NFLのオーナー会議でエクストラポイントにおけるルールが改正されました。なお、このルール変更はとりあえず今シーズンだけで、来シーズン以降については今シーズンの結果により判断されるようです。

具体的な改正内容は次のとおりです。

・エクストラポイントのキックが15ヤード地点まで後退
・2点コンバージョンは従来通り2ヤード地点からだが、ディフェンスによる得点が可能
・2点コンバージョンが反則で取り消された場合、プレーの変更が可能


エクストラポイントのキックについてはこれまで2ヤード地点からで、実質的に20ヤードぐらいのFGと同じでした。そのため、それを失敗することは非常に少なく、自動的に1点が追加されるということになっていました。

これが15ヤード地点まで下がると33ヤードぐらいのFGに相当し、キッカーにとっては以前よりもプレッシャーがかかります。とはいえ、昨シーズンで見ると30〜35ヤードのFGの成功率は171回中163回成功(95%)となっており、失敗する可能性はそれでも少ないと言えます。

しかしこれにより2点コンバージョンのプレー数が増加することは確実で、より緊迫感のある試合展開が予想されます。またそれに備えた練習の増加や選手起用などが行われ、見る側にとってはおもしろい場面が増えて楽しめるでしょう。

ただ、キッカーに不安のあるドルフィンズにとってはいやなルール改正で、カレブ・スタージスは過去2シーズンで30〜39ヤードのFGは20回中3回失敗しており、成功率は90%を下回っています。

ドルフィンズはドラフト外でアンドリュー・フランクスというキッカーと契約してスタージスと競わせるようですが、スタージスが正キッカーとなる可能性は高いと思われます。キッキングの精度が上がるようにしてほしいんですが、果たしてどうでしょうか。ヒヤヒヤさせられる場面が多くなるかもしれません。まあ、そうならないように願いたいのですが…

それと2点コンバージョン時におけるディフェンスの得点が可能ということについてですが、例えば2点コンバージョンでインターセプトやファンブルリカバーをして、それをリターンTDまで持っていけば守備側に2点が加わるということです。しかしこれは状況からして6点でもいいような気がするんですけどね。およそ100ヤードもボールを運んで2点だけでは割に合わないような気がします。