Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

アール・キャンベル

Week 16 対ビルズ戦

ドルフィンズにとって、勝てばプレーオフ進出に大きく前進する対バッファロービルズ戦は今シーズン最大のビッグゲームと言っても過言ではありませんでした。そのビッグゲームに、本当に劇的で見事な勝利を飾りました。対戦相手がビルズで、しかも敵地ということで、ドルフィンズは不利だと思われていたんですが、それを覆しての勝利は素晴らしかったです。

これであとは日本時間の12月26日の試合でデンバーブロンコスがカンサスシティチーフスに敗れれば、その時点でドルフィンズのプレーオフ進出が決まります。ブロンコスが負けなければまた来週に持ち越しということになりますが。

この試合はオーバータイムにもつれ込んだこともあり、本当に長い試合でいろいろなことが起こった試合でした。細かいことを言い出すとキリがないのでほどほどにしたいと思いますが、まず非常に見応えのある試合で純粋に見ても楽しめる試合だったんですが、ドルフィンズは負けていてもおかしくない、際どい試合でした。

第4Q終盤に逆転された時はもう負けを覚悟して見ていました。今シーズン序盤までのドルフィンズだったら恐らく負けていたと思います。しかし、こんな試合を追いついて勝ってしまうんですから、今のドルフィンズのチーム状態は非常にいいと思います。確かにビルズ側のミスとか審判の判定に助けられた部分はありましたが、それでもこの勝利はチームの実力がもたらしたものだと思います。

一番の殊勲者はKアンドリュー・フランクス、そしてスペシャルチームだと思います。フランクスはこの試合で46ヤードのFGを失敗しているんですが、それだけに第4Q終了間際に決めた55ヤードの同点FGは本当に価値あるものでした。

あの場面はタイムアウトが残ってなくて、しかも時計が止まっていない4thダウンで、まさに絶体絶命の状況です。急いでFGのフォーメーションを作り、なおかつプレーを始めなければいけないという場面で、よく決めてくれたと思います。まあ、気を抜けないところで余分なことを考える余裕がなかったのと、ビルズのスペシャルチームも準備が十分整わないうちにプレーが始まってしまったというのが逆によかったのかもしれません。

ちなみに、ビルズ側はギリギリでタイムアウトをコールしたようですが、リプレイで見ると若干遅れていました。仮にタイムアウトが取られていたらあのFGは成功したかどうか微妙なところですが、この試合では後日審判の判定がいろいろと問題になるかもしれませんね。ただ、どんな理由があったにせよ、あのフランクスの同点FGは賞賛されるべきだと思います。

そしてスペシャルチームはその他の場面でも素晴らしいプレーをしたと思います。この試合ではジャキーム・グラントとケニアン・ドレイクがそれぞれ、41ヤードと39ヤードという素晴らしいキックオフリターンを決めました。特にドレイクのリターンは、あれがあったからこそ、フランクスの同点FGがあったので、ある意味ではチームを救ったキックオフリターンだったと思います。

それと何と言ってもこの試合ではRBジェイ・アジャイの貢献度は見逃せません。試合前のポイントとしてアジャイが走れるかどうかが注目でした。ビルズのディフェンス相手に100ヤード以上走ることができれば、ドルフィンズの勝利の可能性は高まると思っていました。ビルズのランディフェンスが予想以上によくなかったということもありますが、それにしても200ヤード以上走るとは思いませんでした。

アジャイは前回のビルズ戦でも200ヤード以上走っていますが、ディフェンスに自信を持っているHCレックス・ライアンとしては2度の対戦でいずれも200ヤード以上走られるというのは、まさに屈辱的は結果だっただろうと思います。

これで今シーズンは3度目の200ヤード以上のラッシングなんですが、この記録はO.J.シンプソン、アール・キャンベル、ティキ・バーバーに次ぐNFL史上4人目の快挙だそうです。また同一シーズンで同一の対戦相手に対していずれも200ヤード以上のラッシングを記録したのはシンプソン、ジャマール・ルイスに次ぐ史上3人目だということです。

それとともに、この試合のアジャイの記録で特筆すべきは、Cマイク・パウンシーがいなくなってから走れなくなったと思われていたことが、パウンシーがいなくても走れるということを証明したことではないでしょうか。すなわち、この試合ではCは控え選手のクレイグ・アービックが務めていたことで、特定の選手がいなくてもチーム力を落とさないということがオフェンシブラインの自信にも繋がったと思います。

一方、ドルフィンズのディフェンスはビルズのオフェンスにランで272ヤード、パスで329ヤードと計589ヤードを献上してしまったんですが、普通なら負けてる試合だと思います。ディフェンスに関しては修正点などがあると思いますが、怪我人の影響や絶対的な戦力不足、そして試合展開などにも影響されることですし、何よりビルズのオフェンスもターンオーバーなどのミスもなかったわけで素晴らしい内容でした。その状況で勝ったということですから、ディフェンスの不調をその他でカバーしたチーム力の勝利ですね。

近年苦手としていたビルズに連勝したことは、またチーム状態が向上することになると思います。前述のように最終戦を待たずにプレーオフ進出が決定するかもしれませんが、この勢いで最後の対ニューイングランドペイトリオッツ戦も勝利してもらいたいですね。






 

Week 7 対ビルズ戦

先週ピッツバーグスティーラーズにいい勝ち方をしたドルフィンズが、今週苦手としているバッファロービルズ相手にどんな試合をするかが注目でした。ビルズは4連勝と絶好調だったので、ドルフィンズが勝てるかどうかは正直言って不安でした。しかし素晴らしい逆転勝利で、あのシーズン序盤のチームとはまったく別の力強さを感じました。

この試合の勝利の立役者は何といってもRBジェイ・アジャイです。アジャイはこの試合28キャリーで214ヤード獲得という、スティーラーズ戦以上の活躍を見せてくれたと言っていいと思います。2試合連続200ヤード以上のラッシングはNFL史上4人目で、O.J.シンプソン、アール・キャンベル、リッキー・ウイリアムスに次ぐ、まさに伝説的な記録となりました。

アジャイに関しては試合前は果たしてどのぐらい走れるんだろうと不安もありました。先週のスティーラーズ戦で200ヤード以上走っていましたので、正直言ってこの試合では思い切り落ち込むのではないかとも思いました。ビルズも当然アジャイのランプレーを警戒してくるだろうし、もしランが止められたらドルフィンズに勝ち目はないだろうと思っていました。

しかし最初のランプレーでいきなり10ヤード走って1stダウンを獲得したのを見て、もしかしたらこの試合でも走れるんじゃないかと思ってみていました。ただ、それにしてもまさか200ヤード以上を走るとは誰も予想していなかったでしょう。それはアジャイ自身もそうだったと思います。

アジャイのランプレーも去ることながら、それを支えたオフェンシブラインのランブロックが素晴らしかったと思います。確かにCマイク・パウンシーが復帰したことも大きいのでしょうが、その他の選手も素晴らしいです。特に相手がディフェンスでは定評のあるスティーラーズとビルズでしたからなおさらそれが際立っているとともに、これらを相手にしてあれだけ走れるとチームにとっては大変大きな自信になると思います。

第4Qにアジャイが足を痛めたようなシーンがありましたが、あの時はヒヤッとしました。まさかこれで怪我をしてプレーできなくなるとかシーズンアウトになるんじゃないかと不安になりましたが、少し休んでから試合に復帰しましたので安心しました。幸い来週はバイウイークで試合がないので、アジャイにとってもよかったのではないでしょうか。なにしろ2試合連続で200ヤード以上走ると疲労も残ってくるでしょうから。

しかしこのアジャイの活躍を見ていると、今後ドルフィンズはアジャイのチームになっていき、アジャイを中心としたオフェンスの組み立てがされるのではないかと思います。またそうした方がQBライアン・タネヒルのパスプレーもより生きてくると思います。

タネヒルはこの試合でもビルズのディフェンスに苦しめられました。QBサックは1度しか受けず、インターセプトも犯さなかったのですが、あわやインターセプトというパスもありました。結局パス25回投中15回成功で204ヤード獲得という内容だったんですが、アジャイのランが止められていたらもっと悪い内容で、試合にも敗れていたと思います。

しかしタネヒルにとってはこの試合に勝てたというのは非常に大きかったと思います。タネヒルは同地区のチームと対戦した時はこれまで非常に内容が悪かったです。苦手意識というのもあるでしょうし、特にビルズについては試合前からタネヒルを呑んでかかっているようなところもありました。それだけにこの試合で逆転勝利を演出できたというのは苦手意識の払拭につながると思います。

ドルフィンズはこの試合でパントチームのミスがあり、それをきっかけに得点を取られました。ある意味そういう試合展開では負ける確率が高くなると思うのですが、それを消してくれたのもアジャイのランプレーだったと思います。

またディフェンスもビルズのオフェンスをよく抑えていたと思います。ビルズのエースRBルショーン・マッコイの体調が万全ではなかったというのにも助けられたこともありますが、それにしてもNFLトップのランオフェンスを誇っていたビルズのランプレーをわずか67ヤードに抑えました。

Sレシャッド・ジョーンズが欠場してディフェンス、特にランディフェンスが悪くなるのではないかと思われたんですが、ジョーンズの欠場をまったく感じさせませんでした。本当に全選手が一丸となってビルズのオフェンスを防いでいたような印象がありました。 

あとこの試合では反則が非常に多かったことがマイナスポイントでした。13回で116ヤード罰退だったんですが、特に15ヤード罰退のメジャーペナルティが目立ちました。普通反則が多くなるとオフェンス、ディフェンスのリズムが崩れてそれをきっかけに負けることが多いのですが、この試合ではそうなりませんでした。それを打ち消すものがあったからだと思いますが、いつもそうなるとは限りません。今後この反則を少なくしていかなければいけません。

しかし反則が多いというのは選手の感情が表に出ているということなので、勝ちたいという意識でやってしまうのでしょうね。褒められたことではないですが、その気持ちもわかるような気がします。特にビルズには近年散々煮え湯を飲まされてきていますから。

先週のスティーラーズ戦、そしてこのビルズ戦に勝利してチームに勢いがついてきていると思います。この勢いを止めたくないのですが、来週はバイウイークで試合がありません。その勢いが一時止まってしまうかもしれませんが、このバイウイークで怪我をしている選手が体調を整えられるということもあります。勢いは止めず、チーム状態をさらに万全にして次の試合に臨んでもらいたいと思います。



 
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