ドルフィンズのプレシーズンゲーム第3戦は初めてのホームゲームで、しかも改装されたサンライフスタジアムでの試合でした。以前はメジャーリーグベースボールとの兼用スタジアムでしたが、今回の改装でフットボール専用になりました。新しく改装されただけあって、とてもきれいでクールな感じでした。

肝心の試合の方ですが、最後は逆転されるんじゃないかと思ってハラハラして見ていましたが、あっけない終わり方でちょっと拍子抜けでした。しかし、プレシーズンゲームとはいえ、改装後のホームスタジアムでの初戦を勝利で飾ることができたのはよかったと思います。

過去2試合と同様にドルフィンズの1stチームはこの試合でも好調でした。QBライアン・タネヒルは6回の攻撃シリーズでぷれーして、パス19回投中15回成功、WRリシャード・マシューズにTDパスを決めています。内容としてはパスの落球が2つありましたので、完全なパス失敗はわずか2回だけという上々の出来でした。

プレシーズンゲームはあと1試合残っていますが、タネヒルはもうプレーしないでしょうから、これで開幕を迎えることになります。結局プレシーズンゲーム3試合での成績は、パス41回投中33回成功(パス成功率80%)で毎試合1つずつのTDパスを記録し、インターセプトは1つもありませんでした。

心配されたオフェンシブラインですが、LTにダラス・トーマスを入れて、その代わりのLGには新人のジャミル・ダグラスが入りました。さらに試合途中でCマイク・パウンシーが怪我をして退いたために、完全な布陣ではなかったのですが、それでもQBサックは受けず、内容的にはよかったのではないでしょうか。あとはLTブランデン・アルバートの復帰を待つばかりです。パウンシーもたいしたことはなく、大事をとった欠場だったようです。

その他オフェンスではWRジャービス・ランドリーが光っていました。5回のパスレシーブで84ヤードを獲得していますが、今シーズンもタネヒルのNo.1パスターゲットとなりそうです。

そしてさらに凄かったのがディフェンスです。ファルコンズの1stチームオフェンスはドルフィンズの1stチームディフェンスに対して計15プレーを行いましたが、パス獲得ヤード数は33ヤード、ラン獲得ヤード数にいたってはマイナス1ヤードという結果でした。QBマット・ライアンも過去2試合のプレシーズンゲームではいずれもQBレイティングが最高の158.3でしたが、この試合ではパス7回投中3回成功で67.0に抑えられています。

それに加えて、ライアンは4回の攻撃シリーズで計3回のQBサックを受けています。これはドルフィンズのディフェンシブラインのプレッシャーの凄さを物語っているんですが、特にDTダムコン・スーの存在が脅威です。スー自体はこの試合でタックルもQBサックも記録していないんですが、スーがいることにより他の選手が活きてきています。DTアール・ミッチェル、DEキャメロン・ウェイクとオリビエ・バーノンは今シーズンは相当活躍しそうです。

あと気になったのはスペシャルチームの新人2人、Kアンドリュー・フランクスとPマット・ダーです。フランクスは51ヤードのFGを決めていますし、ダーは2回のパントで平均44.0ヤードとブランドン・フィールズよりもいい数字を記録しています。最終的にはロースターに残れないのかもしれませんが、1stチームのKカレブ・スタージスとフィールズは内心穏やかではないでしょう。