Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

December 2017

Week 17 対ビルズ戦 プレビュー

2017年シーズンの最終戦、マイアミドルフィンズはホームでバッファロービルズと対戦します。ドルフィンズはすでにプレーオフ進出の望みは消えていますが、ビルズはまだ可能性を残しています。

ビルズはこの試合に勝利して、かつ他チームが敗れるなどとなった時に1999年シーズン以来のプレーオフ進出が決定します。しかしその条件は厳しく、ボルチモアレイブンズが敗れるか、ロサンゼルスチャージャースとテネシータイタンズの両方が敗れなければいけないという、ほとんど可能性のないものです。ただし、この試合に向けてのモチベーションはホームのドルフィンズよりもビルズの方が高いと思われます。

両チームは2週間前にも対戦しており、この時はビルズのホームゲームであったこともあり、24-16でビルズがドルフィンズに勝利しています。ドルフィンズはビルズのオフェンスの武器であるRBルショーン・マッコイとQBタイロッド・テイラーを抑えられず敗れ、その敗戦により実質的にプレーオフ進出の可能性を絶たれています。

昨シーズン10勝6敗という成績をあげて2008年シーズン以来のプレーオフ進出を果たしたドルフィンズでしたが、今シーズンは開始前からQBライアン・タネヒルなどの主力選手の怪我に見舞われるなどで期待外れのシーズンに終わりました。この最終戦はホームでの最終戦であることもあり、また同地区のライバルであるビルズのプレーオフ進出を阻むためにも是非とも勝利したいところです。

そのドルフィンズですが、この試合にはLTラレミー・タンシルが足首の怪我のために欠場が濃厚となっています。代わりに出場するのがNFL初先発となるOTザック・ステラップです。当然ビルズのディフェンスはそこを狙ってパスラッシュを仕掛けてくるでしょう。反対サイドのRTサム・ヤングも本来は控えの選手で、オフェンシブラインの不安がありQBジェイ・カトラーを守りきれるかがポイントとなります。

そのカトラーですが、この試合では先発が予定されていますが、試合展開によっては控えQBのデビッド・ファレスが途中から出場することが考えられます。すでに勝敗が関係なくなったドルフィンズですので、来シーズンを見越しての選手起用も考えられます。ファレスの起用は来シーズンの控えQBとしてチームに残れるかどうかのテストの場でもあるかもしれません。現在のロースターで来シーズンもドルフィンズに残留する可能性が一番高いのがファレスですからね。

個人の記録的なことから見ると、WRジャービス・ランドリーは現在103回のパスレシーブを記録していますが、これまでの最多の110回を更新することができるか、またDEキャメロン・ウェイクが二桁QBサックを記録できるか、RBケニアン・ドレイクが100ヤード以上を走れるかというところが注目されます。

またカトラーも現役続行を希望しているようですので、この試合のパフォーマンスは来シーズンへのアピールの意味でも重要になってくるかもしれません。過去2試合は内容が悪かったんですが、ホームでニューイングランドペイトリオッツを破った時のようなプレーができるかどうかでしょうね。

この試合はドルフィンズのホームゲームであるんですが、ビルズの方が3ポイント有利という予想が出ています。ドルフィンズは勝ってもあまり意味はなく、逆に負ければ来年のドラフト指名順が10番以内になるということで負けた方がいいのでは? という見方もあるようですが、やはり試合をする以上は勝つために戦ってもらいたいです。いろいろと悪いニュースが多かった今シーズンですので、最後ぐらいは気持ちよく勝って終わってもらいたいと思います。

勝つためには、やはりビルズよりも先に得点をあげて試合の主導権を握ることですね。そのためにはなんとしてもディフェンス陣の奮起に期待したいです。そしてオフェンスでは3rdダウンコンバージョンを成功させてできるだけボールを保持し、ビルズに攻撃時間を与えないことです。そうすればビルズ側にも焦りが出てくると思うので、より試合を優位に進められるでしょう。あとは絶対にターンオーバーをしないことですね。

シーズン最終戦を迎えるにあたって、実に16人もの選手が故障者リスト入りしているドルフィンズですが、シーズン後半には若い選手の活躍が目立ってきていますので、この試合でも若い選手のプレーに注目したいです。ドレイク、WRジャキーム・グラント、CBザビアン・ハワードとコードレイ・タンカーズレイ、DEチャールズ・ハリスあたりに期待しています。

それとこの試合は両チームとも1970年台のスローバックジャージを着用して試合に臨むようです。ドルフィンズにとっては昨シーズンから無敗のスローバックジャージでの試合ですので、3週間前のペイトリオッツ戦同様、素晴らしい勝利を見せてもらいたいです。


Dolphins Daily News 12.30ーSトーマスが故障者リスト入り

Sマイケル・トーマスを故障者リストに登録したことを発表しました。その代わりにバッファロービルズを解雇されていたSトラエ・エルストンという選手と契約しています。

トーマスはスペシャルチームのキャプテンとしてプレーし11スペシャルチームタックルを記録していました。また2014年以来54スペシャルチームタックルを記録していますが、これはNFLでトップの数字だということです。右ひざを痛めていたトーマスは過去2試合を欠場しており、明日の対ビルズ戦にも出場できないことから故障者リスト入りとなりました。

ドルフィンズには2013年から在籍していますが、印象に残っているのは2013年12月の対ニューイングランドペイトリオッツ戦で試合終了間際にQBトム・ブレイディのパスをエンドゾーン内でインターセプトして勝利に貢献したことでした。トーマスはその試合がNFLデビューだったんですが、その活躍が認められてAFC週間最優秀守備選手に選出されました。

今シーズン終了後は無制限FAとなる予定だそうですが、スペシャルチームの要として、また控えのディフェンスバックとしても貴重な選手ですので、来シーズンも是非ともドルフィンズに戻ってきてもらいたいと思います。

新加入のエルストンは今シーズンはフィラデルフィアイーグルスで1試合に出場した後、ビルズで1試合の先発を含む13試合に出場し、15タックル、1インターセプトを記録していましたが、12月28日にビルズを解雇されていました。


レギュラーシーズン最終戦の対ビルズ戦に向けての最終の Injury Report が発表されましたが、ドルフィンズはLTラレミー・タンシルが足首の怪我のために出場できない見込みです。代わりに出場するのはOTザック・ステラップとなりそうですが、オフェンシブラインが不安です。

その他にはDEキャメロン・ウェイクが内臓疾患のためにQuestionable登録となっていますが、シーズンの最終戦ですしおそらく出場するでしょうね。あと1つで通算5回目のシーズン二桁QBサックとなりますので、是非ともQBサックを決めてもらいたいです。


Dolphins Daily News 12.29ーOGブッシュロッド、QBカトラー、OTステラップ

OGジャーモン・ブッシュロッドが2017年の Good Guy Award に選出されました。

この賞は南フロリダのプロフットボール記者協会が選出するもので、メディアとの関係において最もプロフェッショナリズムを発揮したと思われる選手に与えられるものです。過去においては2001年にLBザック・トーマスが、2016年にはSマイケル・トーマスが受賞しています。

ブッシュロッドは昨シーズンからドルフィンズの先発RGを務めていましたが、12月20日に故障者リストに登録されました。元々はOTの選手なんですが、ドルフィンズではNFLで初めてのOGを務め、不慣れなポジションだったにも関わらず昨シーズンのチームのプレーオフ進出に貢献しました。

今シーズンはもうプレーできませんが、来シーズンの動向が気になります。年齢的にも峠は越した選手ですし、このまま引退ということも考えられますが、本人はまだその決定はしていないようです。ただ、来シーズンにブッシュロッドの居場所がドルフィンズにあるかというと、それは疑問です。

ブッシュロットと同様の立場にあるのがQBジェイ・カトラーです。カトラーは怪我をしているわけではないのですが、来シーズンもドルフィンズに在籍するかというと、まずその可能性はないと思われます。

来シーズンの先発QBはライアン・タネヒルで、もしカトラーがドルフィンズに残るとしても控えQBという位置づけになります。しかし、カトラー自身は来シーズンもNFLでプレーすることを望んでいるようですが、あくまでも先発QBにこだわっているようです。そうなると、ドルフィンズはおろか他のチームでもカトラーと契約するチームはないでしょう。実際にカトラーが今年引退した背景にはそれがあったと思われます。

ちなみにドルフィンズはタネヒルが先発QBとなるでしょうが、控えQBをドラフトで指名する可能性は高いと思います。現在の控えQBマット・ムーアがどうなるかわかりませんが、タネヒルも来年は30歳となりますし、絶対に将来性のある若いQBを獲得しなければいけないと思います。


最後に、今年11月にドルフィンズと契約したOTザック・ステラップの話題ですが、次の対バッファロービルズ戦に向けてステラップが1stチームで練習を行っています。これは先発LTラレミー・タンシルが怪我で練習を休んでいるためで、タンシルは足首を痛めていてまったく練習を行っていません。

もしかするとビルズ戦にはタンシルは出場できないかもしれないので、そうなるとステラップがNFLで初めて先発出場する可能性が出てきています。NFLでの実績がまったくないに等しいステラップがいきなり先発してどうなるのか、これはやってみないとわからないですが、試してみる価値はあるかもしれません。

ただし、ベストなのはタンシルが回復してプレーしてくれることなんですが、怪我をした箇所が足首だけに出場できたとしても満足なプレーはできないでしょうかね。ステラップのフルネームは、ザック・トーマス・ステラップであることもあり、サプライズを期待したいですね。


Dolphins Daily News 12.28ーDTスーがチームMVPを受賞

2017年シーズンの南フロリダのメディアによるチーム表彰の発表が行われ、DTダムコン・スーがチームMVPである Dan Marino Most Valuable Player に選出されました。

スーはもちろん初めての受賞ですが、DTの選手としてもチームMVPの受賞はスーが初めてとなっています。またディフェンスの選手としては12人目の受賞となりました。

今シーズンのチームMVPを考えると、スーの受賞は順当と言えます。というか、オフェンス、ディフェンスを見渡してもMVPと言えるのはスーしかいませんね。スーはこれまでの15試合で45タックル、4.5QBサック、9ロスタックル、12QBヒット、2パスディフェンス、2ファンブルフォースを記録しています。

またフィールド内外でのリーダーシップが評価される Don Shula Leadership Award にはDEキャメロン・ウェイクが、スポーツマンシップや勇気の模範となる選手に贈られる Ed Block Courage Award にはCマイク・パウンシーが、そして南フロリダ地域への貢献が評価される Nat Moore Community Servise Award にはWRケニー・スティルスが選出されています。

ウェイクの受賞は通算4回目で、DEジェイソン・テイラーと並んで最多受賞となっています。またスティルスの受賞は昨シーズンに続いて2年連続となります。なお、Nat Moore Community Servise Award を2年連続で受賞するのはスティルスが4人目で、過去にはFBルーサカ・ポライト(2009-10)、LBブライアン・コックス(1994-95)、Pブランドン・フィールズ(2011-13)が連続で受賞しています。


Week 16 対チーフス戦

プレーオフ進出にほんの僅かな望みを残していたマイアミドルフィンズですが、このカンサスシティチーフスとの対戦に敗れて、それも完全に消滅して、ドルフィンズの2017年シーズンが実質的に終了しました。

チーフスとの対戦は、いくら敵地での対戦とはいえ、まったく不甲斐ない結果に終わりました。まあ、地区優勝を争っているチームと負け越しているチームの差が歴然としていたという感じで仕方ないんでしょうかね。それにしてももう少しチーフスを苦しめてほしかったです。

QBジェイ・カトラーは、FGばかりでは試合に勝てない、というようなことを言っていたようですが、まさにその通りで、オフェンス力の違いがはっきりと現れていたと思います。

チーフスのディフェンスもそんなによくはなかったんですが、ドルフィンズがあげた得点はわずか13点で、TDは1つ取っているんですが、それは偶発的なもので、しっかりとオフェンスをした結果のものではありませんでした。

さらに試合後半はほとんどチーフスのオフェンスばかりで、ドルフィンズは反撃する時間さえ持てませんでした。後半チーフスがおよそ22分間攻撃していたのに対して、ドルフィンズの攻撃時間はおよそ8分だけでした。ただでさえ得点力のないオフェンスがこれではどうにもなりません。

ファンブルによるターンオーバーを2回犯したこともあるんですが、3rdダウンコンバージョンが8回すべて失敗、対するチーフスは16回中8回成功とこの違いが大きく影響しました。3rdダウンコンバージョンの成功率が悪いとあのニューイングランドペイトリオッツでも勝てませんからね。

最初から最後までチーフスの一方的なペースで進んだ試合だったんですが、振り返ってみるとドルフィンズが試合の流れを引き寄せられるチャンスはありました。第2QにカトラーからWRジャキーム・グラントへの65ヤードTDで4点差まで迫った後、チーフスの攻撃を抑えて再び攻撃権を獲得しました。

ここで逆転は無理でもせめてFGでも成功させて前半を終了していれば、また後半の展開も違ったかもしれません。しかしドルフィンズはあっさりとスリー&アウトで攻撃を終わらせてしまいました。さらに悪いパントキックでチーフスにチャンスを与え、反則で攻撃を継続させたあげくにFGで3点を追加されました。

その時点で点差は7点差で、7点差といえばTD1つで同点に追いつける状況なんですが、その点の取られ方が最悪でした。それが後半にも尾を引いたとは思えないかもしれませんが、チーフスにとっては大きな3点で、それが後半にもつながったことは間違いないと思います。

反則の多さもドルフィンズの自滅を招いたんですが、反則はメンタル的な要素が非常に大きいと思います。これも今シーズンはよく見られることなんですが、その原因としてはやはり先に得点を取られて常に追いかける試合展開となっていることが影響していると思われます。プレーするのも人間ですから感情があり、いつもリードされていて気持ちに余裕がない状態では反則を犯してしまうのも仕方がないでしょうね。

ディフェンスもチーフスに400ヤード以上を許してしまいました。結果的にTDは2つしか許していないんですが、チーフスのオフェンスの武器であるQBアレックス・スミス、RBカリーム・ハント、WRタイリーク・ヒル、TEトラビス・ケルシーの誰ひとり止められませんでした。

ドルフィンズのディフェンスの選手を見ると、DTダムコン・スー、DEキャメロン・ウェイク、LBローレンス・ティモンズ、Sレシャッド・ジョーンズなど、個々の選手の能力は決して悪くはないんですが、それがチームとして機能していないというか、個人個人の能力が活かされていないように思えます。

それはオフェンスの選手にも言えることで、だからペイトリオッツに素晴らしい勝ち方をした翌週にバッファロービルズにまったくいいところがなく敗れてしまう、そして今週もチーフス相手に同じことを繰り返している、というような不安定な状況がずっと続いています。

選手の能力を引き出してそれぞれを活かしていくというのはコーチ陣の仕事であり能力だと思うのですが、それをHCアダム・ゲイスをはじめDCマット・バークができているかというと、疑問視せざるをえないのかなと思ったりもします。特にバークは経験がないということもあるんですが、今後はちょっと厳しく、本当にディフェンスを向上させようと思うと経験のある人材に交代させる必要があるかもしれません。

かつてドルフィンズに在籍しており、期待外れで使いものにならずに今年解雇されたDEディオン・ジョーダンが、現在シアトルシーホークスでプレーしており4試合で3QBサックを記録しているそうですが、この事実をドルフィンズのコーチ陣やフロントはどう考えるのか興味深いところです。

ドルフィンズにとってほとんどいいところがなかったこの試合ですが、若い選手のプレーは今後に期待を抱かせました。TDパスレシーブを記録したグラントはオフェンスの武器として十分ですし、RBケニアン・ドレイクも100ヤードは走れなかったものの安定して4,5ヤードは走れます。またドラフト1巡目指名DEチャールズ・ハリスも徐々に実力を発揮しつつあります。

非常に残念な結果に終わったこの試合ですが、若い選手の成長を見られたことが来シーズンにつながる収穫でした。


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