Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

November 2014

ドルフィンズ対ペイトン・マニング

今週末、ドルフィンズはQBペイトン・マニング率いるデンバーブロンコスと対戦するわけですが、ドルフィンズがマニングと対戦するのは5年ぶりで、その時はマニングはまだインディアナポリスコルツの先発QBでした。

ドルフィンズはマニングにとってNFLデビュー戦の相手で、1998年の開幕戦で対戦しています。当時ドルフィンズにはいまや伝説になりつつあるQBダン・マリーノがおり、新旧スターQB対決ということで多いに盛り上がりました。

2001年シーズンまではドルフィンズとコルツは共にAFC東地区に属していたため、毎年2回対戦していましたが、2002年にNFLが地区の再編成を行い別々の地区に分かれてからはほとんど対戦がありませんでした。

マニングにとってドルフィンズは相性が悪く苦手なチームで、通算でプレーオフも含めて5勝8敗という成績となっています。しかし2003年以降の3試合はすべてマニングが勝利しています。その理由として考えられるのはドルフィンズ自体のチーム力が落ちたせいもあるでしょうが、1998〜2002年ぐらいは元HCジミー・ジョンソンが構築したディフェンスが機能しており、そのディフェンスがマニングを苦しめたと言うこともできると思います。

1998〜2002年の間はドルフィンズのディフェンスはすべてNFLで6位以内でした。マニングは対ドルフィンズ戦最初の10試合では14TDパスに対して17インターセプトで6試合で複数インターセプトを喫していますが、その後の3試合では5TDパスに対してインターセプトはわずかに1つとなっています。

前回2009年のマニングとの対戦から残っているディフェンスの選手といえばDEキャメロン・ウェイクとDTランディ・スタークスのみですが、今シーズンのドルフィンズのディフェンスはNFL2位です。そのドルフィンズのディフェンスがどこまでマニングを苦しめるのかが注目です。


 

第11週のNFL

第11週のNFLの試合でデンバーブロンコスがセントルイスラムズに22-7で敗れています。この結果には驚きなのですが、この試合でブロンコスのQBペイトン・マニングは2インターセプトを犯しています。しかしトータルで389ヤードを投げていて、ブロンコスのターンオーバーはマニングのインターセプトだけなのに、なぜ7点しか取れなかったのか、実際に試合を見ていないのでよくわかりません。

ラムズのディフェンスが素晴らしかったということでしょうが、いかにマニングといえども相手チームのディフェンスが強いとそう簡単には勝てないわけで、今年2月に行われたシアトルシーホークスとのスーパーボウルでもシーホークスのディフェンスに翻弄されて何もできずに終わっていました。このことは次回ブロンコスと対戦するドルフィンズにとっては心強い状況と言えるでしょう。

ところでそのドルフィンズですが、気がついてみるとディフェンスの成績が素晴らしいです。パス2位(208.0ヤード)、ラン8位(94.5ヤード)のトータル2位(302.5ヤード)で平均失点も4位の18.0点です。このディフェンスを相手にするとなると大抵のチームは非常に警戒すると思われ、マニングといえどもドルフィンズのディフェンスを相手にするのは怖いと思います。

その他に第11週の試合で目についたところでは、ニューイングランドペイトリオッツがインディアナポリスコルツに42-20で勝利していますが、相変わらずペイトリオッツは強いと言わざるを得ないです。その試合で注目すべきは、なんとペイトリオッツはランで244ヤードを獲得していますが、その中心となったのがRBジョナス・グレイという選手で、38キャリーで199ヤードを獲得して4TDランを記録しています。

このグレイという選手、どこかで聞いたような名前だと思いましたが、2012〜13年にドルフィンズに在籍していた選手です。2012年にドラフト外でドルフィンズに入団したんですがひざの怪我でリザーブリスト入りし、昨シーズンの開幕前に解雇されています。

その後グレイはボルチモアレイブンズの練習生を経て、今年1月にペイトリオッツと契約しました。シーズン開始前の53人ロースターには残らなかったんですが、練習生として契約し、その後第7週の対ニューヨークジェッツ戦の前にロースター入りしました。第8週の対シカゴベアーズ戦では17キャリーで86ヤードを走り、そして今週の試合で大ブレークしたというわけです。ちなみに4TDランはペイトリオッツのチームタイ記録だそうです。

RBステバン・リドレイが怪我をしたためにチャンスが巡ってきてこの活躍につながったわけで、もしリドレイが健在だったならば練習生のままで、いつか解雇されていたのかもしれません。ちなみに、確かドルフィンズ時代も怪我が完治すれば将来の大器だというような記事を見かけたことがあったような気がしますが、巡り合わせが悪かったのか残念です。



 

Week 11 対ビルズ戦

この試合のポイントは同地区対決で勝率が同じ、共にプレーオフ進出に望みを残している、しかもドルフィンズにとっては今シーズンすでに負けている相手とホームで戦うということで、絶対に勝たなければいけない状況でした。結果は22-9でドルフィンズの勝利でしたが、13点も差がつくとは思いませんでした。

この試合を迎えるにあたってドルフィンズは先発LTブランデン・アルバートが欠場し、LTにジャワン・ジェームス、RTにダラス・トーマスが入るという急造オフェンシブラインで、パスラッシュの強いビルズのディフェンスは当然そこを攻めてくることが予想されましたから、その状況でドルフィンズのオフェンスがどれだけ機能するかが注目でした。

QBライアン・タネヒルはこの試合で5つのQBサックを受けましたし、終始ビルズのパスラッシュにさらされて思うようにパスが投げられない苦しい展開でした。しかし、早いタイミングのパスを投げたりして工夫が見られましたし、それもあってかオフェンシブラインが崩壊してしまうということもなく、予想外によくやっていたと思います。

特にジェームスは大学時代もずっどRTでしかプレーしていなかったにもかかわらず、初先発LTでリーグ最強とも言えるビルズのパスラッシュを相手にして素晴らしい活躍だったと思います。ドラフト時は決して高い評価ではなく、どちらかというと地味な印象を受けた選手だったんですが、プレー内容は今年の新人OTの中では最高なのではないでしょうか。

試合展開から見ると、前半最初の攻撃でFGによる3点だけでしたが、8分以上の時間を使って先に得点を取れたこと、そして同点にされた後の攻撃でも、結局ファンブルでターンオーバーとなりましたが、敵陣深くまで攻め込んだことがその後の展開に影響したと思います。ビルズのディフェンスを相手にして、オフェンスが進めたということが大きかったのではないでしょうか。 

前半を3点ビハインドで折り返し、後半に入っても先に得点を追加されたんですが、結局TDを取らせなかったというディフェンスの活躍がオフェンスの反撃を呼び、この試合の勝利をもたらしたような気がします。タネヒルからWRブランドン・ギブソンへのTDパスで逆転したあとはドルフィンズの一方的なペースとなったんですが、それも前半からドルフィンズのオフェンスが得点を取れなかったけどボールを進められていたということが背景にあったと思います。

後半KRジャービス・ランドリーのファンブルによるターンオーバーから同点のピンチを招いたんですが、もしあそこでKダン・カーペンターのFGが決まって同点となっていたら、あるいはビルズが勝利していたかもしれません。しかしFGが失敗したことにより、さらにその直後の攻撃でドルフィンズがTDを取ったことにより試合が決まりました。

インテンショナルグラウンディングの反則によるセーフティとか、タネヒルからランドリーへのTDパスが決まったドライブでのパスインターフェアの反則など、ドルフィンズに有利な判定結果に助けられた面もありましたが、やはりオフェンスがしっかりとボールを進められたことが勝因の1つだったと思います。

確かに敵陣レッドゾーン内に侵入しながらなかなか得点が取れないということもありましたが、ビルズのディフェンスも強力ですしそうそう簡単にはいかないと思います。またそれができるオフェンスならばもっと成績が上がっているでしょう。ただ、ビルズを相手にしてのこの勝利はオフェンスにとっては、満足できる結果ではないにしてもある程度の自信にはなっているはずです。

タネヒルはパス34回投中26回成功で240ヤード獲得という成績でしたが、終始パスラッシュのプレッシャーを受けながら本当によくやったと思います。特に先日の対デトロイトライオンズ戦で足首と肩を痛めていたということで、この試合を迎える前の練習なども十分に行えなかったということです。それにもかかわらずこの勝利を演出したプレーができたということは、評価に値するのではないでしょうか。

それとオフェンスではランドリーが活躍しましたが、5回のパスレシーブで46ヤード獲得という特筆した内容ではありませんでした。しかしランドリーのプレーを見ていると、すでにドルフィンズのオフェンスの中心になっているような印象を受けました。この試合ではミスも犯しましたが、それを取り返すTDパスレシーブも決めています。今後ますます期待が持てるようで非常に楽しみです。

この試合はドルフィンズにとって大事な試合だったんですが、特にビルズに対する苦手意識のようなものが出てきていましたから、その意味でも勝利したことは、その苦手意識を払拭したということでも大きかったと思います。

 
 

Week 11 対ビルズ戦 プレビュー

ドルフィンズにとってプレーオフ進出のためには絶対に負けられないサーズデーナイトゲームの対バッファロービルズ戦です。共に5勝4敗の両チームですが、すでに直接対決でビルズが1勝しているので、勝率では同位ですが実質はビルズの方が上となっています。

そのため、ドルフィンズは次のビルズ戦に負けるとその時点で今シーズンが終了してしまう可能性が高くなります。そういう意味ではこの試合は今シーズンで一番のビッグゲームとも言えますが、それを迎えるドルフィンズのチーム状態は決してよくありません。

先日行われた対デトロイトライオンズ戦でドルフィンズは20-16で惜敗していますが、試合に負けたこと以上に主力選手が怪我をしてビルズ戦に出場できないか、出場しても十分なプレーができないということが大きなマイナス要素となっています。

先発LTブランデン・アルバートが右ひざの怪我のため今シーズンの出場ができなくなりました。その代わりは先発RTのジャワン・ジェームスが務めることになり、RTは控えOGのダラス・トーマスが務めることになりますが、ビルズのパスラッシュはNFLでもトップクラスですので、経験の浅いジェームスとトーマスは必ず狙われてプレッシャーをかけられることになります。そのパスラッシュからQBライアン・タネヒルを守ることができるかどうか非常に不安です。

そしてそのタネヒルもライオンズ戦では負傷しています。右肩と足首を痛めており現地火曜日の練習も限定的なものとなっています。その他にもライオンズ戦で負傷したCBコートランド・フィネガンも出場できず、ライオンズ戦で十分なプレーができなかったRBラマー・ミラーも状態はあまり変わっていないようです。

タネヒルはビルズとは相性が悪く、これまでの5試合で1勝4敗(現在3連敗中)で、計18回のQBサックを受けておりQBレイティングも67.0となっています。アルバートの欠場により、NFLトップの34QBサックを記録し、先日の対カンサスシティチーフス戦では6QBサックを記録したビルズのディフェンスに苦しめられるのは必至の状況となっています。

ドルフィンズに不利な状況が多く今回の対戦でも苦しい戦いを強いられるでしょうが、ビルズにも弱みがあります。ビルズのディフェンスはシーズン最初の6試合では合計で405ヤードのラッシングしか許していなかったのが、その後の3試合では合計460ヤードのラッシングを許しています。チーフス戦でも127ヤードを走られて、ホームゲームながら17-13で敗れています。

またビルズのオフェンスも敵陣レッドゾーン内での得点率はNFL最低の41.2%となっており、チーフス戦でも4回レッドゾーンに侵入しながらFGを2本決めるに止まっています。試合終盤に敵陣15ヤード地点まで攻め込みながら、QBカイル・オートンは4回のパスすべてを失敗しました。

ただしビルズにとっての最大の強みはドルフィンズに対してチーム全体が自信を持っているように見えるところです。それは裏を返せばドルフィンズがビルズに対して苦手意識を持っているということなのかもしれませんが、前回や昨年の対戦を見てもビルズはドルフィンズを見下ろして戦っている印象を受けました。

今回の対戦でもビルズは自信を持って試合に臨んでくるでしょうが、ドルフィンズとしてはまずはメンタル的な面でビルズに負けないようにしなければいけません。怪我人が多いなどのマイナス要素もありますが、ホームゲームであるという地の利を最大限に活かし、あとは好調のディフェンスで勝機をつかんでもらいたいと思います。

ところで、この試合でドルフィンズは2004年シーズン以来となる、上下アクアのジャージを着用して試合に臨むようです。上下アクアのジャージでの試合というと、2002年にシカゴベアーズと対戦した試合でRBリッキー・ウイリアムスが大活躍して勝利したのを思い出します。その時と同じように、今回もドルフィンズのランオフェンスが爆発することを願っています。



 

Week 10 対ライオンズ戦

およそ1か月前の対グリーンベイパッカーズ戦と同じような結末でした。最後に逆転TDパスレシーブを決めたのは第3RBの選手なんですかね、あれはもうディフェンスがどうのというよりパスを取った方をほめなければいけないでしょう。

それにしてもドルフィンズが最後の得点ドライブでFGではなくてTDを取っていれば、おそらくこの試合は勝っていたと思います。オフェンスはだいぶよくなってはきていると思いますが、相変わらず最後の詰めが甘いというか、相手に止めを刺すことができませんね。

勢いのあるチームをアウェイで打ち負かすのはかなり難しいんですが、あと一歩のところまで追い詰めたと思います。それだけにこの敗戦は本当に残念でした。QBライアン・タネヒルからTEチャールズ・クレイへのTDパスが決まらずFGに終わった時点で嫌な気がしていたんですが、そのとおりになってしまいました。

試合序盤の状況を見るとほとんどオフェンスが進まず得点できないのではないかと思ったんですが、全体的に見るとライオンズのディフェンス相手によくボールを進めていたと思います。特にエースRBラマー・ミラーが本調子でなく、第2Q途中にはLTブランデン・アルバートを怪我で失ったのにもかかわらず、意外によくやっていました。

オフェンシブラインはアルバートが欠場した後は、LTにRTのジャワン・ジェームスが入り、そのジェームスの代わりにはダラス・トーマスが入っていました。そしてRGがマイク・パウンシー、LGがシェリー・スミスという布陣となりましたが、ライオンズのディフェンシブラインにそこそこ対応はできていたと思いました。

しかしランプレーに関してはミラーがほとんど使えず、タネヒルのリードオプションからのランプレーもライオンズのディフェンスに完全に封じ込まれてしまい、トータルで50ヤードしか出せませんでした。特にタネヒルのランが出せなかったのは、今後の対戦相手も同じように対応してくるでしょうから、ちょっと苦しくなりそうです。

ちなみにアルバートはこの試合の怪我で今シーズンの出場は絶望的となり、その代わりに練習生からRBラマイケル・ジェームスを昇格させていますので、ミラーに関しては少なくとも次の試合でもプレーに対する不安を抱えているようです。

試合序盤のフェイクパントやドルフィンズオフェンスに対するディフェンスのプレー、そしてWRカルビン・ジョンソンへのロングTDパスなど、ライオンズに勢いがつく要素がいくつもありながら、一旦は逆転し最後までライオンズを苦しめたドルフィンズのチーム力に関してはある程度評価できると思いました。

ライオンズオフェンスの勢いを止めたCBブラント・グライムスのインターセプト、ライオンズの追加点を阻止したDTアール・ミッチェルのFGブロック、そして最後のライオンズのドライブでジョンソンへのTDパスを阻止したDEディオン・ジョーダンのパスディフェンスなど素晴らしいプレーもありました。

この試合の結果で、やはりドルフィンズはディフェンスの強いチームには勝てないとか、パスラッシュの強いチームにはオフェンスが機能しないなどと言われ続けるでしょう。しかし、ディフェンスやパスラッシュが強いチームに苦戦するのはドルフィンズだけでなく、すべてのチームがそうだと思います。

ですから、オフェンスにしてもディフェンスにしても決めるべき時は必ず決める、ということがどれだけできるかによって明暗が分かれ、それがチームの状態や成績に反映されてくるものだと思いますので、ドルフィンズもそのあたりがしっかりとできるチームになってもらいたいと思います。

今のライオンズを相手に、アウェイでこれだけ戦えたというのは、試合に負けたとはいえある程度の自信にはなっていることと思います。怪我人も多くチーム状態は決してよくないドルフィンズですが、ファンとしてはまだ諦めません、今後も期待しています。



 
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