プレシーズンゲーム最終戦となった対セントルイスラムズ戦、ドルフィンズの1stチームの選手はプレーせず、主に控え選手がこの試合に出場していました。というわけで、この試合のポイントは最終ロースターへの生き残りをかけた控え選手のプレーが注目点でした。

中でもRBダニエル・トーマスとマーカス・シグペンは実績があるベテラン選手なんですが、最終ロースターに残れる可能性が非常に低くなっており、この試合が最後のアピールの場となっていました。しかし結果はというと、相変わらず両選手とも最終ロースターに残る可能性は低いと思わざるをえないでしょう。

トーマスはこの試合がプレシーズンゲーム初出場で、TDランを記録したものの、13キャリーで38ヤード獲得と内容はよくありませんでした。またシグペンも2回のパスレシーブで17ヤード獲得に止まり、さらに本職ともいえるリターナーでは逆転TDのお膳立てをした32ヤードパントリターンはあったものの、1度パントキックされたボールをファンブルして大きく後退させるなど実績のある選手とは思えないミスを犯しています。

オフェンスの方で個人的に注目していたのはRBとWRの2人のダミアン・ウイリアムスだったんですが、2人ともほとんどプレーをしませんでした。これはもうすでに2人とも最終ロースターに残ることが確実となったという意味だと思われます。

あとTEゲイター・ホスキンスにも注目していたんですが、こちらの方は1回のパスレシーブで5ヤード獲得という物足りない内容でした。しかし逆転のTDパスレシーブとなったQBセス・ロバトからWRマット・ヘイゼルへの22ヤードTDパスの時には、ヘイゼルをサポートする見事なブロックを見せていました。

ところでそのロバトですが、第3Q途中まではまったくいいところがなく、ひょっとしたら得点が取れないんじゃないかと思っていましたが、第4Qに2つのTDドライブを演出して逆転勝利に導きました。何かつかみどころがない選手かなと思うんですが、結局第3QBに残りましたし、この試合でも肝心なところで結果を出している…もしかして何か運を持っている選手なのかもしれません。

ディフェンスの方では新人LBの2人、ジョーダン・トリップとクリス・マッケインが注目だったんですが、トリップの方は怪我をしたみたいで開幕ロースターは微妙になってきました。これはちょっと残念です。

しかしマッケインの方はこの試合では大活躍でした。2つのQBサックにパスディフェンスもあり、アウトサイドからのパスラッシュが素晴らしかったです。主力選手相手に同様の活躍ができるかどうかはわかりませんが、この選手はひょっとしたら大化けするかもしれませんし、ぜひそうなってほしいです。大型のLBで、あのジェイソン・テイラーを彷彿とさせます。

その他、気になったところといえばキッカーですかね。カレブ・スタージスがプレシーズンゲーム初出場をしましたが、FGを失敗しています。56ヤードという難しい距離だったので仕方ないところもあるかもしれません。しかし失敗という結果が今後に不安を残します。

またキックオフはジェイク・ロジャースが蹴っていましたので、シーズンに入ってもキッカーを2人ロースターに入れることになると、そのぶん他のポジションの選手を削らなければいけないのが痛いところです。そのあたりをどうするんでしょうか。

プレシーズンゲームも終わり、明日はいよいよ最終ロースターの53人が決定します。シーズン開始までには何人かの入れ替えはあるでしょうが、ひとまず誰が残って誰がカットされるのか、発表に注目しています。