FAの解禁までおよそ1か月に迫りましたが、サラリーキャップ枠に余裕のないドルフィンズは高額ベテラン選手のカットが予想されています。

そんな中でGMデニス・ヒッキーとWRマイク・ウォレスが会食をしたというニュースがありました。ファンの方ならご存知のとおり、ウォレスはシーズン最終戦に自ら欠場して来シーズンの去就が不透明で、チームには残れないだろうと考えられています。

その会食でどんな話がされたのかはわかりませんが、一部情報ではドルフィンズはウォレスとの契約を見直す考えもあるようです。しかし、ウォレスの方はサラリーカットを受け入れる可能性は少なく、双方が歩み寄らなければ予想通り解雇されるかトレードに出されることになるでしょう。

個人的には、ウォレスの損失は痛いですが、仮に残したとしても昨年の二の舞いになりそうなので、思い切って放出するのがチームにとってはプラスになるような気がします。ただし、ドルフィンズのWR陣はジャービス・ランドリーにポジションを奪われたブランドン・ギブソンは解雇確実、ブライアン・ハートラインも現在のオフェンスシステムにマッチしていないので報酬される可能性が大きいです。

ベテラン3人がいなくなると計算できるWRはランドリー1人となり、戦力的には非常に手薄になります。FAやドラフトで補強するにしても限界があり、頭の痛いところでしょう。


FAといえば、今週ベテラン選手の補強を行いました。ライアン・テイラーというTEの選手で、昨年はクリーブランドブラウンズで8試合に出場しましたがパスレシーブなどの記録はありませんでした。

テイラーはもともとは2011年にドラフト7巡目指名でグリーンベイパッカーズに入団しており、昨年途中までパッカーズに在籍していました。2011〜13年までで計8回のパスレシーブで45ヤード獲得、1TDパスレシーブと記録的には見るべきものはありません。

ドルフィンズは先発TEチャールズ・クレイがFAとなり、もしクレイと再契約ができなければTEのポジションが手薄になります。もちろんクレイの引き留めは最優先事項で、現在すでに交渉は行われていると思います。今回の契約はその交渉と関係があるのかどうかはわかりませんが、テイラーがクレイの代わりにはならないでしょう。

ドルフィンズで実績のあるTEはクレイとディオン・シムズだけ、あとは怪我で1年を棒に振った新人のアーサー・リンチぐらいです。テイラーが来シーズンの開幕ロースターに入って活躍してくれれば、ドルフィンズのTEのポジションも層が厚くなるでしょうけどね。