、パスラッシュの強いチームとの対戦では同じようにオフェンスが苦戦する可能性がありますが、この試合のようにディフェンスで得点を取れるとは限りません。

相手ディフェンスのパスラッシュをいかに回避するかはドルフィンズだけでなく他チームにとっても大きな課題でしょうが、そこを克服しない限りオフェンスの向上は望めませんし、プレーオフに進出して勝ち抜けるチームとはならないと思います。

ドルフィンズのオフェンスの選手たちはこの試合の勝利に満足していないようです。またファンの多くも試合に勝ったとはいえ、このオフェンスの内容では物足りないことと思います。しかしどんなに負けが込んでいるチーム相手であってもNFLの試合では簡単に勝てる試合は1つもないと思います。その意味では1つ1つの勝利が貴重ですし、この勝利で4勝3敗となり1つ勝ち星が先行したのでドルフィンズにとってはこの勝利は大きいと思います。



 

Week 8 対ジャガーズ戦 プレビュー

次週ドルフィンズと対戦するジャクソンビルジャガーズですが、先週の対クリーブランドブラウンズ戦で今シーズン初勝利を記録して開幕からの連敗を6でストップさせました。

その試合でジャガーズはブラウンズのオフェンスを266ヤードに抑えました。加えて6つのQBサックを記録して今シーズンの総QBサック数を22としましたが、これはNFL最多となっています。ジャガーズのディフェンスは最初の5試合では相手チームに平均435.4ヤードを献上していましたが、過去2試合では計556ヤード喪失に止めています。

しかしジャガーズはそのディフェンスの要であるLBポール・ポスラズニーを怪我で失っています。ポスラズニーは今シーズンここまで、69タックルを記録してチームのリーディングタックラーとなっていました。

ジャガーズのオフェンスはNFL31位と低迷していましたが、過去2試合では計715ヤード獲得と向上しつつあります。特にブラウンズ戦では185ヤードのラッシングを記録しています。

そのジャガーズのランオフェンスの中心となったのがRBデナード・ロビンソンです。ロビンソンは22回のラッシングで自己最高の127ヤードを獲得してTDランも記録しています。ミシガン大学時代にはQBとしてプレーし、昨年のドラフトではWRとして指名されていましたが、RBとしてのプレーがロビンソンにとっては最も実力を発揮できる状況となっています。

ロビンソンのランプレーが新人QBブレイク・ボートレスを助けることにもつながります。ボートレスはチャド・ヘニーから先発の座を引き継いで以来、4試合で3TDパスに対して8インターセプトでQBレイティングは68.2という成績です。

なお、ボートレスは第6週の対テネシータイタンズ戦では試合には16-14で敗れたとはいえ、パス46回投中32回成功で336ヤードを獲得して1TDパス、1インターセプトという成績を残しました。しかし先週のブラウンズ戦では3インターセプトを献上して、パス31回投中17回成功で159ヤード獲得に止まっています。

一方のドルフィンズは現在NFL4位のトータルディフェンス、平均313.7ヤードを誇り、相手チームのQBレイティングも86.3に抑えています。それがQBライアン・タネヒルのプレーを助けています。

先週の対シカゴベアーズ戦では27-14で勝利しましたが、ベアーズのオフェンスを52ラッシングヤードに止めるなどトータルで224ヤードに抑えています。そしてQBジェイ・カトラーに対してもQBレイティング74.4に抑えてインターセプトも1つ奪っています。

その影響もあって、タネヒル率いるオフェンスも向上してきています。タネヒルは過去3試合でパス成功率72.3%、計799ヤード獲得で6TDパス、3インターセプトという成績です。またパスだけでなくランプレーでも14キャリーで132ヤードを獲得しています。

タネヒルは最初の3試合ではパス成功率56.5%、QBレイティング74.1しか記録できずに先発降格かとまで言われていたんですが、そこから見事に立ち直っています。

タネヒルの調子が上がってくるにつれてオフェンス全体も向上しています。過去3試合では平均392.3ヤードを獲得して、最初の3試合よりも平均で65ヤード以上も総獲得ヤード数が上昇しています。

また新人WRジャービス・ランドリーが好調で、過去2試合先発した試合では10回のパスレシーブで121ヤードを獲得してNFL初のTDパスレシーブも記録しました。

さらにこの試合から6試合の出場停止処分を受けて欠場していたDEディオン・ジョーダンが復帰する予定です。DEキャメロン・ウェイクやオリビエ・バーノンを中心とするパスラッシュにさらに厚みを増すと共に、TEなどに対するパスカバーのデプスにも期待がかかるところです。

ジャガーズの本拠地での試合ですが、戦前の予想ではドルフィンズが圧倒的に有利です。しかし前述のように、ジャガーズのチーム状態も上がってきていますので油断は禁物です。特にロビンソンのランプレーは要注意となるでしょう。過去の対戦成績はプレーオフも含めて3勝3敗ですが、2009年と2012年の過去2試合はいずれもドルフィンズが勝利しています。


 

新人WRが先発スロットレシーバーに

新人WRジャービス・ランドリーがドルフィンズのオフェンスのデプスチャートで1stチームになりました。ドルフィンズのデプスチャートはWRが3人置かれているんですが、これまでの1stチームはマイク・ウォレス、ブライアン・ハートラン、ブランドン・ギブソンの3人でした。そのうちギブソンに代わってランドリーが1stチームに入れられています。

ギブソンは2ndチームということになるんですが、ギブソンの立場が微妙になってきています。先日の対シカゴベアーズ戦では怪我の影響もあってか、inactiveという出場不能選手に登録されていました。現在ドルフィンズのロースターには6人のWRが登録されていますが、現実的には6人も必要ありません。ランドリーの台頭により、もしかするとギブソンは放出されるかもしれません。

NFLのトレード期限は10月28日となっていますが、先日もシアトルシーホークスがWRパーシー・ハービンをニューヨークジェッツにトレードしています。これまでの状況でドルフィンズがギブソンのトレード先を模索していることも十分に考えられます。ただ、ギブソンも昨年大きな怪我をしていますので、条件のいいトレードというのは望めないかもしれません。

ギブソンは昨年ドルフィンズにFA加入した選手で、スロットレシーバーとして期待された選手です。しかしドルフィンズには同じタイプのWRリシャード・マシューズもおり、今年の新人ランドリーも同じくスロットレシーバーです。ギブソンは今年ここまで、7回のパスレシーブで65ヤード獲得でTDパスレシーブ0と目立った活躍はしていません。サラリーキャップの理由からもギブソン放出というのは十分に考えられるところです。

他方、次週の対ジャクソンビルジャガーズ戦から、6試合の出場停止処分を受けていたDEディオン・ジョーダンが出場可能になります。当然ロースターに入れるにはその代わりに誰かを外さなければいけないわけで、もし今週ギブソンのトレードが決まれば、その代わりにジョーダンをロースターに登録という流れになっても不思議ではないでしょう。今後の動向に注目したいと思います。


 

Week 7 対ベアーズ戦

敵地での対シカゴベアーズ戦、しかもベアーズは今シーズンまだホームで勝ちがないということで、そろそろ勝ちそうな気もして非常にやりにくい状況だったと思いますが、そのままホームで弱いベアーズの顔が出てくれてドルフィンズにとっては助かりました。それにしてももう少し苦戦するんじゃないかと思っていましたが、意外にあっさりと、ほとんど危なげのない完勝でした。

試合開始最初のプレーからいきなりQBサックを浴びたので嫌な気がしたんですが、ベアーズに先に点を取らせず、ドルフィンズが先に7点を取ってリズムが作れたと思います。

この試合の殊勲者は何と言ってもQBライアン・タネヒルです。パス32回投中25回成功で277ヤード獲得、2TDパスに対してインターセプトは0、そしてQBレイティングはキャリア最高の123.6でした。特に試合開始から14回連続パス成功も素晴らしかったんですが、それを引き出したのは自らのランプレーだったと思います。先制得点を取ったドライブの最初のプレーで見せたリードオプションからのランプレーがベアーズのディフェンスを狂わせたところもあると思います。

このリードオプションを使ったオフェンスなんですが、先週の対グリーンベイパッカーズ戦の試合後半から非常にオフェンスがよくなってきている気がします。今シーズンから導入した新しいオフェンスが徐々に浸透してきているんでしょうか、この試合では本当にオフェンスが安定していて、ボール保持時間はおよそ37分半でベアーズより15分も多かったです。

タネヒルの話に戻ると、タネヒルは今シーズン最初の3試合ではパス成功率56%で4TD、2インターセプトでQBレイティングは74.1だったそうです。それがその後の3試合ではパス成功率が72%で6TD、3インターセプトでQBレイティングは105.7となっているようです。この数字からもタネヒルが新しいオフェンスに慣れてきているということがわかります。

この試合でタネヒルは8人のレシーバーにパスを投げ分けているんですが、RBへのスクリーンパスなどは結構効果があったと思います。また新人WRジャービス・ランドリーは4回のパスレシーブで46ヤードを獲得しましたが、完全にNo.2のWRの座を獲得したように思えました。

オフェンスが安定してくればディフェンスもよくなってくるもので、この試合では3つのターンオーバーを奪っています。それがいずれも効果的な場面で出たのが勝利に結びついていると思います。まず第2QのSレシャッド・ジョーンズのインターセプトですが、前の攻撃でFGを失敗した後のベアーズの攻撃で、自陣37ヤード地点まで攻めこまれてもしかしたらTDを取られて同点に追いつかれるかというところでした。結局そのインターセプトをきっかけにWRマイク・ウォレスへのTDパスで7点を追加しましたので、まずは前半でここが大きかったと思います。

そして後半の2つのターンオーバーはいずれもベアーズの反撃ムードを断ち切るものでした。その2つで計3点しか加えられなかったのは反省材料だと思いますが、それにしても非常に効果的なターンオーパー奪取だったと思います。 

そしてこの試合のディフェンスで大きな懸念材料だったと思いますが、ベアーズの2人の大型WR、ブランドン・マーシャルとアルション・ジェフェリーへのパスを、ドルフィンズの背の低いCBであるブレント・グライムスとコートランド・フィネガンがいかに抑えるかということだったんですが、非常によく守っていました。

特に試合前半ではマーシャルがわずか1回のパスレシーブでマイナス3ヤード、ジェフェリーは2回のパスレシーブで9ヤード獲得に抑えました。これがベアーズのオフェンスにリズムを作らせなかった要因だったと思います。そして試合全体でもマーシャルは6回で48ヤード獲得でしたが、ジェフェリーは後半はパスレシーブがありませんでした。そして両者ともTDパスレシーブはなし、これが大きかったですね。特にフィネガンはマーシャルをマークしていたので狙われましたが、本当によく守っていたと思います。

ドルフィンズはターンオーバーはなかったんですが、ミスはありました。FGを2本失敗していますし、反則もよく取られていました。FGについては、今シーズンはスペシャルチームの安定感が今ひとつで不安が残っています。それと反則はTDランが取り消されたものもありました。ただし反則に関しては、なんでこれが取られるの? とか、ベアーズの方はほとんど取られてなかったというのもありました。

それとOCビル・レイザーも言っていたようですが、この試合ではもっと得点が取れるチャンスがあったと思いますが、取れませんでした。オフェンスが安定してきたのはいいんですが、今後はさらなる得点力向上というのが課題になってきそうです。得点力が向上すれば相手チームに与える脅威は増すでしょうし、ディフェンスもさらに向上してくるものと思われます。

何気なくチームスタッツを見て思ったんですが、オフェンスは11位、そしてディフェンスはなんと4位です。これからこの数字を維持し、そしてもっと向上させていけば勝てる試合も多くなってくると思います。まずはこの安定してきたオフェンスを継続させられるかどうかがポイントでしょうね。



 
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