NFL.comのアナリストであるギル・ブラント氏がNFLの歴代トップキッカー18人のリストを掲載していました。

http://www.nfl.com/photoessays/0ap3000000816169

これによると、1位はボルチモアレイブンズのジャスティン・タッカー、2位はインディアナポリスコルツのアダム・ビナティエリとなっています。ドルフィンズからはただひとり、18位にガロ・イェプレミアンが選ばれています。

ただ、個人的にはドルフィンズから選ばれるとしたらオリンド・マレーだと思うのですが…マレーの方が記録的にも優れています。

マレーは1997〜2006年シーズンまでドルフィンズに在籍していました。もともとは1996年にドラフト外でニューヨークジャイアンツに入団したんですが、ジャイアンツでは芽が出ずに解雇され、ドルフィンズに拾われました。

しかし、ドルフィンズでダグ・ブレビンスというキッキングコーチと出会ったことで、マレーはNFLを代表するキッカーに成長しました。1999年シーズンにはいずれもNFLトップとなるFG46本中39本を決めてプロボウルとオールプロに選出されています。さらに2001年シーズンにはFG21本中19本を決めてNFLトップの成功率90.5%を記録しています。

2007年にトレードでニューオーリンズセインツに移籍した後、2008〜10年まではシアトルシーホークス、2011年はカロライナパンサーズ、そして2012年シカゴベアーズを最後にNFLのキャリアを終えています。

ブレビンスについては以前このブログでも紹介したんですが、生まれつき障がいを持っていて、ボールを蹴ったことがない車椅子に乗ったコーチでした。その指導力には定評があり、ビナティエリも指導を受けたことがあるということです。

ブレビンスについては、日本でもフジテレビ系列で放送されている『奇跡体験!アンビリバボー』で放送されたことがあるので、ご覧になられた方もあるでしょう。

ブレビンスがいなかったらマレーはNFLで活躍できていなかったのではないでしょうか。