Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

May 2015

オフェンシブラインの安定を望む

今週は現地時間の火、水、金曜日の3日間でチーム練習が行われています。参加しないのではないかと思われていたDTダムコン・スーやWRリシャード・マシューズも参加しており、全選手参加の充実した内容となっているようです。

その中で、先月行われた新人選手のチーム練習で評判のよかったドラフト1巡目指名WRデバンテ・パーカーが、このチーム練習でも脚光を浴びているようです。パーカーは今のところは1stチームのWRではないようですが、この様子ならばシーズン開幕時には1stチームのWRとなっているような気がします。

本格的な練習は7月のサマーキャンプなんですが、それぞれのポジションでの先発争いは始まっています。特に注目されるのはオフェンシブラインで、最も不安定なポジションと言えるかもしれません。

プロボウルLTブランデン・アルバートは怪我の回復経過がよく開幕に間に合うのではないかと言われていますが、100%確実な話ではありません。それに両ガードのポジションが確定していないのも不安な要素です。

現在の1stチームはRGが3年目のダラス・トーマス、LGが2年目のビリー・ターナーとなっていますが、NFLの先発OGとしてはまだ未熟で、彼らの成長が望まれています。

ドルフィンズは昨シーズンもOGのポジションでは苦労しています。FAで獲得したシェリー・スミスがまったくの期待外れ、また先発LGとして目論んでいたトーマスも力不足でした。その結果急きょFAとなっていたベテランOGダリン・カレッジを補強し、故障明けのマイク・パウンシーを本来のポジションであるセンターで起用せずRGを任せたりしました。

今シーズンももしトーマスやターナーの向上がなければ苦しく、もしかしたら今後FAとなったベテランOGを補強するということも考えられます。オフェンシブラインが安定しなければ、QBライアン・タネヒルのプレーも不安定となるでしょうし、ランオフェンスも昨シーズンより落ち込みそうです。

ところでそのタネヒルですが、新編成されたレシーバー陣に大きな自信を持っており、今からタネヒルのパスプレーが楽しみになっているんですが、しっかりしたオフェンシブラインを形成して、タネヒルにかかる負担が軽減されればいいのですが。



 

エクストラポイントのルール改正

NFLのオーナー会議でエクストラポイントにおけるルールが改正されました。なお、このルール変更はとりあえず今シーズンだけで、来シーズン以降については今シーズンの結果により判断されるようです。

具体的な改正内容は次のとおりです。

・エクストラポイントのキックが15ヤード地点まで後退
・2点コンバージョンは従来通り2ヤード地点からだが、ディフェンスによる得点が可能
・2点コンバージョンが反則で取り消された場合、プレーの変更が可能


エクストラポイントのキックについてはこれまで2ヤード地点からで、実質的に20ヤードぐらいのFGと同じでした。そのため、それを失敗することは非常に少なく、自動的に1点が追加されるということになっていました。

これが15ヤード地点まで下がると33ヤードぐらいのFGに相当し、キッカーにとっては以前よりもプレッシャーがかかります。とはいえ、昨シーズンで見ると30〜35ヤードのFGの成功率は171回中163回成功(95%)となっており、失敗する可能性はそれでも少ないと言えます。

しかしこれにより2点コンバージョンのプレー数が増加することは確実で、より緊迫感のある試合展開が予想されます。またそれに備えた練習の増加や選手起用などが行われ、見る側にとってはおもしろい場面が増えて楽しめるでしょう。

ただ、キッカーに不安のあるドルフィンズにとってはいやなルール改正で、カレブ・スタージスは過去2シーズンで30〜39ヤードのFGは20回中3回失敗しており、成功率は90%を下回っています。

ドルフィンズはドラフト外でアンドリュー・フランクスというキッカーと契約してスタージスと競わせるようですが、スタージスが正キッカーとなる可能性は高いと思われます。キッキングの精度が上がるようにしてほしいんですが、果たしてどうでしょうか。ヒヤヒヤさせられる場面が多くなるかもしれません。まあ、そうならないように願いたいのですが…

それと2点コンバージョン時におけるディフェンスの得点が可能ということについてですが、例えば2点コンバージョンでインターセプトやファンブルリカバーをして、それをリターンTDまで持っていけば守備側に2点が加わるということです。しかしこれは状況からして6点でもいいような気がするんですけどね。およそ100ヤードもボールを運んで2点だけでは割に合わないような気がします。



 

QBタネヒルと大型契約締結

QBライアン・タネヒルとの契約延長を発表しました。2020年までの6年間で総額9600万ドル(約115億2000万円)ということなんですが、2012年のドラフト組ではインディアナポリスコルツのアンドリュー・ラック、シアトルシーホークスのラッセル・ウイルソンよりも早く契約延長契約を締結しています。

タネヒルよりも実績のあるラックやウイルソンも今後契約延長する可能性もあり、今回のタネヒルの契約内容はそれらの1つの基準になることは間違いないところであり、当然ラックやウイルソンはタネヒルよりも高額になる可能性が大きいです。そうなると所属チームに係る負担もそれなりに大きくなるでしょう。

それはさておき、タネヒルの場合はプレーオフでのプレー経験もなく、プロボウルにも選出されていないんですが、同期のQBよりも早く契約延長したということは、それなりに期待されているということなんでしょう。ということは、今シーズンは少なくとも昨年並み、あるいはそれ以上の成績を残さなければ風当たりがきつくなります。

昨シーズンは新しいオフェンスシステムとなって、特に序盤はなかなかそれに馴染めなかった印象がありました。加えてオフェンシブラインが一新された環境下でのプレーだったんですが、キャリア最高の成績を残しました。今シーズンはオフェンスシステムにも慣れて、さらなる飛躍が期待されるところです。

1つの懸念材料としては、パスターゲットであるレシーバー陣がほぼ一新されているということで、これが吉と出るか凶と出るかというところです。ただ、特にWRマイク・ウォレスがいなくなり、若いWRが多くなったというのは、正直なところとして精神的には伸び伸びとしたプレーが出来るのではないかと思います。

ウォレスがいるとどうしても彼中心にパスプレーを組み立ててしまわざるところがあり、若いタネヒルにとってはやりにくい面もあったと思います。実際、タネヒルのこれまでの3年間を見ていると、ウォレスがいなかった1年目が最も伸び伸びとパスを投げていたように思えます。 

今後は今回の契約内容に恥じないプレーをし、是非ともチームをプレーオフに導き、そしてその上の頂点を目指してもらいたいと思います。 



 

今週のドルフィンズ 5.4ー5.9

今週は今年のドラフト指名7選手の契約発表が行われました。詳細が明らかにされているのは1巡目指名のWRデバンテ・パーカーだけで、他の選手についてはよくわからないんですが、おそらくすべての選手が4年契約だと思われます。

その7人とドラフト外で契約した新人選手は現地時間5月8日から新人選手のミニキャンプに参加しています。内容を見るとパーカーの評判はいいようで、早くも先発WRかという報道もされており、ベテランWRグレッグ・ジェニングスやケニー・スティルスも出場機会が減るのではないかと言われています。

そのWRに関してですが、リシャード・マシューズがトレードに出すか解雇してくれとアピールしているようです。このオフの動きによりドルフィンズのWR陣は2年目のジャービス・ランドリー、ジェニングス、スティルス、そしてパーカーで4人がすでに決定しているような形となっています。したがってマシューズは5番手のWRとなっています。

マシューズにしてみればマイク・ウォレス、ブライアン・ハートライン、ブランドン・ギブソンの3人が退団して、自分の出場機会が増えると思っていたところに、チームが次々とWRを補強し、挙句の果てにドラフト1巡目でもWRを指名し、それによって自分がプレーできないということでおもしろくないでしょう。

マシューズの気持ちもわからないではないですが、チームを批判する前にまず自分が実力で出場機会を勝ち取るという姿勢を見せなければいけないでしょう。いくら外から選手が入ってきてもその選手が必ず活躍できるとは限らないわけで、戦う前から自身の負けを認めているようなものです。そんな選手は仮に他のチームに行っても先発の座を勝ち取れないでしょうし、そもそもそんな発言を公然とするような選手を良識のあるチームは欲しがらないでしょう。

マシューズの去就が今後どうなるのかはわかりませんが、ドルフィンズに置いていてもプラスになる可能性はほとんどなく、いずれ放出されるものと思われます。実際にドラフトでパーカーを指名した時点で放出を考えたんでしょうが、適当なトレード先がなかったというのが現状なのではないでしょうか。わざわざ見返りを出してまで獲得するような価値がある選手ではないですし。


今週はNFLの各チームでも新人のミニキャンプが行われていますが、ジャクソンビルジャガーズのドラフト1巡目指名選手であるLBダンテ・ファウラーが靭帯断裂でシーズンアウトというニュースが入ってきています。こういうニュースを聞くと、元ドルフィンズ選手のWRイェイティル・グリーンを思い出します。

グリーンは1997年にドラフト1巡目指名でドルフィンズに入団しました。地元マイアミ大学出身ということで非常に期待され、QBダン・マリーノのパスターゲットとしての活躍が確実視されていました。しかしそのグリーンはキャンプ初日にひざの靭帯を断裂してそのシーズンを全休しました。

そして再起をかけた翌年だったんですが、またしてもシーズン開始前に同じところを怪我してしまい、結局2年間を怪我のために棒に振ってしまいました。3年目の1999年は開幕からロースター入りしたんですが、すでに怪我の影響なのか満足な活躍ができず、やがてNFLから姿を消してしまいました。

もしグリーンが怪我などせずに順調に育っていたら、どんな活躍をしていたかと思うと残念でなりません。今年の新人はもちろん、NFLでプレーする選手が怪我のためにその選手生命を断ってしまうことがないように願っています。



 

ルイビル大学のWRコーチ

今年のドラフト1巡目指名選手であるWRデバンテ・パーカーについて、興味深い話題がありましたので紹介します。

パーカーはルイビル大学の4年生の時、元ドルフィンズのWRだったラマー・トーマスの指導を受けていたということです。トーマスは1993年のドラフトでタンパベイバッカニアーズに3巡目指名を受けてNFL入りし、1996年にドルフィンズに移籍してきました。

当時のドルフィンズはO.J.マクダフィーがエースWRで、トーマスは3番目ぐらいの選手でした。ドルフィンズには2000年まで在籍していたんですが、最後の2年間は故障者リスト入りしていました。最も活躍したのは1998年シーズンで、その時は43回のパスレシーブで603ヤードを獲得して5TDパスレシーブを記録しました。

その中で最も印象的な活躍をしたのが第16週の対デンバーブロンコス戦で、その試合でトーマスは6回のパスレシーブで136ヤードを記録して3つのTDパスレシーブを記録しています。

実はその試合は個人的にも特別な試合で、私がドルフィンズの試合で唯一現地観戦した試合でした。QBダン・マリーノが4TDパスを記録してジョン・エルウェイ率いるブロンコスを撃破したマンデーナイトゲームでした。また結果的にマリーノとエルウェイの最後の対戦となった試合でもありました。

トーマスは2008年からコーチのキャリアをスタートさせており、ルイビル大学には昨年から在職しています。NFLでのコーチ経験はありませんが、今後キャリアを積んでいずれはNFLのどこかのチームのコーチをするかもしれません。

トーマスはドルフィンズでの経験をパーカーに話したということで、今後は自分の教え子のパーカーの活躍と、そのパーカーが所属するドルフィンズに注目することでしょう。トーマスは、『私はまたドルフィンズのファンになる』と言っています。



 
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