残り5試合でドルフィンズはプレーオフモード、すなわち1つも負けられない状況で試合を行わなければいけません。まずその初戦としてマンデーナイトゲームでニューヨークジェッツと対戦します。ちなみにドルフィンズは現在マンデーナイトで5連敗中という、非常に嫌らしい記録も紹介されていました。
ジェッツ戦は2試合残しているんですが、今回はジェッツの本拠地での試合です。対戦成績を見ると過去6試合のジェッツの本拠地での試合はドルフィンズが5勝1敗と圧倒的に勝ち越しており、昨年の対戦でも23-3で圧勝しています。
QBライアン・タネヒルはその試合でパス43回投中28回成功で331ヤードを獲得、2TDパスに対して1インターセプトという内容でした。しかし、昨シーズンの最終戦で地元マイアミでジェッツと対戦した時にはパス40回投中20回成功で204ヤード獲得、1TDに対して3インターセプトという内容で20-7でチームは敗れています。
タネヒルは過去6試合でパス成功率はNFL3位の70.9%で12TDパスに対して3インターセプトと素晴らしい記録を残しているんですが、先週の対デンバーブロンコス戦では第4Qに勝敗を左右する手痛いインターセプトを犯しています。
その試合では新人WRジャービス・ランドリーが2つのTDパスを記録したほか、WRマイク・ウォレスも今シーズン7つ目のTDパスレシーブを記録しました。ちなみにウォレスは過去3試合のジェッツ戦でいずれもTDパスレシーブを記録しています。
ドルフィンズの今シーズンの得失点を見ると第3Qまでに231得点に対して137失点となっており、その得失点差はNFLで2番目に大きな数字となっています。それに対してジェッツは試合前半の平均失点が15.8点とNFLで2番目に多い失点を許しています。ドルフィンズは今回の試合でも序盤に得点を重ねていくことが必要になるでしょう。
ジェッツのディフェンスはNFL7位の平均324.8ヤード喪失なんですが、平均失点は27.5点で同30位となっています。先日行われたバッファロービルズとのデトロイトで行われたマンデーナイトゲームでも38失点して敗れています。
その試合ではマイケル・ヴィックが先発QBを務めましたが、パス19回投中7回成功で76ヤードしか獲得できず、第3Qにジーノ・スミスに交代させられています。スミスはその試合でパス12回投中10回成功で89ヤードを獲得し、次のドルフィンズ戦の先発QBに指名されています。
スミスは今シーズンの先発QBだったんですが、10月26日に行われたビルズとの試合中に3シリーズ連続でインターセプトを犯してベンチに下げられました。その影響もあり試合は43-23でジェッツが敗れています。
スミスは昨年のドルフィンズとの2試合ではいずれも先発しており、初戦はパス10回投中4回成功で29ヤード獲得、1インターセプトで交代させられましたが、2度目の対戦ではパス27回投中17回成功で190ヤードを獲得し、3回のロングスコアリングドライブを指揮してチームを勝利に導きました。
ジェッツは先日のビルズ戦では92ヤードしか走れませんでしたが、その前の4試合では平均170.5ヤードのラッシングを記録しています。ドルフィンズのディフェンスはブロンコス戦でシーズン最多の201ヤードラッシングを許しており、ジェッツもランプレーを主体にオフェンスを展開してくるものと予想されます。
ドルフィンズはブロンコス戦で負傷したCBジャマー・テイラーの欠場が決まっており、先発CBコートランド・フィネガンの出場も微妙です。しかしブロンコス戦を欠場したTEチャールズ・クレイと同じくブロンコス戦で負傷退場したOTジャワン・ジェームスが復帰してくるとみられています。
一方のジェッツはDEムハマド・ウィルカーソンと、新人のTEの中では最高の34回のパスレシーブで291ヤードを獲得しているジェイス・アマロの欠場が濃厚となっています。
戦前の予想ではドルフィンズが圧倒的に有利で、ジェッツはすでに9敗しておりプレーオフ進出の可能性がないだけでなく、シーズンの負け越しも決定しています。しかしドルフィンズとジェッツは長くライバル関係にあり、ジェッツの選手もドルフィンズ戦となると闘志を燃やしてくるでしょう。失うものがないだけにジェッツは厄介な相手と言えます。
ドルフィンズにとっては勝利することは必須として、最近特に怪我人が目立っていますので、これ以上怪我人を増やさないようにしてもらいたいと思います。どうせプレーオフに進出するならできる限りのベストメンバーで戦ってほしいと思います。