Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

GAME RECAP

Week 12 対ペイトリオッツ戦

4連敗中で4勝6敗のマイアミドルフィンズと6連勝中で8勝2敗のニューイングランドペイトリオッツの対戦でしたが、両チームの現状がそのまま出た結果となり、ドルフィンズは17-35で惨敗しました。

両チームの実力の差は歴然としていましたが、それを如実に表す場面がそれぞれにありました。まずペイトリオッツの方ですが、試合開始直後の攻撃で自陣27ヤード地点で4thダウン残り8ヤードという場面なんですが、普通ならばほぼ100%パントを蹴ると思われます。しかしここでペイトリオッツはまさかのフェイクパントで一気に14ヤードゲイン、1stダウンを更新し、その後に攻撃を継続させてTDを奪っています。

一方のドルフィンズの方ですが、第3Q開始直後の攻撃で、この時点で10-21と11点リードを許していたんですが、自陣33ヤード地点で4thダウン残り1ヤードもなかった場面なんですが、パントを蹴って攻撃権をペイトリオッツに渡しています。その結果ペイトリオッツはその攻撃でTDを奪ってリードを広げました。

ペイトリオッツのフェイクパントは結果オーライかもしれませんが、あの場面でフェイクパントを敢行することができる背景には、たとえ失敗してその結果点を取られてもすぐに取り返せるという自信があったからだと思います。それほどオフェンスには自信を持っていたということになり、それに加えてディフェンスが抑えてくれるだろうということもあったのではないでしょうか。

逆にドルフィンズの方は1ヤードもないのにそれを前進させる自信がなくてパントを蹴ってしまった、もしギャンブルして失敗したらディフェンスはペイトリオッツの攻撃を抑えられないだろうという恐れもあったと思います。しかし11点ビハインドでどうしても後半最初に得点を取りたかったところでしたので、同じ得点を取られるならばギャンブルもありだと思いました。

そのそれぞれのシーンがあまりにも対照的で、この試合の両チームを象徴している場面だったと思いました。

ドルフィンズは18点差での敗戦だったんですが、試合前半はそれなりに食い下がっていたと思います。それだけに前半終了間際のQBマット・ムーアのインターセプトが残念でなりません。エンドゾーンのWRデバンテ・パーカーに向けて投じたパスだったんですが、パス自体は悪くありませんでした。ただ、パーカーとの息が合わなかったのか、パーカーが合わせられなかったのか、いずれにしてもパーカーがタイミングよくジャンプしていればキャッチできたと思います。

あれがTDとなっていたら17-21と4点差に迫って後半を迎えられていたので、もっと違う試合展開になっていたかもしれません。ただし、最終的に試合に勝てていたかどうかはわかりませんが。

オフェンス、ディフェンスともどこまで我慢できるかというのがポイントだったんですが、序盤に14点差をつけられたわりには前半はよく我慢していたと思います。まあ、ペイトリオッツのミスにも助けられたこともありましたが。しかし後半最初のオフェンスが進まなかったというところでちょっと切れてしまったような気がしました。

オフェンスでは特にオフェンシブラインが我慢しきれませんでしたね。この試合でムーアは計7つのQBサックを受けたんですが、前半はわずか1つだったのが後半には6つ受けています。まあ、もともと不安定で、さらに先発メンバーが2人も欠けているんですから限界があったんですかね。

ディフェンスの方はQBトム・ブレイディによくプレッシャーをかけていたと思います。結局QBサックは1つしか記録できなかったんですが、QBヒットを8つ記録しています。ブレイディが8つのQBヒットを受けたのは今シーズン最多だったようで、それだけプレッシャーを受けていたと思います。

ただ、ディフェンスバックがレシーバーをフリーにしすぎですね。あれではいくらパスラッシュをかけてもパスを通されてしまいます。それとやはりブレイディは数多くの選手にパスを投げ分けてくるので守りにくいというのもあるんでしょうね。

それに加えて根本的にディフェンスのシステムに問題があるのではないかと思います。シーズン当初はトップ10のディフェンスだったんですが、特にこの5連敗中は最低ランクに落ち込んでいます。マット・バークはディフェンシブコーディネーターとしては1年目で経験がないのでこの先も厳しいでしょうね。

それとあとは怪我人も深刻で、この試合でRBダミアン・ウイリアムスが肩を痛めて途中退場しました。ウイリアムスは地味ながら貴重な働きをしてくれていたのでチームにとっては大きな痛手です。怪我の状況がよくわかりませんが、少なくとも次週の試合には出場できないのではないでしょうか。控えRBのセノリス・ペリーも脳震とうを起こしましたので、RBはケニアン・ドレイクただ1人となってしまいました。

それとDEウイリアム・ヘイズはこの試合に出場していなかったんですが、どうやらシーズンアウトの大怪我を負っているようです。背中を痛めているということですが、詳しくはわかりません。ヘイズはランディフェンスには長けたものを見せてくれていただけに、この離脱もディフェンスには大きな痛手です。

やっぱりフォックスボロでのペイトリオッツ戦には勝てなかったわけで、これで9連敗です。まあ、控えQBと不安定なオフェンシブライン、そしてNFL最低ランクのディフェンスでは到底太刀打ちができないということですね。ただ、ペイトリオッツも怪我人を抱えているわけで、そこをなんとかして試合を作るのがコーチングだと思うのですが、その点でも大きく劣っていますね。

これで4勝7敗となり昨シーズンの負け数を超えてしまいました。プレーオフ進出もほぼ絶望的でいいところがほとんとないんですが、選手は必死にプレーしているという姿勢が見えましたので、残りの試合はそこに期待したいと思いました。


Week 11 対バッカニアーズ戦

ドルフィンズにとっては絶対に負けられない試合だったんですが、結果は試合終了間際にFGを決められて3点差で敗れました。(その後のファンブルリカバーTDは意味のないものです)点差から見たら惜敗と言えるのでしょうが、それ以上の敗北感を感じました。

結局前半の4つのターンオーバー(3インターセプト、1ファンブル)で失った17点が命取りになったんですが、4ターンオーバーで17失点で収まったというのは、バッカニアーズのチーム成績を表していると思います。もっと成績のいいチームだったらもっと得点されていたでしょう。

それがドルフィンズが後半同点に追いつけた要因だったんですが、同点止まりではなくて、勝つチャンスはいくらでもあったと思います。そのチャンスをことごとく潰してしまったのが反則でした。

まず第3Q開始直後の攻撃で敵陣1ヤード地点まで攻め込んでQBマット・ムーアからTEアンソニー・ファサーノへのTDパスが通ったんですが、これがファサーノの反則で取り消され、結局FG止まりとなりました。また、次の攻撃でも敵陣8ヤード地点まで攻め込みながらオフェンシブラインの反則で罰退し、結局これもFGに終わっています。

この2回の攻撃はいずれもTDが取れる可能性が大きかったにもかかわらず、それが取れなかったというのがなんとも残念で歯がゆい結果でした。

それと不可解だったのは第4Qに入ってバッカニアーズの最初の攻撃で、ドルフィンズはQBライアン・フィッツパトリックをエンドゾーン内でQBサックしたにもかかわらず、これがセーフティとならず1ヤード地点でダウンと判定されたことです。ビデオリプレイで見てもセーフティだったのは明白で、審判の明らかな誤審とも思えました。

さらに試合全体を通してドルフィンズはチームワースト記録に迫る17個もの反則を犯しましたが、どこが反則なのかと疑いたくなるようなものもいくつか見られるなど、ツキにも見放されてしまったことも響いたと感じました。

この試合に勝つためには、ドルフィンズは先に得点を取って、さらに追加点をあげて試合を優位に進めなければいけないと思っていましたが、それができなかったのが根本的な敗因だったかもしれません。

第1Qドルフィンズは試合開始直後のバッカニアーズの攻撃を抑えて攻撃権を得て、RBダミアン・ウイリアムスが69ヤードランというビッグプレーを決めて、先制得点の大きなチャンスをつかみました。ここでTDを決めていたらこの試合はおそらくドルフィンズが勝利していたと思います。

しかし、結果は敵陣9ヤード地点からのプレーでQBジェイ・カトラーがインターセプトを犯してTDどころかFGでの3点も取れなかったということで、あれで試合の流れがバッカニアーズ側に移ってしまったように思えました。

ところでそのカトラーですが、この試合で3つのインターセプトを犯して試合を壊した格好になりました。まあ、すべてがカトラーのせいではなく、最初のはWRデバンテ・パーカーが足を滑らせたか引っ掛けられたかしたもの、そして3つ目もパーカーがキャッチミスしたのを取られたものですので不運といえばそうでした。

しかしカトラーは脳震とうを起こして試合後半はムーアに代わっているんですが、どの時点で脳震とうを起こしたのかまったくわかりませんでした。それどころか、前半のどこかで脳震とうを起こしていたならば、その時点で交代すべきだったと思うのですが、そのあたりがわかりません。もしもカトラーが無理してプレーしていたのならそれはそれで大きな失態だと思うのですが… 

試合のスタッツを見るとオフェンスの獲得ヤード数や3rdダウン時の1stダウン更新率はドルフィンズの方が上回っているんですが、それでも敗れてしまったというのは、まず第1にターンオーバーと反則が最も大きいのですが、その他にはコーチングだと思います。

特に印象に残ったのが、第4Qに敵陣34ヤード地点の2ndダウン残り1ヤードという場面で、3回連続でランプレーを敢行してすべてノーゲインとなり、4thダウンギャンブルを失敗したところです。結果的にその次の攻撃でTDを決めて同点に追いつくのですが、試合の流れ的にも大きなポイントだったと思います。アダム・ゲイスのプレーコールに工夫が感じられなかったのにも失望しました。

この敗戦でドルフィンズの今シーズンが終了したとか、来シーズンに目を向けるだとかいう見方をする人が大部分だと思いますが、残念ながら個人的にもそう感じます。オフェンス、ディフェンス両方の面で大きな修正などが必要になるのではないでしょうか。残り試合の日程を見てもかなり厳しく、現在のチーム状態では勝ち越すことは至難です。

反則やターンオーバーが大きな敗戦となったこの試合ですが、それらはメンタル的な問題が大きいと思います。すなわちチーム全体が一丸となってプレーに集中できていないのではないかと感じました。常に先にリードを許して追いかける展開となり、それゆえに追い込まれた状態でプレーを続けている、そうした状況が負の連鎖を生む要因となっているのではないかと思います。そのあたりを修正するのがコーチングだと思うのですが、それができていないのではないでしょうか。

今シーズン中はそれを修正するのは難しいかと思いますが、これからの残りの試合を全力で、そして丁寧に戦って、少しでも多くのいいプレーを見せてもらいたいと思います。


Week 10 対パンサーズ戦

マイアミドルフィンズは第10週のマンデーナイトゲームでカロライナパンサーズと対戦しました。戦前の予想でもドルフィンズが圧倒的に不利だったんですが、結果は45-21という惨敗でした。得点差も去ることながら、内容的にも見ていて辛い敗戦でした。

まあ、一言で言えば前半終了間際のQBジェイ・カトラーのインターセプトに尽きると思います。第2QにドルフィンズがTDを奪って7-10と3点差まで追い上げ、直後のパンサーズの攻撃をパントに抑えて攻撃権を得て、残り時間でFGでも蹴られれば、というところでした。

ところが最初のプレーでいきなりインターセプトを犯し、さらにパンサーズはそれをきっかけにしてTDを奪い、17-7として前半を終了しました。あそこでドルフィンズが仮に得点は取れなくてもターンオーバーを犯さなければ、この試合はもっと違う展開になっていたかもしれません。

ドルフィンズが攻撃権を得たところで前半残り時間が47秒でしたから、無理に攻めなくても時間を流せばよかったという見方もあると思いますが、試合の流れがドルフィンズの方に傾きかけていたところだったので、攻めるのは当然でしょう。ただ、その結果が悪かった、というか投げたパスが最悪でした。

前半終了間際にあげたTDがパンサーズに勢いを与えてしまい、その結果試合後半はもうほぼ一方的なパンサーズペースになりました。後半5回の攻撃で最初の4回がすべてTDということで、ドルフィンズのディフェンスはまったく止められなかったですね。最後の1回も時間切れにならなければTDを取られていたと思います。

この試合を迎えるにあたって、NFLトップのディフェンスを崩すようなプレーコールをドルフィンズのオフェンスに期待したんですが、逆に崩されたのはドルフィンズのディフェンスの方だったというのがなんとも皮肉な結末でした。

総喪失ヤード数が548ヤードでそのうちラン喪失ヤードがなんと294ヤード、これはこれまでのドルフィンズのランディフェンスを考えると3試合分以上の喪失ヤード数でした。さらに3rdダウン時の1stダウン更新が14回中11回で79%と、まったくディフェンスが機能していないかのような結果でした。

先週からオフェンスが少しよくなってきたと思ったんですが、その代わりにディフェンスが悪くなってきて、昨シーズンの状況に戻りそうな状況です。シーズン開始からしばらくディフェンスがよかったんですが、中盤に差し掛かってきて対戦相手に研究されてきているんでしょうか。もしそうならばここから立て直しを図らなければいけないのですが、ディフェンシブコーディネーターとしては1年目のマット・バークには難しいかもしれませんね。

それともうひとつ気になるのは試合前半に得点が取れない、特に相手より先に得点できないというのがオフェンスもディフェンスも苦しくなる要因だと思います。この試合でも先にパンサーズに10点リードを許してしまっています。10点というと一度の攻撃では追いつけない点差で、同点あるいは逆転するためには最低2回の攻撃が必要になりますので、オフェンスには焦りが出ますし、相手のディフェンスには余裕を与えてしまうという悪循環に陥ります。この点を改善できなければ今後も苦しい試合は続くでしょう。

酷い試合内容でしたが、数少ない明るい話題といえばまずはRBケニアン・ドレイクでしょうか。この試合で今シーズン、チーム初となる66ヤードのTDランを決めました。RBジェイ・アジャイがいなくなってランオフェンスが懸念されたんですが、このドレイクとRBダミアン・ウイリアムスで計100ヤード走っています。アジャイがいなくても問題はないということを証明しています。

それとこの試合からオフェンシブラインが変わり、LGにテッド・ラーセン、RTにジェシー・デービスが入りました。特にデービスはどうかと思ったんですが、カトラーはQBサックを受けませんでしたので、よくやっていたと思います。

あとディフェンスでは出場停止処分があけてS T.J.マクドナルドが復帰しました。ある程度の存在感は示したものの、ミスタックルもあったりしてまだ真価は発揮されませんでした。マクドナルドについてはこの試合が復帰第一戦でしたから、今後に期待をしたいと思います。

今シーズンの1つの山場とも言えるプライムタイムゲームの3連戦が終了しました。ドルフィンズはその3試合にすべて敗れたわけですが、その3試合での失点が計112点ということで、全米のみならず世界中のNFLファンに醜態を晒した結果になりました。1つぐらいは勝ってほしかったんですが、これが今年の実力でしょうか。まだもう1試合プライムタイムゲームが残っていますが、相手がニューイングランドペイトリオッツだけにこれも難しいかな、でも今度こそはなんとか勝ってほしいです。

3連勝の後の3連敗で遂に勝率5割を割りました。しかしシーズンはまだあと7試合残っています。まだ諦めるような状況ではないですし、来週はホームゲームなのでチームを立て直してもらいたいと思います。


Week 9 対レイダース戦

マイアミドルフィンズとオークランドレイダースのサンデーナイトゲーム、ドルフィンズにとってはプロボウルRBジェイ・アジャイが抜けて初めての試合で、特にオフェンスに注目して見ていました。

これまで控えRBだったケニアン・ドレイクとダミアン・ウイリアムスでどれだけ走れるのか、その結果オフェンス全体がどうなるのかというところでしたが、総獲得ヤード数は今シーズン最多の395ヤードでした。内訳としてはランが86ヤード、パスが309ヤードでいずれもレイダースを上回っています。

先発はウイリアムスだったんですが、走った回数はドレイクの方が多くて9キャリーで69ヤード獲得でした。特に42ヤードというロングランが1つありました。ウイリアムスの方は7キャリーで14ヤード獲得ということで、2人合わせてもやはりアジャイよりは見劣りするかもしれません。

しかしこの2人はパスを受けて走ることができますので、それが結構効果的で、オフェンスの幅が広がったように思えました。その結果でしょうか、今まで期待外れだったTEジュリアス・トーマスがチームトップの6キャッチで84ヤードを獲得して1TDパスレシーブを記録しています。

また、肋骨を痛めて前週の対ボルチモアレイブンズ戦を欠場していたQBジェイ・カトラーですが、怪我の影響を感じさせない動きで、パス42回投中34回成功で311ヤード獲得、3TDパス、0インターセプトと今シーズン最高の内容でした。特に試合開始から16回連続でパスを成功させています。しかし、それだけパスが連続で通ればオフェンスにも勢いが出てくるものですが、そういうところが見られなかったのが残念でした。

これで結果は27-24でドルフィンズが敗れたんですが、今まで7点差以内の試合では12連勝中だったんですが、その記録が途絶えてしまいました。ただ、得点差以上に敗北感は大きかった試合でした。しかし勝てるチャンスがなかったかというとそうではなかったと思います。

試合展開から見て2つのポイントがすごく残念というかもったいなかったと思います。その2つを活かしていたらこの試合は勝っていた可能性が高かったと思います。

まずその1つ目ですが、第2QにドルフィンズがカトラーからウイリアムスへのTDパスで逆転に成功した直後のキックオフで意表をついたオンサイドキックを成功させました。しかしそれで得た攻撃でレイダース陣内24ヤード地点まで攻め込みながらドレイクがファンブルしてターンオーバーを犯してしまいました。

もしこの攻撃でTDを取っていたら試合の流れはドルフィンズ側に傾いていったと思います。しかも逆にレイダースはそれで得た攻撃でTDを取って再逆転しています。

そしてもう1つは4点差を追う第4Q、序盤にドルフィンズはDTダムコン・スーがレイダースQBデビッド・カーの腕を叩いてファンブルを誘発させて攻撃権を奪いました。自陣48ヤード地点からという絶好のフィールドポジションだったんですが、反則などもあって結局5ヤードしか前進できませんでした。

ターンオーバーでボールを奪って、さあ逆転だ、というチャンスを活かせなかったんですが、ここで少なくともFGでも決めていればその後の試合展開がどうなっていたかわからなかっただけに、ここも非常に残念でした。

この試合でドルフィンズは計11回の反則を犯して107ヤードを罰退しているんですが、オフェンスで特に痛いのがホールディングの反則でした。ホールディングは10ヤード罰退ですから、いくらいいゲインをしても逆に10ヤード下げられてしまうとオフェンスもリズムをつかめないと思います。

それと後はやはりオフェンシブラインですね。この試合で復帰したOGテッド・ラーセンが先発すると思っていたんですが、結局先発LGはジェシー・デービスでした。デービスもそれなりに内容は悪くなかったと思いますが、ここはラーセンを使ってほしかったですね。

一方ディフェンス面ですが、前半はTEへのパスにやられました。それも含めてパスディフェンスはやはり厳しかったです。カーはパス30回投中21回成功(成功率70%)だったんですが、パスの落球もいくつかありましたので、それがなければもっとパスを通されていたと思います。

パスラッシュもあまり効果がなかったので、その分ディフェンスバック陣も守りきれなかったということもあるんですが、レイダースのオフェンシブラインがよくカーを守っていました。そこがドルフィンズと違うところでしたね。

いろいろと残念な部分や課題も浮き彫りになった試合だったんですが、オフェンス向上の兆しなど今後に期待させるものも見られました。『我々は望むところには到達していない、だが望みは失っていない』とHCアダム・ゲイスは言っています。この言葉を信じたいと思います。


Week 8 対レイブンズ戦

先週の試合でチームを逆転勝利に導いたQBマット・ムーアが先発したこの試合、大いに期待したんですが結果は40-0で今シーズン2度目の完封負け(実質は3度目か)でした。

どうしてこんなに得点が取れないのか信じられない失望感を覚えたんですが、改めて振り返ってみるとここまで大差がつく試合ではなかったと思います。ただ、それ以上に後味が悪い負け方でした。

この試合で大きなポイントとなったのはドルフィンズのオフェンスをレイブンズのディフェンスが完璧に抑えたということですが、最も大きなものはRBジェイ・アジャイのランプレーを止められたということでした。

この試合が始まるまでレイブンズのランディフェンスはNFL最下位だったんですが、当然そういう数字は当てにしていませんでした。ただ、最初のランプレーでいきなり21ヤードをゲインしたのでかなり走れるかと思ったんですが、その後はさっぱりでした。

やはりアジャイのランプレーが止められるとドルフィンズのオフェンスは苦しくなるんですが、その最大の要因はオフェンシブラインだったと思います。非常に酷いプレー内容で、あれではどんなRBでも走れないし、どんなオフェンスでも得点を取るのは難しいと思います。

レイブンズのディフェンスもそんなに強力ではないんですが、完全に調子づかせてしまいました。また、それとは別にレイブンズはドルフィンズのランプレーに対してしっかりと準備をしてきたということが言えると思います。

ドルフィンズのオフェンシブラインは先発5人のうちLGアンソニー・スティーンが欠場し、LTラレミー・タンシル、Cマイク・パウンシー、RTジャワン・ジェームスが怪我を抱えてのプレーだったのでその影響が出たこともあったでしょう。スティーンの代わりにジェシー・デービスが出場しましたが、スティーンが出場しても弱いオフェンシブラインがデービスに代わったことによりさらに弱くなっていたと思います。

この試合だけでなく、今シーズンのオフェンスの不振はこの不安定なオフェンシブラインによるところが非常に大きいと思います。シーズン途中で大きな入れ替えはできないので、今シーズンはこんな調子でいくんでしょうか。ただ、もうすぐOGテッド・ラーセンが怪我から復帰してくると思いますので、そうなればまた変わってくるかもしれません。それに期待するしかないですかね。

この試合での大きな出来事と言えば、レイブンズQBジョー・フラッコがLBキコ・アロンソにタックルを受けて脳震とうを起こし退場したことですが、それがレイブンズのチーム全体を奮い立たせるきっかけとなってしまい、ドルフィンズにとってはより戦いにくくなってしまったと思います。

あのタックルでアロンソは非難され、場合によってはNFLから出場停止処分を課されるかもしれません。確かに危険なタックルだったことは間違いなく、反則を取られるのは仕方がないと思いますが、映像を見る限りフラッコがスライディングするのとほぼ同時にアロンソがぶつかっています。あれを避けろというのはちょっと難しかったのではないでしょうか。

40-0というスコアを見ると完膚なきまでにやられた感がありますが、実際には後半の20失点というのはインターセプトリターンTDが2つとあとはファンブルしたボールが運悪くエンドゾーン内でレイブンズ側に抑えられたということで、もしかすると0点に終わっていた可能性もあります。ただ、試合の流れというか、フラッコの退場による効果も含めて試合全体の雰囲気がすべてレイブンズ側に傾いていた結果だったと思います。

また完封負けしたとはいえまだ4勝3敗と1つ勝ち越しています。負けは負けとして仕方がないので切り替えて次に向けて準備をしていなければいけないでしょう。酷い負け方をしたんですが、また勝つことによってチーム状態も変わってきます。次戦はホームでの対オークランドレイダース戦で、およそ10日間空きますのでしっかりと対策を立てて臨んでもらいたいと思います。QBはジェイ・カトラーが復帰してくるでしょうかね。

ところで、ドルフィンズは1つのシーズンで2回完封負けしたことが過去に2シーズンあるんですが、そのいずれでも10勝以上しています。直近では2001年なんですが、この年も地区優勝をしていますから今シーズンもまだどうなるかわかりません。今後の試合をどう戦うかが大切になると思います。


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