今週はバイウイークだったということもありほとんど話題がなかったんですが、週末になって選手の異動がありました。脳震とうで欠場中だったTEジョーダン・キャメロンを故障者リストに登録しました。これでキャメロンの今シーズンの試合出場は絶望的となり、下手をするとNFLのキャリアも終わってしまうかもしれません。

今シーズンのキャメロンは開幕から3試合に先発出場しましたが、3戦目の対クリーブランドブラウンズ戦で脳震とうを起こして、その後の試合を欠場していました。回復したらまたプレーできる可能性も残っていたかもしれませんが、キャメロンは今までにも何度も脳震とうを起こしており、選手生命だけでなく人生にも大きな影響を及ぼしそうな状況です。

キャメロンは昨年の3月にFAでドルフィンズに入団しました。2013年にはブラウンズでプロボウルにも選出されたレシービングTEでしたが、ドルフィンズに移籍してからは十分な結果を残すことができませんでした。

QBライアン・タネヒルのパスターゲットとして期待されたんですが、昨シーズンは35回のパスレシーブで386ヤード獲得、3TDパスレシーブに終わりました。シーズン終了後には移籍も考えていたようですが、新しくアダム・ゲイスがヘッドコーチに就任することになり、ゲイスの戦術で自らのプレー内容が向上する可能性があるということでドルフィンズに残りました。

しかし今シーズンも3試合でわずか8回のパスレシーブに止まり60ヤード獲得、1TDパスレシーブという成績でした。チームのオフェンスが不調だったこともあり、依然としてキャメロンの活躍の場がないままにドルフィンズでのプレーを終えそうです。

皮肉にもキャメロンの欠場中に新しいオフェンスシステムが機能してきたんでしょうか、オフェンスが好調になり、TEの役割もどちらかというとパスレシーブよりもランブロックに重点が置かれるようになっています。今後のオフェンスの方向性が見えてきた時に、すでにキャメロンの存在感はなくなってきていました。

キャメロンには期待もしていたし活躍もしてほしかったんですが、ドルフィンズには3人のWR、ジャービス・ランドリー、デバンテ・パーカー、ケニー・スティルスがいて、パスを捕る選手は揃っています。いかにTEへのパスが有効だとはいえ、やはりパスレシーブの主役はWRですので、キャメロンがドルフィンズで活きるのは難しかったんでしょうね。


というわけで、キャメロンの代わりのTEとして新人のトーマス・デュアルテがロースター入りしています。また1つ空いていたロースターの枠にリザーブリストからLBザック・ビジルが復帰しました。

RBアリアン・フォスターが引退して、その穴埋めのRBが誰か補強されるのか、あるいは故障者リストからCBクリス・カリバーかDTアール・ミッチェルが復帰するのではないかと注目していたんですが、結局ビジルに落ち着きました。カリバーやミッチェルはもう少し時間がかかりそうです。

RBについては今週初めに昨年一時在籍していたジョナス・グレイをテストしたようですが、結局契約に結びつかなかったということは使えないということでしょう。RBはジェイ・アジャイ、ダミアン・ウイリアムス、ケニアン・ドレイクの3人体制ということで、今後はドレイクのプレーが増えるかもしれません。

あと明日の対ニューヨークジェッツ戦では新加入のSバカリ・ランボがプレーするかもしれません。先に加入したCBベネ・ベンウィケレはまだプレーできず、欠場中のCBザビアン・ハワードも復帰の見通しはついていないようです。