Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

コリン・ケイパーニック

今週の話題

先日、ドルフィンズのコーチングスタッフは全員来シーズンも残留か、という話をしたんですが、離脱者が出ました。アシスタントスペシャルチームコーディネーターだったデーブ・フィップが、フィラデルフィアイーグルスのコーチングスタッフに加わるためにドルフィンズを退団します。

フィップは過去2シーズン、ドルフィンズで同職を務めていました。その間、ドルフィンズのスペシャルチームはいずれのシーズンもNFLでトップ5にランキングされる成績を残しています。これはスペシャルチームコーディネーターのダレン・リジーはもちろんですが、それを補佐したフィップの功績も大きかったのではないでしょうか。

ちなみにフィップはイーグルスではスペシャルチームコーディネーターに就任する模様です。また、これに伴ってドルフィンズのコーチングスタッフに欠員が生じるわけですが、フィップの代わりに誰かを補充するんでしょうね。


ドルフィンズとはあまり関係ないんですが他の話題を2つ。まず1つは元ドルフィンズのHCで、ニューヨークジェッツのOCを解雇されたトニー・スパラノが、オークランドレイダースのアシスタントHC兼オフェンシブラインコーチに就任したようです。まあ、本職ともいえるオフェンシブラインコーチですから、昨シーズンのようなことはないと思いますが。

2つ目は、これも元ドルフィンズのQBだったパット・ホワイトがNFL復帰を目指しているようです。ホワイトは2009年にドラフト2巡目指名でドルフィンズに入団したものの、全くの期待外れで2年目のシーズン開始を前に解雇されました。その後、MLB(メジャーリーグベースボール)のカンサスシティロイヤルズとマイナー契約していましたが、こちらでも目が出ず、2011年にはユナイテッドフットボールリーグのバージニアデストロイヤーズというチームと契約しましたが、わずか2ヶ月で解雇されています。

ホワイトがNFL復帰に意欲を示したのは、今シーズン活躍しているサンフランシスコ49ersのQBコリン・ケイパーニックやシアトルシーホークスのQBラッセル・ウイルソンといった走れるQBの存在に刺激されたのだと思いますが、現実にNFLに復帰することはかなり難しいでしょうね。

ホワイトに関してはドルフィンズが1年目から中途半端に起用してしまったことが失敗だったと思います。元々NFLで大成はしなかったかもしれませんが、じっくりと育てられる環境にあったならばもっと違った結果になっていたかもしれません。そういう意味ではホワイトにとっては酷だったかもしれませんが、ただ、あの体格ではちょっとプロの世界では無理でしょうね。

そのホワイトですが、最新の情報ではMLBのマイアミマーリンズがマイナー契約のオファーをしたようです。再びMLBに挑戦するのか、それともまだフットボールにこだわるのか、いずれにしてもまだ若いので納得のいくまで挑戦していってもらいたいですね。






対49ers戦 プレビュー

サンフランシスコ49ersは現在8勝5敗1引分でNFC西地区の首位、対するドルフィンズは5勝7敗で勝率的にはAFC東地区で2位タイですが、対戦内容などで実質的には最下位です。この両チームの対戦ですから、当然49ersが有利となるんですが、最も大きく影響しそうなのは、49ersのホームゲームということです。

ドルフィンズにとっては今シーズン初の西海岸での試合で、移動距離も長く、時差もある場所に行っての試合というのは、シーズンも終盤に突入したこの時期ではかなりの負担となる可能性があります。逆の立場で、ドルフィンズはシアトルシーホークスを迎えてホームゲームを行いました。その時はシーホークスが有利だろうという予想だったんですが、ドルフィンズが勝利しました。その勝利には地の利が少なからず影響したと思います。

と考えるとこの49ers戦はドルフィンズにとって全く勝ち目がないということになってしまいますが、やはり試合はやってみなければわかりません。49ersとドルフィンズはディフェンスが強くてオフェンスが劣っている、というところは似ていると思います。ただ、49ersは失点が非常に少なく、1試合平均14.2点でNFLトップです。オフェンスが弱く得点力のないドルフィンズにとってはかなりやっかいで、この試合でも得点を取るのに相当苦労しそうです。

当然オフェンスにおいてはミスが許されなくなるんですが、ミスをしてはいけないというのはドルフィンズの選手はよくわかっていますから、逆にそれが意識過剰となってミスを犯してしまう、ということも成績の上がらないチームには有りがちだと思います。ドルフィンズの最近の試合を見ているとそんな気がします。

49ers攻略にはディフェンスが出来るだけ失点を抑えることも重要になってきます。49ersは先発QBが2年目のコリン・ケイパーニックに交代しています。それ以来3試合で2勝1敗という成績ですが、先週はセントルイスラムズにオーバータイムの末に敗れています。ケイパーニックの特徴は走れるQBだということですが、その意味ではシーホークスのQBラッセル・ウイルソンと似ているんでしょうか。

ドルフィンズは先週の対ニューイングランドペイトリオッツ戦ではQBトム・ブレイディに対してよくプレッシャーをかけ、4QBサックと1インターセプトを奪いました。ケイパーニックに対しても同じようにプレッシャーをかけ続ければ、パスをある程度抑えることができるでしょう。ただし、ケイパーニックはブレイディとは違って走れますから、それをいかに走らせないかということも重要です。

あと49ersのオフェンスはやはりランプレーが主体となってくると思います。しかし、ドルフィンズもランディフェンスは強く、49ersもそのあたりはよくわかっているでしょう。ドルフィンズが49ersのランを止めることができれば、49ersの得点力を更に抑えることができます。ロースコアの試合になればドルフィンズが勝つチャンスも大きくなってきます。

ただ、必ず得点を取らなければ勝てないわけで、ドルフィンズのオフェンスで鍵になるのはオフェンシブラインです。先発LTジェイク・ロングがシーズンアウトとなって、ロングの後にはRTを務めていたジョナサン・マーチンが入ります。先週のペイトリオッツ戦ではロングが欠場した後のLTに入り、概ね無難にこなしていた印象があります。しかし、ディフェンスの強い49ersはパスラッシュも強力ですから、それにマーチンがどのぐらい耐えられるかというのも試合を左右する要因となります。

また、マーチンの代わりにRTに入るのはベテランのネイト・ガーナーだと思いますが、このガーナーのプレーも不安が残ります。49ersは当然この両OTを攻めてくるでしょうから、本当にこの2人のプレー内容がこの試合だけでなく、残りの試合にも大きく影響してくると思います。QBライアン・タネヒルはかなりのプレッシャーを受けるのは間違いないでしょうが、絶対に怪我などをさせないようにしっかりと守ってもらいたいですね。

圧倒的に49ersが有利なのはわかるのですが、前述したとおり試合は何が起こるかわかりません。49ersのディフェンスを考えるとドルフィンズが大量得点を取るのは想像できませんが、でもそれも可能性は0ではありません。ドルフィンズにとって一番やってはいけないことはミスをして先に得点を与えることです。今回はロードゲームですから、そうなると一気に49ersのペースで試合が進んでしまうことになります。ドルフィンズにとってはどんな形でもいいから先に点を取ることですね。追う展開になれば49ersも決して爆発的な得点力があるわけではないので、当然ミスも犯すようになりますし、そうなればドルフィンズが勝利する可能性も大きく上がってくると思います。この試合ではそれを期待しています。




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