2016年シーズンも4試合を消化して、シーズンの第1Qとも言える4分の1が終了しています。その第1Qを終了した時点での内容が昨シーズンと非常によく似ています。

勝敗も1勝3敗で、次の試合の対戦相手がテネシータイタンズというのも昨年と同じです。違うところと言えばヘッドコーチが解任されていないところですね。ちなみに昨年はタイタンズの本拠地での試合でしたが38-10でドルフィンズが圧勝していますが、今年はどんな結果になるでしょうか。

内容を比べてみると、特にオフェンスでは昨年より悪いのではないかと思えるんですが、その中でも特筆すべき記録が残っています。

WRジャービス・ランドリーは4試合でのパスレシーブ回数が31回で、チーム史上最多の成績となっています。ちなみに昨年は28回のパスレシーブを記録していました。また獲得ヤード数は375ヤードでチーム史上6番目の成績です。獲得ヤード数の最高記録は1986年にWRマーク・クレイトンが記録した497ヤードでした。

またQBライアン・タネヒルはパスで1081ヤードを投げていますが、これはチーム史上では5番目の成績です。ちなみの上位4番目まではいずれもQBダン・マリーノです。なおタネヒルは昨年は4試合で1080ヤードを投げておりほとんど同じです。また平均パス獲得ヤード数は7.83ヤードなんですが、これは1994年にマリーノが記録した9.01ヤード以来の高い数字となっています。

ディフェンス面では相手の攻撃をなかなか止められないという印象が強いんですが、相手チームの3rdダウンコンバージョン成功率を31.7%に抑えています。これはシアトルシーホークスの30.1%に次いでNFL2位の成績になっています。その面から見るとドルフィンズのディフェンスはそんなに悪くないと言えるかもしれません。

またQBサック数は10個で、このままのペースでいけば今シーズンのQBサック数は40個ということになりますが、2013年に記録した42QBサックに迫るもので、もしかするとシーズンのチーム記録を更新するかもしれません。

このようにチームの成績は低迷しているものの、個々の数字を見ると優れたものもあります。しかしこれで内容が悪いと思えるのは勝てないということもありますが、やはり3rdダウンコンバージョン成功率とボール保持時間がいずれもNFLワーストであるということが大きな問題です。 

そこを改善していかないとシーズン終了時には昨年よりさらに悪い成績となる可能性があります。ドルフィンズは次の第5週からおよそ1ヶ月の間本拠地に居座ってホームゲーム4連戦を行うことになっていますが、このホーム4連戦で悪い流れを断ち切ってシーズン後半に弾みをつけてもらいたいと思います。