公式発表はまだですが、かねてから噂のあった元シカゴベアーズのQBジェイ・カトラーがドルフィンズと契約しました。契約内容は1年間で1000万ドル(約11億800万円)と見られています。

カトラーについては、QBライアン・タネヒルがひざを怪我した後にいろいろな情報が流れたんですが、結局ドルフィンズと契約することになりました。HCアダム・ゲイスとの関係を考えるとごく自然な成り行きだと思います。

カトラーがドルフィンズの一員となることは歓迎しますが、それを手放しで喜べないところもあります。まず考えられるのは、カトラーは一度NFLから引退した選手だということです。今年3月にベアーズを解雇された後にカトラーがいつ引退を決めたのかはわかりませんが、当然引退を決めた後はトレーニングなどは行っていなかったと思われます。

そんなカトラーが突然のNFL復帰でどこまで身体ができているのかが懸念されます。FAとなってどこかのチームから声がかかるのを待っていたという状態ではないので、プレシーズンゲームを目前に控えたこの時期にNFLのチームに合流するというのは身体的に、少なからず不安があるのではないでしょうか。

それとともに、QBですのでオフェンスシステムを理解することとレシーバーとの連携も重要になってきます。オフェンスシステムについてはゲイスの下でプレーした経験があるので難しくはないかもしれませんが、レシーバーとの連携はゼロから始めることです。普通は春のチーム練習から連携を取れるようにしていくものですが、レギュラーシーズン開幕まで1ヶ月しかないこの時期から初めて果たして上手く連携が取れるのかも問題です。

それともう一つ気になることは、カトラーは昨年11月に肩を痛め、その後手術を行っています。それも投げる方の右肩の手術です。3月にベアーズを解雇されてFAとなった後、カトラーに興味を示したNFLのチームがあったかどうかはわかりませんが、その右肩の怪我のためにどこからも声がかからず引退せざるを得なかったということも考えられます。そうなると、その肩の状態が万全なのかというのも懸念されます。

今後のカトラーの状態次第ですが、プレーさせるとしたらまずは今現在の先発QBであるマット・ムーアと競争させてもらいたいと思います。ムーアとの競争に勝てないような選手が今シーズンのドルフィンズで先発QBを務めることはもちろん、NFLの強豪チームを打ち負かすことはできません。

ドルフィンズの一員となった以上はカトラーにはどんな形でもいいのでチームに貢献してもらうように期待しています。