NFLドラフトが終わって、各チームのドラフト結果の評価なども各所で行われているようです。ドルフィンズについてはいろいろと評価が分かれているようなところもあるようですが、本当の評価というのは少なくとも1シーズンを終わってからでないと信憑性に欠けるので、シーズン終了後に今年のドラフト指名選手がどんな状況になっているのかを待ちたいと思います。

ところで、ドルフィンズ関連のドラフトの裏話が紹介されていました。それによると、ドルフィンズは1巡目(全体13番目)指名でOTラレミー・タンシルを指名したんですが、もしその時点でタンシルが残っていなかったらLBマイルズ・ジャックを指名していたということです。

ジャックはドラフト1巡目でも上位で指名される可能性があった選手なんですが、怪我のために今シーズンはプレーできないだろうという予測もあり、1巡目では指名されませんでした。その結果ジャックは2日目の2巡目指名の5番目でジャクソンビルジャガーズに指名されました。

ドルフィンズもジャックが欲しくて2巡目の指名権のトレードアップを画策したようですが、結果的に上手くいかず指名することはできなかったということでした。


ドラフト後には指名からもれた選手と契約しており、計12人の選手がドルフィンズ入りしています。それらの選手とドラフトで指名された選手を中心とした新人選手のキャンプが週末には行われていますが、このキャンプで注目すべきところはフィールド上での練習を行わないというところです。

フィールド上で練習を行わないということで選手には物足りないのかと思いますが、プレーブックを習得することやNFLの選手としての一般常識みたいなことも学んでいくんでしょうか。それと怪我のリスクも考慮しての内容だと思われます。


毎年恒例となっている、NFL.comが選出するベスト100選手の発表が始まりました。現在91位から100位までが発表されているんですが、ドルフィンズからWRジャービス・ランドリーが98位にランクされています。

毎年感じることですが、このベスト100の選出に関しては特に順位について不可解な点がいくつもあり、個々の選手の能力だけでなく、所属しているチームの前年の勝敗なども影響しているのではないかと思いますので、個人的には参考程度にしか見ていません。

ランドリーですら98位ということは、Sレシャッド・ジョーンズやDTダムコン・スーが選出されるかどうか怪しいところですが、特にジョーンズは成績から考えても選ばれてしかるべきだと思います。


週末にはドラフト指名選手との契約締結のニュースも入ってきました。今年のドラフトでドルフィンズは計8人の選手を指名したんですが、そのうち1巡目指名のタンシル、6巡目指名のWRジャキーム・グラントとDBジョーダン・ルーカス、そして7巡目指名のQBブランドン・ドーティとの契約が完了しています。残りの選手についても今後順次契約を締結していくものと思われます。


そして最後にもう1つ大きなニュースが伝えられました。DEキャメロン・ウェイクとの契約延長が発表されています。詳細についてはどるふぃんわんホームページで紹介していますので、そちらをご覧ください。

今年34歳となったウェイクですが、2005年にドラフト外でニューヨークジャイアンツに入団した時にはわずか2ヶ月で解雇されています。それが2007年から2年間、CFL(カナディアンフットボールリーグ)で活躍したことによりNFLのスカウトの目に止まり、2008年のシーズン終了後にはNFLの17チームから興味を持たれ、そのうち8チームでのワークアウトの結果ドルフィンズに入団したということです。

昨年はアキレス腱断裂という大怪我を負って今シーズンの復帰が危ぶまれ、その結果サラリーキャップ対策で放出の噂も出ていたと思いますが、やはりチームの顔でありドルフィンズのディフェンスには欠かせない存在です。昨年の怪我がどこまで完治しているのかわかりませんが、9月の開幕までには100%の状態に回復してくれることを望んでいます。

今年ドルフィンズにはCFLからクレヨン・ライングというパスラッシャーが入団していますので、ウェイクは後輩とも言えるライングの良きお手本ともなってくれるものと思います。ライングがウェイクのようにドルフィンズを、そしてNFLを代表するパスラッシャーに成長してくれれば言うことはありません。そしてもちろんウェイク自身の活躍にも期待しています。