今年、NFLの殿堂入りを果たした元DEジェイソン・テイラーが、8月5日にオハイオ州カントンで行われる殿堂入りのセレモニーで、元HCのジミー・ジョンソンをプレゼンターに指名した模様です。

テイラーは1997年に当時ヘッドコーチだったジョンソンにドラフト指名されてドルフィンズ入りしましたが、今度はテイラーがジョンソンを選んで檜舞台の大役に指名しました。

テイラーは1997年ドラフト3巡目(全体73番目)指名でドルフィンズに入団しましたが、その年のドラフトでは計14人の選手を指名しており、主なところは次のようになっています。

1巡目:WRイェイティル・グリーン
2巡目:CBサム・マディソン
3巡目:DEジェイソン・テイラー
3巡目:LBデリック・ロジャース
3巡目:OTブレント・スミス
6巡目:TEエド・ペリー

テイラーはドラフトされた当時は、線が細くてNFLでは大成できないだろう、という酷評をされていた記憶があります。大きく注目されていたのは1巡目指名のグリーンだったんですが、グリーンがその後どうなったのかについては、このブログでも再三触れてきましたので省略します。

つまりテイラーはほとんど注目されていなかったと言ってもいいんですが、新人の年から先発DEに定着してその年5.0QBサックを記録、翌年には9.0QBサックを記録して大きく注目されるようになりました。

そしてNFL15年のキャリアで通算QBサック数は歴代6位の139.5、さらに4度のオールプロ、6度のプロボウルに選出され、2006年にはNFLの最優秀守備選手に選ばれるなどチーム史上最高のDEとなりました。

テイラーはジョンソンに指名されたことに感謝しており、今回のプレゼンターへの指名もジョンソンへの恩返し的な意味合いもあるんでしょうね。それにしても、ドラフト3巡目でテイラーを指名したジョンソンの眼力もさすがだったと言えるでしょう。

テイラーのジャージNo.99はテイラーの引退後誰も着用していません。今年の殿堂入りを契機に永久欠番となる日も近いのではないでしょうか。