昨シーズンのドルフィンズのオフェンスで重要な活躍をしたTEチャールズ・クレイですが、現在右ひざを痛めていて9月7日の開幕戦に間に合わない可能性が出てきました。2週間ほど前の練習で痛めていまだに完治の目途が立っていないということです。
ドルフィンズの新OCビル・レイザーのオフェンスはTEを効果的に使うということで、クレイがいなくなるとオフェンス力に大きな影響があると思われます。
現在の第2TEは2年目のディオン・シムズです。昨年は15試合に出場して、第3週の対アトランタファルコンズ戦ではワンハンドの逆転TDパスレシーブを決めて印象的な活躍をしたんですが、シーズン通してはわずか6パスレシーブに止まっています。クレイが主なパスターゲットとなったことやシムズが本来はブロッキングTEだったということを差し引いても物足りない成績に終わっています。
その他のTEはというと、3年目のマイケル・エグニューはキャンプで脳震とうを起こして最近復帰したばかりでロースターに残れる保障はなく、新人TEアーサー・リンチは練習でも目立たず、ドラフト外新人のゲイター・ホスキンスも先週怪我をしています。また先日の対ファルコンズ戦で3回のパスレシーブで59ヤードを獲得したブレット・ブラケットもいますが安定した実力があるかは未知数です。
そんな中でHCジョー・フィルビンが注目しているのが昨年は練習生だったカイル・ミラーです。ミラーは2012年にドラフト外でジャクソンビルジャガーズに入団し、その後インディアナポリスコルツを経てドルフィンズに移籍してきています。これまでNFLでの実績はないんですが、パスレシーブの能力は長けているようです。
クレイの怪我の回復を願うことが最優先なんですが、ミラーを含む若手TEの中からクレイを脅かすような選手が出てきてくれることを期待したいと思います。ただ、場合によってはベテランTEの補強もありでしょうか?
そして開幕からおよそ2ヶ月欠場する見込だと思われているCマイク・パウンシーですが、臀部の手術からの回復が順調のようです。さすかに開幕までの復帰は無理のようですが、PUP(Physically Unable to Perform)と呼ばれるリザーブリストには登録しなくてもよくなるかもしれません。もしPUPに登録すれば少なくとも6試合は欠場することになります。1試合でも早くパウンシーが復帰してくれるといいのですが。
その他、明後日の対タンパベイバッカニアーズ戦にWRマイク・ウォレスが出場するようです。おそらくプレー数は多くないでしょうが、その中でもQBライアン・タネヒルとのコンビネーションが1プレーでも見られたらいいですね。また、復帰して順調な練習をこなしているRBノーション・モレノですが、バッカニアーズ戦への出場はおそらくないだろうということです。ただモレノに関しては開幕には間に合いますので、それまでにしっかりと調整をしてもらいたいと思います。