ドルフィンズがWRマイク・ウォレスのトレードを画策しているという報道がされています。ウォレスについてはその高すぎると思われる年俸や昨シーズンの最終戦での行動などから、放出は確定的との見方がされていますので、今回の報道についても特に驚きはありませんでした。ただ、実際にトレードが成立するかというと非常に難しいでしょう。
ドルフィンズとしてはサラリーキャップ枠により多くの余裕を持たせるためには、ウォレスを解雇するよりもトレードに出した方が有利だという状況だそうです。
しかしウォレスを受け入れる側としては、現在の契約におけるサラリーを少なからず負担しなければいけないわけですし、元々ウォレスの年俸は高すぎると思われているのが一般的です。先日もボルチモアレイブンズのオーナーがウォレスとドルフィンズの契約について、ウォレスに1000万ドルも払うなんてあり得ない、みたいな発言をしています。
そのような背景もあり、実際にトレードが成立するとしてもドラフト6、7巡目指名権が交換内容としていいところだろうと考えられているようですし、そもそもトレードが成立すること自体が不可能である可能性が高いです。
ドルフィンズとしてはウォレスを放出しない選択もありますが、その場合には年俸の見直しが必要です。しかしウォレス側はそれに応じないようなので難しいでしょう。それに加えて今のオフェンスに適合していないようなので、無理に残しておいても昨年の二の舞になる可能性が高いです。
そうなるとドルフィンズとしてはウォレスを解雇するしかないのですが、そうなった場合にウォレスを欲しがるチームはあるとしても、とてもドルフィンズと結んだような契約は望めないでしょう。
思うに、昨シーズン最終戦でのウォレスの行動が自らの価値を落としてしまったという気がします。そのことにウォレス自身が気がついているのかどうかわかりませんが、一時的な感情で大きな代償を支払ったと言わざるを得ません。
NFLではFAの解禁をおよそ10日後に控えて、各チームが高額のベテラン選手を解雇しています。ドルフィンズではまだ誰も解雇はされていませんが、ウォレスを筆頭に今後解雇が噂されている選手の動向が注目されます。
NFLではFAの解禁をおよそ10日後に控えて、各チームが高額のベテラン選手を解雇しています。ドルフィンズではまだ誰も解雇はされていませんが、ウォレスを筆頭に今後解雇が噂されている選手の動向が注目されます。