NFLはレギュラーシーズンの第1週が終わりました。ドルフィンズも開幕戦に勝利してこれから第2週の対ジャクソンビルジャガーズ戦に備えるわけですが、まだ1試合しか消化していないんですが、シーズン開始前と比べて予定外のことがいくつか発生しています。

まずキックオフ、パントのリターナーを務めるはずだったRBラマイケル・ジェームスが解雇されました。開幕戦でのファンブルが大きな要因だったわけですが、ジェームスはプレシーズンゲームの最終戦でもファンブルしています。開幕戦ではファンブルした後はまったく使われなくなりましたが、もう一度チャンスを与えてやってもよかったのかもしれません。ただ、その後ジャービス・ランドリーがパントリターンTDを決めていて、その差が大きかったのもジェームスにとっては不運だったでしょう。

ジェームスはリターナーの経験はあったようですがスペシャリストというわけではありませんでした。昨年のランドリーの代わりを探す中で適任者がなく、仕方なくジェームスに任せたような格好だったと思います。ただ、当然練習も積んできているでしょうから、ジェームスにとってはミスしたことの言い訳にはならないでしょう。

今後はどうなるのかということですが、ランドリーは今やドルフィンズのNo.1WRとなっていますのでリターナーとしては優秀ですが使いたくない。というわけで、フィラデルフィアイーグルスの練習生だったRBラヒーム・モスタートという選手を獲得しています。次の試合でいきなりモスタートをリターナーで使うかどうかはわかりませんが、ジェームスの他にジョナス・グレイも解雇してRBがラマー・ミラーとダミアン・ウイリアムスの2人だけになってしまったことも関係しています。

モスタートは今年ドラフト外でイーグルスに入団しましたが、最終ロースターカットで解雇された後に練習生で契約していました。プレシーズンゲームではランで157ヤード、パスレシーブで191ヤードを獲得し、トータルで351ヤード獲得というのはNFLでトップの成績だったようです。またリターナーとしても2試合で162ヤードを記録しています。なぜ最終ロースターに残れなかったのかは不明ですが、どこかで実力が劣っているのでしょうね。

その他、先発ミドルLBケルビン・シェパードが使えないようです。レッドスキンズ戦では後半に新人LBザック・ビジルの姿をよく見かけていたんですが、途中からシェパードとビジルを併用していたようです。

当初ドルフィンズの先発LBはミドルLBにコア・ミーシー、アウトサイドLBにジェラニー・ジェンキンスとクリス・マッケインという布陣で臨むはずでした。それがマッケインが先発として不適格であることとミーシーがミドルよりはアウトサイドで実力を発揮できるということで、その結果ミドルはシェパードが入るという、どちらかというと消去法でシェパードが先発を任されたという経緯があります。

シェパードがミドルLBとして実力が劣るとなっても、新人のビジルを即先発というわけにはならないでしょう。次の試合でも同じように併用して使うのかもしれませんが、レッドスキンズ戦でランプレーを止められていなかった要因はそこにもあったのでしょう。

また、ディオン・シムズが脳震とうを起こした関係でTEがジョーダン・キャメロン1人になったことも懸念材料で、急きょ練習生からジェイク・ストーンバーナーを昇格させましたが、果たしてシムズの代わりが務まるのか。シムズについては今シーズンはかなり期待していたんですが、これで当分は試合に出場できないでしょう。できる限り早期の復帰を望みたいです。

差し当たって次戦は実力が劣ると思われるジャガーズですから勝利できる可能性は高いと思いますが、今シーズンのドルフィンズの真価を問われるのは第3週の対バッファロービルズ戦からでしょう。その試合でどんな戦い方をするかで今シーズンが占えるかもしれません。