マイアミドルフィンズとバッファロービルズの今シーズン初めての対戦です。レギュラーシーズンも残り3週となりましたが、ドルフィンズはビルズとこの試合を含めて2試合を行います。まず今回はビルズのホームゲームで、2週後の最終週にドルフィンズのホームで対戦します。

ビルズは現在7勝6敗で1999年シーズン以来のプレーオフ進出に大きなチャンスを迎えています。一方のドルフィンズは6勝7敗と負け越していますが、こちらもわずかではありますがプレーオフ進出の可能性を残しています。その意味ではどちらも負けられない一戦となります。

ビルズは先週ホームでインディアナポリスコルツと対戦しましたが、積雪の中での試合をオーバータイムの末に13-7で制しています。最後はRBルショーン・マッコイが21ヤードのTDランを決めて勝利しています。そのマッコイは今シーズンすでに1007ヤードを走り、5つのTDランを記録しており、ビルズオフェンスの最も大きな武器となっています。

ドルフィンズはこのマッコイのランプレーを警戒しなければいけません。ビルズのランプレーを止めることが勝利への最低条件だと言ってもいいでしょう。ちなみにドルフィンズは先週の対ニューイングランドペイトリオッツ戦では、ペイトリオッツのランプレーをわずか25ヤードに抑えています。

ドルフィンズのランディフェンス対マッコイのランプレーというのが注目されていますが、ドルフィンズにとってそれ以上に厄介だと思われるのがQBタイロッド・テイラーです。テイラーは他チームと対戦する時よりもドルフィンズを相手にした時の方が内容がいいです。テイラーには足があるので守りにくいからでしょうか、今までの対戦で結構苦戦している印象があります。またテイラー自身も対ドルフィンズには自信を持っているのではないでしょうか。

ただし、テイラーはひざを痛めており先週のコルツ戦では新人QBネイサン・ピーターマンに先発を譲っています。しかし、テイラーはコルツ戦に出場しなかったことにより怪我も回復したようで、ドルフィンズとの対戦には万全の状態で臨むものと思われます。

ドルフィンズはペイトリオッツとの対戦では今シーズン最高の内容と言ってもいい勝ち方をしています。QBジェイ・カトラーはパス38回投中25回成功で263ヤードを獲得して3TDパスを記録しています。今シーズンの内容を考えるとやや出来過ぎという印象もありましたので、このビルズとの対戦でその反動がきそうな不安はあります。

また、ドルフィンズのディフェンスはペイトリオッツの3rdダウンコンバージョンを11回すべて抑えました。加えてその前週の対デンバーブロンコス戦でもブロンコスの3rdダウンコンバージョンを13回中12回抑えています。こちらも内容的に出来過ぎの感は否めませんので、そのディフェンスが崩された時に試合の流れをビルズの方に持っていかれそうではあります。

ただ、ドルフィンズもチーム全体でこのブロンコス、ペイトリオッツとの試合に連勝したという自信を持って来ていると思いますので、その自信が過信に変わらないように、丁寧で確実なプレーを心がけてもらいたいと思います。特に敵地での試合ですのでターンオーバーは絶対に避けたいところです。

ドルフィンズがペイトリオッツに勝利した要因はいろいろと考えられますが、その1つがボールコントロールだったと思います。したがって、この試合でもボールコントロールを上手くすればビルズ攻略は難しくないのではないかと思います。特にRBケニアン・ドレイクのランプレーがポイントとなるでしょう。

ドレイクはRBダミアン・ウイリアムスが肩を痛めて欠場した後に先発RBを務めていますが、これまで2試合連続で100ヤード以上のランプレーを記録しています。この試合でビルズのディフェンスを相手に100ヤード以上走れるかどうかで試合の行方は大きく違ってきそうです。

ちなみにビルズは昨シーズン、ドルフィンズとの対戦で2試合ともRBジェイ・アジャイに200ヤード以上を献上していますので、この試合では徹底的にドレイクのランを封じにくることが予想されます。ビルズのランディフェンスはNFL27位と数字的にはよくないのですが、それを甘く考えてはいけないと思います。

戦前の予想ではビルズがホームゲームであるということで有利となっていますが、実力的には互角だと思います。それだけに1つのミスや致命的な反則を犯すと試合の流れはビルズ側に移っていくと思われます。まずはビルズよりも先に得点をあげて、しっかりとボールをコントロールして試合の流れを支配していくとこがドルフィンズの勝利につながると思います。