Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

ジェイソン・トゥルースニック

2人のベテラン選手と契約

ドルフィンズからFAとなっていたジェイソン・トゥルースニックがカロライナパンサーズと契約しました。トゥルースニックについては、LBの控えとして、またスペシャルチームのキープレーヤーとして、ドルフィンズに戻ってきてくれないかと思っていたんですが、ドルフィンズに再契約の意思はなかったようで、今回パンサーズ入りということになりました。

そのトゥルースニックの代わりという意味もあり、ニューヨークジャイアンツからFAとなっていたLBスペンサー・ペイシンガーと1年契約しました。ペイシンガーは2011年ドラフト外でジャイアンツに入団した選手で、主に控えLBとスペシャルチームの選手として活躍していたようです。しかし、2013年シーズンには10試合に先発出場している記録があります。

ドルフィンズの先発LBはコア・ミーシーとジェラニー・ジェンキンスがほぼ確定なんですが、あと1つの先発の座を巡ってケルビン・シェパード、クリス・マッケイン、ジョーダン・トリップらが争うことが予想され、このペイシンガーもそれに加わるという形になります。 

そしてもう1人のベテラン選手QBジョシュ・フリーマンと契約しました。ドルフィンズはベテランQBマット・ムーアと再契約したのに、またここでベテランQBと契約することがどんな意味があるのかよくわかりません。

フリーマンは2009年にドラフト1巡目指名(全体17番目)でタンパベイバッカニアーズに入団し、2012年にはパスで4065ヤードを獲得、27TDパスを記録して活躍したんですが、2013年にミネソタバイキングスに移籍すると第3QBに降格、昨年はオフにニューヨークジャイアンツと契約しましたが、すぐに解雇されています。

ドルフィンズは昨年も開幕前にかつてのドラフト1巡目指名QBであったブレイディ・クインと契約しましたがすぐに解雇しています。今回のフリーマンも開幕ロースターに残る可能性は低いと思われます。もしフリーマンが残るとすればムーアが解雇されることになるでしょうが、さすがにそれはありえないでしょう。

しかしフリーマンは今回のドルフィンズ入りを機に、かつてジャイアンツを解雇された後にアリゾナカージナルスをスーパーボウルに導いたQBカート・ワーナーのようになりたいと抱負を述べているようです。 



 

故障者続出で危機的状況

先日行われた対ボルチモアレイブンズ戦でSルイス・デルマスがひざの靭帯を損傷して故障者リストに登録されました。これで今シーズン、ドルフィンズでは11人目の故障者リスト登録者となりました。

それにしても今シーズンは主力クラスに故障者が続出しています。デルマスの他にはOTブランデン・アルバート、RBノーション・モレノ、LBダネル・エラビー、CBウィル・デービスなどすべてシーズンアウトとなり、その他にも怪我をしている選手はたくさんいます。

そんな中でデルマスが抜けたロースターに加えられたのはほとんど経験のない練習生あがりのLBジェイク・ノットという選手です。これが意味するところはLB陣も手薄になっているということで、レイブンズ戦では先発LBのジェラニー・ジェンキンスとコア・ミーシーが怪我をして今週まったく練習していません。

次の対ニューイングランドペイトリオッツへの出場はおそらく両選手とも難しいでしょうから、その試合で先発するLBはフィリップ・ウィーラーとジェイソン・トゥルースニックはいいとして、あと1人が誰になるのかわかりません。シーズン途中加入のケルビン・シェパードか新人のクリス・マッケインになるのか、ただマッケインも怪我をしているようで、この戦力でペイトリオッツと対戦するのはかなり厳しいです。

LB陣が弱いとなるとランプレーも止められないでしょうし、ここ3試合ドルフィンズのランディフェンスはただでさえよくないので当然ペイトリオッツはその弱点を狙ってきます。開幕戦では3人の先発LBがいなくてもなんとか勝てたんですが、今回はそうはいかないでしょう。

またディフェンスバックに関しては欠場していたCBコートランド・フィネガンが復帰してくるようですが、100%ではないと思うのでこちらもQBトム・ブレイディのパスオフェンスにどこまで対応できるか不安が残ります。

怪我人が多いのは何もドルフィンズだけでなく、他チームもそれなりに怪我人が出ているんですが、勝っているチームはそれを上手くやりくりしてやっています。ですから成績が伸びないのが怪我人のせいとはいえないでしょう。

昨年12月のペイトリオッツとの試合では控えDBのマイケル・トーマスが大活躍して週間MVPに選出されました。このトーマスのような選手が今年も出てきてくれることを願うばかりです。主力選手が次々と倒れている今こそ、控えの若い選手の躍進を期待したいですね。



 

Week 2 対ビルズ戦 プレビュー

ドルフィンズの第2週の対戦相手は同地区のライバルであるバッファロービルズで、敵地での戦いとなります。両チームは共に開幕戦に勝利しており、ドルフィンズはニューイングランドペイトリオッツに33-20で快勝、ビルズはオーバータイムの末にシカゴベアーズに23-20で勝利しています。いずれも戦前の予想を覆すアップセット勝利でした。

昨年この両チームは2回対戦していますが、そのいずれもビルズが勝利しています。いずれも戦前の予想ではドルフィンズが有利とされていたんですが、初戦はドルフィンズがホームで逆転負け、2戦目もドルフィンズにとってはプレーオフ進出がかかっていた大事な試合だったんですが、敵地で19-0の完封負けでした。

昨年の試合ではビルズのディフェンスに苦しめられた印象があるんですが、今回の試合でもそのディフェンスは最も警戒すべきことだと思います。ディフェンシブラインを含めたフロント7は強力で、昨年完封負けした試合でドルフィンズは7つのQBサックを浴びています。そして最初の試合でもQBサックがきっかけのターンオーバーでの逆転負けでした。

昨年と違うのはドルフィンズのオフェンシブラインがすべて入れ替わっていることです。そのオフェンシブラインは開幕のペイトリオッツ戦ではわずか1つのQBサックしか許さず、さらにRBノーション・モレノの134ヤードラッシングを含む191ヤードのラッシングをアシストしています。

ドルフィンズのオフェンシブラインにとってはビルズのディフェンシブラインをどの程度コントロールできるかによってその真価が問われる試合となりそうです。 ランプレーが出ず、QBサックを量産されるようだと昨年の二の舞いになりかねません。オフェンシブラインがQBライアン・タネヒルをしっかりと守って、なおかつランプレーを出すことができれば勝利の可能性は大きくなると思います。

そのタネヒルですが、ペイトリオッツ戦ではパス32回投中18回成功で178ヤード獲得、1TD、1インターセプトという、数字的には可もなく不可もなくということでした。しかし内容的にはパスの精度にも不安が残りましたし、レシーバー陣の落球も目立ちました。今回の試合でその点がどうなのか、勝負の行方を左右する要因になると思われます。

一方ドルフィンズのディフェンスはペイトリオッツ戦では多くの怪我人を出しました。先発LBダネル・エラビーとコア・ミーシーはいずれもこの試合には出場できず、エラビーはシーズン全休の故障者リスト入りしています。またDTランディ・スタークスも足を痛めました。

いずれもランディフェンスには欠かせない選手なんですが、スタークスは試合出場が可能となっているようです。また開幕戦には欠場していたLBフィリップ・ウィーラーがこの試合には復帰してきます。

ペイトリオッツ戦ではエラビーとミーシーが早々に欠場したんですが、控えLB陣の活躍によってペイトリオッツの後半のオフェンスを完封し得点を与えませんでした。ペイトリオッツ戦で活躍した新人LBクリス・マッケインも練習に復帰し試合出場が可能です。

ビルズにはフレッド・ジャクソンとC.J.スピラーという2人のRBがおり、ドルフィンズにとってはこの2人を止めることがビルズのオフェンス攻略の最も重要なポイントとなります。ペイトリオッツ戦で活躍したLBジェイソン・トゥルースニックとジェラニー・ジェンキンスが同じようにビルズのオフェンスを防ぐことができるのか、そこが勝利の鍵となるでしょう。

ビルズのランを止めることができれば、開幕週の最優秀守備選手に選出されたDEキャメロン・ウェイクを含めたドルフィンズのパスラッシュがQB E.J.マニュエルを攻略することは難しいことではありません。ちなみに昨年の対戦ではマニュエルは出場していなかったため、ドルフィンズにとっては初対決となります。

今回も戦前の予想ではドルフィンズがやや有利かというところなんですが、開幕戦の例もありまったく油断はできません。ドルフィンズはペイトリオッツ戦ではミスを重ねたもののそれを覆すことができました。しかしやはりミスを重ねることは避けたいので、ボールコントロールをしっかりとしてもらいたいと思います。あとは昨年勝っていないという苦手意識のようなものがなければいいのですが。

ところで開幕から4試合の出場停止処分を受けていたDEディオン・ジョーダンとSレシャッド・ジョーンズの処分が軽減されて間もなく試合に復帰することが可能となりそうです。今回の試合には出場しないでしょうが、9月中にはロースターに加わるということです。怪我人が多いディフェンスにあってこのニュースは朗報です。



 

エラビーが今シーズン絶望

先日行われた開幕戦の対ニューイングランドペイトリオッツ戦で、先発LBダネル・エラビーが臀部を痛めて欠場、その結果シーズンアウトとなる故障者リストに登録されました。

LB陣のリーダーとも言えるエラビーの不在は今後のディフェンスに大きく影響すると思われますが、ドルフィンズはその穴埋めとしてNFL4年目のベテランLBケルビン・シェパードを獲得しています。

シェパードは2011年にバッファロービルズにドラフト3巡目指名されてNFL入りをし、最初の2年間をビルズで過ごした後、2013年にはインディアナポリスコルツにトレードされており、NFL3年間でほぼ全試合に出場し196タックル、3.0QBサックを記録しています。

ただ、シェパードはいままでドルフィンズのディフェンスシステムを全く知らなかったわけで、試合に出場させるとなるとシステムの習得期間が必要になります。次の試合からいきなり即戦力となるのは難しく、現時点ではペイトリオッツ戦でも先発出場したジェイソン・トゥルースニックが引き続き先発する見込みです。

ドルフィンズのLB陣は他にもコア・ミーシーもペイトリオッツ戦で怪我をして次戦の出場が危うい状態です。またペイトリオッツ戦を欠場したフィリップ・ウィーラーが引き続き欠場する可能性もあります。

エラビーとミーシーが欠場したペイトリオッツ戦では、ドルフィンズはトゥルースニックとジェラニー・ジェンキンスの2人が主にLBのポジションを守っていました。そしてディフェンスバックを5人にしたり、控えLBクリス・マッケインをディフェンスラインに配置してパスラッシュをさせたりということをしていたと思います。

そのマッケインですが、ペイトリオッツ戦ではLBとしてはQBトム・ブレイディからQBサックを奪い、スペシャルチームとしてはパントブロックを決めるなど大活躍でした。

マッケインについてはドラフト外入団の新人選手ということしか知らなかったんですが、カリフォルニア大学時代は18試合の先発を含む24試合に出場して90タックル(そのうち14.5ロスタックル)、5.0QBサックという成績を残すなど才能のある選手だったようです。ただし、詳しくはわかりませんが何かトラブルがあったということで、そのためにドラフトの対象から外れたんじゃないかと思います。

ビルズ戦にも同じ布陣で臨むとすると、ビルズにはフレッド・ジャクソンとC.J.スピラーという2人のRBがいますが、この2人を止められるかどうかでその真価が問われることになります。



 

Week 1 対ペイトリオッツ戦

ドルフィンズの2014年シーズン開幕戦、対ニューイングランドペイトリオッツ戦ですが、戦前の圧倒的不利を覆したドルフィンズの素晴らしい勝利でした。この試合の、特に前半はドルフィンズに大きなミスや小さなミスがいろいろとありましたが、試合全体を通してみると大きな収穫もありました。

その大きな収穫というのは、開幕前に大きな弱点とされていたオフェンシブラインとラインバッカーのポジションです。まずオフェンシブラインについては、5人の先発メンバーがすべて入れ替わって臨んだ試合にもかかわらず、QBライアン・タネヒルが受けたQBサックはわずかに1つ、さらにランオフェンスについては計192ヤードを記録しました。

もちろんこの試合を迎えるにあたって相当の準備をしてきた結果だと思うのですが、ペイトリオッツHCビル・ベリチックのディフェンスで弱いところを攻められるんじゃないかと思っていましたので、この結果は本当に素晴らしく上々の出来だったと思います。

そしてもう1つのラインバッカーですが、試合前にフィリップ・ウィーラーの欠場が決まっており、この試合の第1Qにはダネル・エラビーとコア・ミーシーが怪我で退くという先発LB3人が欠場する事態となってしまいました。通常ならばこれでディフェンスがガタガタになってしまいそうなんですが、代役を務めたジェイソン・トゥルースニックとジェラニー・ジェンキンスがしっかりと守って非常事態を回避するどころか、それ以上の働きを見せてくれました。

またもう1人のLBクリス・マッケインは試合開始早々にはスペシャルチームでパントブロックを決めて先制得点のきっかけを作ったんですが、試合後半はパスラッシュで活躍し、QBトム・ブレイディから初QBサックを奪いました。

このマッケインですが、プレシーズンゲームで非常に内容がよかったんですが、それがそのままこの試合にも出ていました。ドラフト外の新人選手ですが、新人LBが開幕戦でペイトリオッツ相手に大活躍するというのは1996年のザック・トーマスを思い出します。このまま順調に育って先発の座を奪うぐらいになってもらいたいです。

これらLB陣の活躍については非常に喜ばしいことなんですが、欠場した先発LBの3人にとってはなんとも複雑な思いではないでしょうか。また控えLBで試合に勝ったということになれば、先発LBの実力を疑問視することも出てくるかもしれません。まあ、いずれにしても層が厚くなるわけですからチームにとってはいいことなんですけどね。

この試合の殊勲者といえば、オフェンスではRBノーション・モレノ、ディフェンスではDEキャメロン・ウェイクでしょう。モレノは24キャリーで134ヤード(平均5.6ヤード)のラッシングをみせてくれました。昨年のデンバーブロンコス時代も対ペイトリオッツ戦で200ヤード以上走っていますが、ペイトリオッツ戦は相性がいいんでしょうか。

モレノに関してはキャンプに出遅れた関係でFAの失敗か、とまで言われていましたが、そんなシーズン前の悪評を振り払う素晴らしい活躍でした。本当に力強いラッシングで、モレノのプレーを見ていると走り方を知っているという気がしました。

そしてウェイクについては、ブレイディから2つのQBサックを奪ったんですが、いずれもファンブルを誘発させています。ちなみにブレイディが1試合で2つのファンブルを犯したというのは2001年以来だそうです。特に第3Qに奪ったQBサックは試合の流れをドルフィンズ側に引き寄せるプレーだったと思います。

タネヒルは2つのTDパスを決めたものの内容的には決してよくありませんでした。パスの精度もあまりよくなかったしインターセプトも犯しています。レシーバー陣のパス落球もいくつかありリズムに乗れなかったところもありますが、それでもチームを勝利に導き逆転勝利を演出したところは評価できると思います。今後はパスの精度などもよくなってくれればと思います。

前半に3つのターンオーバーで10-20でハーフタイムを迎えたときには、やはり勝てないのかなと思っていましたが、後半は連続23得点をあげる一方でペイトリオッツの攻撃を完封しました。特に驚きなのは後半にペイトリオッツのオフェンスにわずか3度の1stダウン更新しか許していないというところです。ブレイディを相手にしていながらこの数字は本当に素晴らしいと思います。

ペイトリオッツが開幕戦で敗れたのは2003年までさかのぼります。また試合後半に23点以上失点したのは2008年11月以来で94試合ぶりのことです。圧倒的強さを誇っていたペイトリオッツにもかげりが見えてきたのか、それともこの試合だけの特別なことなのか、それは今後の展開を見なければわかりませんが、ドルフィンズにとってこの勝利は大きな意味を持つもので、今シーズンの躍進を期待させるもののように思えます。


 
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