連敗のシーズンスタートとなったドルフィンズですが、今日の対サンディエゴチャージャース戦での敗戦で早くもシーズンが終了したような雰囲気です。期待していただけにまったく残念というか、非常に気分が悪いです。

この試合もチャージャースの最初の攻撃を止めて、いい形で攻めていってあと1ヤードというところで信じられないミスで得点できなかった… それから第2Qにもファンブルリカバーから絶好のチャンスをつかんだんですがFGで同点止まりでした。あそこはなんとしてもTDを取って試合の主導権をつかみたかったところなんですが…

さらに第3QにはQBチャド・ペニントンが負傷退場して嫌なムードになりました。それでもその後のオフェンスで代わったQBチャド・ヘニーがFGのドライブを演出して6-3とリードを奪ったんです。そこまで勝つチャンスは十分あったんです。

しかしその直後のチャージャースの攻撃のたった1本のパスで試合の流れが変わりました。QBフィリップ・リバースからWRマルコム・フロイドへの47ヤードパス、あれはCBショーン・スミスがよくついていたんですがキャッチした方が上手かったです。でもその後チャージャースの一方的なペースになってしまっただけに残念なプレーでした。たった1本のパスで試合の流れを変えられる… そういう選手がいないのがドルフィンズの弱みですよね。

ペニントンですが、詳しいことはわかりませんがどうやら右肩のようで、何度も手術しているのでもしかしたらシーズンアウトか長期間欠場ということになるかもしれません。そうなったらヘニーが出場することになりますが、もうプレーオフも望めなくなった現時点では来シーズンを見据えてヘニーに経験を積ませることができますね。

そのヘニーですがこの試合では結局パス19回投中10回成功で92ヤード獲得、1インターセプトという結果でした。確かにあまりいい内容ではないんですが、チームのムードが悪いところに出てきて、しかもWRテッド・ギンにパスを取ってもらえずちょっと気の毒でした。あとギンはフォルススタートの反則も犯していますしね。

ギンに関しては今シーズンは3年目を迎えてブレークしてくれるんじゃないかと期待していたんですが、完全に裏切られてしまいました。第2週のインディアナポリスコルツ戦では逆転のTDパスレシーブを取り損ねて、それでもその試合では自己最多の11回のパスレシーブを決めていましたのでこのチャージャース戦は期待していたんですが、結局6回のパスを投げられて1度もキャッチできませんでした。このまま自信喪失して今シーズン限りでクビ、なんていう寂しい結果にならなければいいんですが…

ワイルドキャットオフェンスはこの試合でも健在でした。7回敢行して42ヤード獲得(平均6.0ヤード)ですからいい数字です。ただ、レッドゾーンに入ってTDが狙えるところで、例えばRBロニー・ブラウンのパスを狙うとかもう少し積極的な使い方をしてほしかったですね。そういうプレーが決まれば試合の流れを引き寄せられたかもしれません。

ディフェンスはよく抑えていたと思います。特にランディフェンスはリバースにTDランを決められたもののRBダレン・スプロールズはしっかりと止めていましたしほぼ完璧でした。パスディフェンスに関してはチャージャースはQB、WR共にタレント揃いなのである程度仕方ないかなと思うんですが、今シーズンの他の試合でもそうだったんですが、パスラッシュがもう一つ緩いですよね。LBジョーイ・ポーター、ジェイソン・テイラーを筆頭にもっと激しいパスラッシュを仕掛けられると思うんですが…

しかしそのポーターも第4Qにはサイドラインに下がっていました。もともとこの試合も無理して出ていたと思いますが、来週の試合は出場できないかもしれません。その他RTバーノン・ケアリーも怪我をしてしまいました。

とにかく全体的に見て開幕からの3連敗は非常にチームの流れというかリズムが悪いです。ターンオーバー、反則、ディフェンスのタックルミス、レシーバーの落球、消極的なプレーコール、そして故障者… 本当に悪循環が続いてなにか2年前のシーズンを思い出すようです。こういう時に1つのプレーで試合の流れはおろかチームのムードをも変えてしまうような選手がいればいいんですが… 今のドルフィンズにはいませんよね。

というわけで、明日からチームは来シーズンに向けての再建モードに入っていくことと思います。まずは各選手の、そしてチーム全体の自身を回復するようなプレーを続けることですね。差し当たって早く1つ勝ってほしいです。