連日報道されているドルフィンズとジャクソンビルジャガーズのトレード問題ですが、どうやら決着がつきそうです。

ドルフィンズは今年のドラフト7巡目指名権を手放す代わりに、ジャガーズからTEジュリアス・トーマスを獲得するようです。さらにドルフィンズはOTブランデン・アルバートをジャガーズに譲渡する代わりに、ジャガーズから来年のドラフト7巡目指名権を獲得するということになりそうです。

ただし、この2つのトレードは米国時間の3月9日午後4時、NFLの新シーズン開始日までは正式に発表されないことになります。

トーマスは2013〜14年、デンバーブロンコス在籍時に2年間で108回のパスレシーブで1277ヤードを獲得し24TDパスレシーブを記録しました。そしてこの時のブロンコスのオフェンシブコーディネーターが現在のドルフィンズのHCアダム・ゲイスでした。トーマスはゲイスのオフェンスの下で2年連続でプロボウルに選出されています。

トーマスが再びゲイスのオフェンスの下でプレーしてブロンコス時代の輝きを取り戻すことができれば、ドルフィンズにとっては大きなプラスとなります。昨シーズン、ドルフィンズのTEの選手が記録したパスレシーブは合計で551ヤードですが、これはNFLで2番目に少ない記録でした。

ディフェンスにとって守りにくいとされているTEへのパスプレーが、トーマスが加入することによりドルフィンズオフェンスの武器となれば、オフェンスの幅が更に広がることになります。

ただ、トーマスについての懸念材料は怪我が多いということです。過去2年間で怪我のために11試合を欠場しています。これまで足首、ひざ、指、腕、ひじ、背中など体の各所を痛めていたことがありますので、ドルフィンズに移籍した後もまたどこかを怪我する可能性は決して低くないでしょう。

また、ブロンコス時代のQBがペイトン・マニングだったということもトーマスが活躍できた要因だったと言えるでしょう。ドルフィンズに来てQBライアン・タネヒルとのコンビネーションが上手くいくかということも懸念されるところです。

しかし、トーマスも再びゲイスのオフェンスでプレーすることになり心機一転、復活に向けて気持ちを切り替えてくるでしょうし、ゲイスもトーマスを上手く使ったオフェンスを展開してくれると思います。あくまでもトーマスが健康であることが条件ですが、ドラフト7巡目指名との交換ならばいいトレードではないかと思います。