昨日53人のロースターが決定したドルフィンズですが、早くも入れ替えがありました。Kアンドリュー・フランクスとLBトレバー・ライリーが解雇されて、その代わりにクリーブランドブラウンズを解雇されたKコディ・パーキーとカンサスシティチーフスを解雇されたLBジャスティン・マーチ-リラードを獲得しました。

パーキーはブラウンズがドラフト7巡目指名で獲得したKゼイン・ゴンザレスとのポジション争いに敗れた格好となりました。ところで、パーキーとドルフィンズは昨年ちょっとした因縁があって、昨年の両チームの対戦でパーキーは6本中3本のFGを失敗しブラウンズ敗戦の大きな要因を作っています。

こういう話を聞くと、そんなキッカーを獲得して大丈夫か? と思われますが、実はこれには裏話があって、パーキーがブラウンズと契約したのはドルフィンズ戦の前日で、もちろんロングスナッパーやホルダーの選手とは初めてプレーし、練習も試合前のウォームアップで少しやった程度だったということです。そんな状況でしたので失敗が多かったのもやむを得なかったのではないでしょうか。実際、その後の試合では19本中17本のFGを成功させています。

もともとパーキーは2014年にドラフト外でインディアナポリスコルツに入団してNFLのキャリアをスタートさせた選手です。しかし8月にはトレードでフィラデルフィアイーグルスに放出されました。ただ、この移籍がパーキーにとって転機となり、イーグルスで正キッカーとなり、FG34本中32本を成功させ、さらにエクストラポイントのキックも54本すべてを成功させて、NFL新記録となる150ポイントを獲得しています。

それまでの記録が1985年にシカゴベアーズのKケビン・バトラーが作った144ポイントだったので、実に29年ぶりに記録を更新したことになります。そしてパーキーはその活躍が評価されて新人ながらそのシーズンのプロボウルにも選出されました。

しかし、翌年の2015年には開幕してまもなく足の付け根を痛めて故障者リスト入りし、昨年のシーズン開幕前にイーグルスを解雇されました。そして昨年、Kパトリック・マレーを怪我で失ったブラウンズがパーキーと契約したという流れになっています。イーグルス時代の栄光をドルフィンズで再び取り戻せるのか 、非常に興味深いところですが、開幕までしっかりと練習を積んでもらいたいと思います。

一方解雇されたフランクスですが、プレシーズンゲームのイーグルス戦では56ヤードのFGを記録したんですが、先日のミネソタバイキングス戦では45ヤードを失敗しています。それが解雇の決め手になったんでしょうか、いずれにしても安定感という点では難があったので仕方なかったんでしょうか。

フランクスはTwitterでドルフィンズに対する感謝の言葉を述べています。すぐにとはいかなくてもいずれどこかのチームでプレーする機会があると思いますが、新天地でのフランクスの活躍を祈念したいと思います。


また、マーチ-リラードという選手についてですが、2015年にドラフト外でチーフスに入団していますが、1年目は故障者リストで過ごし、2年目も怪我のために5試合しか出場していません。怪我のリスクのある選手を獲得したわけですが、解雇したライリーよりも優れているのかよくわからないところです。


その他の話題として、QBブランドン・ドーティ、TEトーマス・デュアルテ、Sジョーダン・ルーカス、OTショーン・ヒッキー、WRドリュー・モーガンとマルコルム・ルイス、DEキャメロン・マルビュー、RBデベオン・スミスの8人を練習生として登録しています。