5連勝中のドルフィンズと9連敗中の49ersの対戦は、戦前の大方の予想どおりドルフィンズが勝利しました。ただ、それにしてもきわどい勝利で、最後はディフェンスが49ersの猛攻をよく凌いでくれました。途中31-14になった時には久しぶりに楽勝かと思ったんですが、試合は最後までわからないものですね。
ランを止めてランを出す…ドルフィンズの勝利のポイントはそこだったんですが、逆に49ersにやられてしまいました。49ersのランディフェンスはNFL最下位だったので、ドルフィンズはランプレー主体のオフェンスになるかと思ったんですが、RBジェイ・アジャイのランが止められてしまいました。
アジャイはこの試合で18キャリーで45ヤード獲得(平均2.5ヤード)に止まりました。試合前の成績からは考えられない数字なんですが、これがNFLで、試合前のスタッツはまったく当てになりません。まあ、ドルフィンズを相手にする時にはまず最初にアジャイのランを止めることを考えるでしょうし、49ersのディフェンスもそこに集中していたような気がします。
それとアジャイのランプレーも、先週の対ラムズ戦といい、相手チームにかなり研究されてきているのかなという印象を受けました。それでもアジャイはTDランを決めましたし、18ヤードのロングランもありました。相手もプロですからそうそうロングランや100ヤード以上のラッシングもさせてもらえないので、こんな時もあるでしょう。
ランが出ない時にはパスでオフェンスを展開していくしかないのですが、QBライアン・タネヒルがよかったです。タネヒルはパス30回投中20回成功で285ヤードを獲得、3TDパスを記録してQBレイティングは130.6で、これは対チャージャース戦と同じく今シーズン最高のレイティングでした。49ersもランディフェンスに重点を置いてパスディフェンスが甘かったかなという印象もありましたが、それにしてもタネヒルは勝利に大きく貢献しています。
その他オフェンスではWRデバンテ・パーカーがこの試合でもいい働きをしました。パスレシーブは3回で64ヤード獲得だったんですが、ビデオ判定で覆されたのが2つありました。キャッチした位置がよくなかっただけでパスは通っていました。パーカーにパスが多く通るようになると本当にオフェンスの幅が広がります。途中で背中を痛めて退いたみたいですが、大したことはなさそうで安心しています。
それとTEディオン・シムズが4回のパスレシーブで53ヤードを獲得してTDパスレシーブも決めました。このシムズが安定してパスレシーブに絡んでくると、相手チームにとっても守りにくくなり、オフェンスの大きな武器になります。この試合のようなTDパスレシーブができればエンドゾーン内での重要なパスターゲットとなりますね。
他方ディフェンスの方ですが、49ersのQBコリン・キャパニックの足を止めることができるのかがポイントだったんですが、まったくと言っていいほど止められませんでした。キャパニックには10キャリーで113ヤードを許してしまったんですが、これはちょっと走られすぎでしょう。ただ、キャパニックも実力のある選手ですからなかなか止めるのは難しいところがあります。まあ、最後の最後で肝心なところで止めてくれたのは本当によかったです。
その最後のプレーですが、DTダムコン・スーとLBキコ・アロンソがキャパニックのTDランを阻止した形になりました。たぶんどちらかひとりでは止めきれなかったと思うので、その点ではスーとアロンソがいい位置に守っていたということが言えると思います。
そのアロンソはこの試合でチームトップの12タックル、そしてファンブルリカバーとインターセプトの2つのターンオーバーを記録する大活躍でした。その2つのターンオーバーがこの試合の勝因の1つでもあるので、非常に価値ある活躍だったと思います。それにしてもアロンソはシーズン当初に比べて、試合を重ねるごとにプレー内容がよくなっています。ディフェンスのシステムにも関連してのことでしょうが、いつの間にかディフェンスの中心的な存在となっています。
あと目立たないところですが、インターセプトを誘発したのはCBトニー・リペットのタックルでしたし、最後の49ersのドライブではCBバイロン・マックスウェルがキャパニックのTDパスを阻止しています。それとDEキャメロン・ウェイクはこの試合でもQBサックを決めて、この6連勝中すべての試合でQBサックを記録しています。
ドルフィンズのディフェンスは喪失ヤード数から見ると決して圧倒的に強いという印象はありません。しかし3rdダウン時のディフェンスはNFLトップの成績ですし、肝心なところで相手のオフェンスをしっかりと止めているという印象があります。この試合でも49ersの最後2回のドライブでは4thダウンロング、3rdダウンロングを止めきれませんでしたが、相手も勝つために必死で攻撃しているわけで、それを止めるのは容易ではありません。でもその2回のドライブを攻め込まれながらFG1本に抑えたのは評価に値するのではないでしょうか。
試合展開から見れば、31-21となった後、そして31-24となった後のオフェンスでいずれもスリー&アウトで終わってしまったことが苦しんだ要因となっています。そのいずれかで1stダウンを更新して時間を消費できればもっとすんなりと勝てたかもしれませんが、前述と同様に相手も必死でプレーしているし、NFLのチームですから決して簡単ではありません。それがNFLの醍醐味の1つでもあると思います。
何はともあれ、これで2005年シーズン以来の6連勝で7勝4敗となっており、現時点で考えればプレーオフに進出することになります。こんな状況は本当に久しぶりなんですが、プレーオフを考えるのではなくて一戦一戦大事に戦っていくことが重要だと思います。その意味でも次の試合にもまた0から臨んでもらいたいと思います。
ランを止めてランを出す…ドルフィンズの勝利のポイントはそこだったんですが、逆に49ersにやられてしまいました。49ersのランディフェンスはNFL最下位だったので、ドルフィンズはランプレー主体のオフェンスになるかと思ったんですが、RBジェイ・アジャイのランが止められてしまいました。
アジャイはこの試合で18キャリーで45ヤード獲得(平均2.5ヤード)に止まりました。試合前の成績からは考えられない数字なんですが、これがNFLで、試合前のスタッツはまったく当てになりません。まあ、ドルフィンズを相手にする時にはまず最初にアジャイのランを止めることを考えるでしょうし、49ersのディフェンスもそこに集中していたような気がします。
それとアジャイのランプレーも、先週の対ラムズ戦といい、相手チームにかなり研究されてきているのかなという印象を受けました。それでもアジャイはTDランを決めましたし、18ヤードのロングランもありました。相手もプロですからそうそうロングランや100ヤード以上のラッシングもさせてもらえないので、こんな時もあるでしょう。
ランが出ない時にはパスでオフェンスを展開していくしかないのですが、QBライアン・タネヒルがよかったです。タネヒルはパス30回投中20回成功で285ヤードを獲得、3TDパスを記録してQBレイティングは130.6で、これは対チャージャース戦と同じく今シーズン最高のレイティングでした。49ersもランディフェンスに重点を置いてパスディフェンスが甘かったかなという印象もありましたが、それにしてもタネヒルは勝利に大きく貢献しています。
その他オフェンスではWRデバンテ・パーカーがこの試合でもいい働きをしました。パスレシーブは3回で64ヤード獲得だったんですが、ビデオ判定で覆されたのが2つありました。キャッチした位置がよくなかっただけでパスは通っていました。パーカーにパスが多く通るようになると本当にオフェンスの幅が広がります。途中で背中を痛めて退いたみたいですが、大したことはなさそうで安心しています。
それとTEディオン・シムズが4回のパスレシーブで53ヤードを獲得してTDパスレシーブも決めました。このシムズが安定してパスレシーブに絡んでくると、相手チームにとっても守りにくくなり、オフェンスの大きな武器になります。この試合のようなTDパスレシーブができればエンドゾーン内での重要なパスターゲットとなりますね。
他方ディフェンスの方ですが、49ersのQBコリン・キャパニックの足を止めることができるのかがポイントだったんですが、まったくと言っていいほど止められませんでした。キャパニックには10キャリーで113ヤードを許してしまったんですが、これはちょっと走られすぎでしょう。ただ、キャパニックも実力のある選手ですからなかなか止めるのは難しいところがあります。まあ、最後の最後で肝心なところで止めてくれたのは本当によかったです。
その最後のプレーですが、DTダムコン・スーとLBキコ・アロンソがキャパニックのTDランを阻止した形になりました。たぶんどちらかひとりでは止めきれなかったと思うので、その点ではスーとアロンソがいい位置に守っていたということが言えると思います。
そのアロンソはこの試合でチームトップの12タックル、そしてファンブルリカバーとインターセプトの2つのターンオーバーを記録する大活躍でした。その2つのターンオーバーがこの試合の勝因の1つでもあるので、非常に価値ある活躍だったと思います。それにしてもアロンソはシーズン当初に比べて、試合を重ねるごとにプレー内容がよくなっています。ディフェンスのシステムにも関連してのことでしょうが、いつの間にかディフェンスの中心的な存在となっています。
あと目立たないところですが、インターセプトを誘発したのはCBトニー・リペットのタックルでしたし、最後の49ersのドライブではCBバイロン・マックスウェルがキャパニックのTDパスを阻止しています。それとDEキャメロン・ウェイクはこの試合でもQBサックを決めて、この6連勝中すべての試合でQBサックを記録しています。
ドルフィンズのディフェンスは喪失ヤード数から見ると決して圧倒的に強いという印象はありません。しかし3rdダウン時のディフェンスはNFLトップの成績ですし、肝心なところで相手のオフェンスをしっかりと止めているという印象があります。この試合でも49ersの最後2回のドライブでは4thダウンロング、3rdダウンロングを止めきれませんでしたが、相手も勝つために必死で攻撃しているわけで、それを止めるのは容易ではありません。でもその2回のドライブを攻め込まれながらFG1本に抑えたのは評価に値するのではないでしょうか。
試合展開から見れば、31-21となった後、そして31-24となった後のオフェンスでいずれもスリー&アウトで終わってしまったことが苦しんだ要因となっています。そのいずれかで1stダウンを更新して時間を消費できればもっとすんなりと勝てたかもしれませんが、前述と同様に相手も必死でプレーしているし、NFLのチームですから決して簡単ではありません。それがNFLの醍醐味の1つでもあると思います。
何はともあれ、これで2005年シーズン以来の6連勝で7勝4敗となっており、現時点で考えればプレーオフに進出することになります。こんな状況は本当に久しぶりなんですが、プレーオフを考えるのではなくて一戦一戦大事に戦っていくことが重要だと思います。その意味でも次の試合にもまた0から臨んでもらいたいと思います。