Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

ジェイ・フィードラー

Dolphins Daily News 11.24―Thanksgiving Day

アメリカでは11月の第4木曜日がサンクスギビングデーということで感謝祭の祝日です。NFLではこの日に3試合が行われるんですが、ドルフィンズは過去にサンクスギビングデーにおいて7試合を行っています。

通算成績は5勝2敗で勝率.714ということで、これはサンクスギビングデーに5試合以上行ったチームの中で2位タイの成績だということです。ちなみに1位はフィラデルフィアイーグルスの勝率.857だそうです。

7試合の対戦相手はダラスカウボーイズが最も多くて5試合、その他はセントルイスカージナルスとデトロイトライオンズです。カージナルスとライオンズにはいずれも勝利しており、カウボーイズとは3勝2敗です。

その中で最も印象的なのは1993年のカウボーイズとの対戦で、この時は積雪のテキサススタジアムでの試合だったんですが、試合終了間際に逆転のFGをブロックされて失敗したドルフィンズだったんですが、転がったボールにカウボーイズDTレオン・レットが雪で滑って触れてしまい、そのボールをドルフィンズ側がカウボーイズ陣内1ヤード地点でリカバーし、再びFGを蹴ってこれを成功させて16-14で勝利しました。

この試合は今でも語り草となっており、サンクスギビングデーが訪れるたびにその映像がネット上に流されています。当時のドルフィンズのHCはドン・シューラ、一方カウボーイズのHCはジミー・ジョンソンでした。その時はまさかジョンソンがシューラの後を受けてドルフィンズのHCに就任するとは夢にも思わなかったことでしょう。

その他には2003年のカウボーイズとの対戦ではQBジェイ・フィードラーがWRクリス・チャンバースに3本のTDパスを決め、DEジェイソン・テイラーがファンブルリターンTDを決めるなどで40-21で圧勝した試合も印象に残っています。

ドルフィンズ、思い出の対ブロンコス戦

ドルフィンズのレギュラーシーズン第12週の対戦相手は、アウェイでの対デンバーブロンコス戦です。かつてブロンコスにはジョン・エルウェイという素晴らしいQBが在籍しており、ドルフィンズの偉大なQBダン・マリーノと何度か対戦していますので、その2人が対戦した試合も思い出に残っています。

特に1998年12月に行われたマンデーナイトゲームのブロンコス戦は、私は現地まで観戦に行きましたので、今でもその時の様子が鮮明に思い出されます。ただしこの試合はドルフィンズの地元マイアミで行われた試合ですので、今回はデンバーで行われた試合で思い出に残っている試合を紹介します。

その試合とは、2002年10月に行われたサンデーナイトゲームの対ブロンコス戦です。この試合は特に試合終了前、最後の1分間の間に大きなドラマがあり、しかも当時ライブでテレビ観戦していましたので興奮と感動も最高潮でした。結果はドルフィンズが24-22で逆転勝利を飾ったんですが、勝敗を抜きにしても素晴らしい試合内容でした。

第3Qを終了した時点でブロンコスが12-7とリードしていたんですが、第4Qに入って激しい攻防がありました。ドルフィンズはCBサム・マディソンのインターセプトをきっかけにRBリッキー・ウイリアムスが2ヤードのTDランを決めて14-12と逆転、さらに直後のブロンコスの攻撃でCBパトリック・サーティンが40ヤードのインターセプトリターンTDを決めて21-12と大きくリードを奪いました。

しかしブロンコスも粘りを見せてQBブライアン・グリーシーがRBマイク・アンダーソンに1ヤードTDパスを決めて2点差に迫り、そして次の攻撃でKジェイソン・イーラムがこの試合5本目となる55ヤードFGを決め、残り試合時間45秒で22-21と再逆転しました。

さすがにこの時点でドルフィンズの逆転勝利を予想した人はほとんどいなかったと思います。私自身も正直もうダメかと思っていました。しかしここからドラマが起こったのです。

QBジェイ・フィードラーが2回パスを失敗して3rdダウン残り10ヤード、ここでフィードラーが投じたパスをTEランディ・マクマイケルがアクロバティックなパスレシーブを決めて17ヤードをゲインすると、次のパスはブロンコスLBジョン・モーブリーにインターセプトされそうになりましたが、モーブリーの手をすり抜けて、後方にいたWRデドリック・ワードがキャッチしました。

これが大きなキープレーになったんですが、モーブリーがインターセプトし損なった時のブロンコスHCマイク・シャナハンの頭を抱えたリアクションが印象に残っています。

そして逆転をかけたKオリンド・マレーの53ヤードFGですが、実はマレーはこの試合で48ヤードFGを失敗していたので、たぶん今度は決めてくれるだろうと思っていたんですが、それでもこの年のマレーはFG失敗が多かったので不安もあり、ハラハラして見ていましたが、結局最後はしっかりと決めてくれました。

それにしても、残り試合時間1分を切った後での50ヤード以上のFGの蹴り合いというのはなかなか見られるものではありません。しかもどちらのFGも成功しているんですから。まあこれは、空気が薄くてボールがよく飛ぶと言われている高地のデンバーならではのことでしょうが、本当に貴重な瞬間を見せてもらったような気がします。

ところで、マレーが逆転FGを決めた後のグリーシーの表情も印象的だったんですが、この翌年にはそのグリーシーがドルフィンズに移籍して、ドルフィンズのQBとしてプレーしているんですから、運命というのは本当にわからないものです。

この試合の最後の1分間の攻防の様子はYouTubeにもアップされていますので、ぜひご覧ください。

 

ドルフィンズ、思い出の対ライオンズ戦

ドルフィンズの今シーズンの第10週の対戦は、アウェイでの対デトロイトライオンズ戦です。ライオンズとの対戦も通算10試合と少ないんですが、ドルフィンズが7勝3敗と勝ち越しています。その中で印象に残っている試合といえば、アウェイでの試合ではないんですが、地元マイアミで戦った2002年シーズンの開幕戦です。

2002年シーズンといえば、このシーズンから現在のディビジョンに編成が変わっています。そしてドルフィンズに関していえば、この年シーズン前にニューオーリンズセインツとのトレードでRBリッキー・ウイリアムスを獲得しています。この開幕のライオンズ戦はウイリアムスのドルフィンズでのデビュー戦となったわけです。

大学時代にハイズマントロフィーを獲得して、NFLのドラフトではセインツがその年のすべてのドラフト指名権との交換で獲得した指名権で指名され、鳴り物入りでセインツに入団したウイリアムスでしたが、セインツではあまりいい活躍はできませんでした。それだけに、ウイリアムスがドルフィンズでどれだけ活躍できるかは未知数でした。

しかしウイリアムスはそんな不安なムードを払しょくするかのような大活躍、20キャリーで111ヤードを獲得して2つのTDランを記録しチームの勝利に大きく貢献しました。ドルフィンズはそのウイリアムスの活躍もあって、49得点という大量点を記録して勝利しています。

QBジェイ・フィードラーも自身最多タイの1試合3TDパスを記録し、またスペシャルチームでも相手のミスに乗じてTDをあげるなど、計7TDを記録して、結局ドルフィンズはこの試合で計389ヤードをオフェンスで獲得して強さを見せつけました。7TD、49得点というのは、それから現在までドルフィンズはそれを超える成績を残していません。今シーズンは1試合で7つもTDをあげるような、力強いオフェンスの復活を望みたいところなのですが…

ところでこの試合では対戦相手のライオンズにその年のドラフト1巡目指名のルーキーQBジョーイ・ハリントンがおり、この試合でも大量得点差がついたということで第4Q途中から試合に出場しています。しかし、そのハリントンは次にドルフィンズとライオンズが対戦した2006年には逆にドルフィンズの先発QBとしてプレーし、3つのTDパスを決めて古巣ライオンズを破っていますが、なんとも皮肉な巡り合わせと言わざるを得ません。

ちなみに、当時のHCデーブ・ウオンステッドは2つのドラフト1巡目指名権との交換でウイリアムスを獲得し、ドルフィンズはスーパーボウル制覇に勝負をかけたシーズンだったと言っても過言ではありませんでしたが、この開幕戦を見る限りその可能性も大いにあったと思われました。

しかし、そのシーズンは終盤に失速して9勝7敗、翌年もウイリアムスを擁して10勝6敗という好成績を残しましたが、いずれもスーパーボウルはおろかプレーオフ進出もできませんでした。ウイリアムス自身の成績は2002年が1853ヤードラッシングで16TDラン、2003年が1372ヤードラッシングで9TDランと十分な活躍だっただけに、ウイリアムスの活躍がチームのプレーオフ進出に結びつかなかったというのは、非常に皮肉な結果となっています。




ドルフィンズ、思い出の対ジャガーズ戦

ドルフィンズのレギュラーシーズン第8週の対戦相手は、アウェイでの対ジャクソンビルジャガーズ戦です。ジャガーズとの対戦で最も印象に残っているものと言えば、1999年シーズンのディビジョナルプレーオフでの一戦です。この試合はドルフィンズファンにとっては本当に屈辱的な試合でした。

このシーズン、ドルフィンズは9勝7敗でプレーオフに進出しました。1stラウンドでは敵地でシアトルシーホークスと戦い、QBダン・マリーノの活躍で第4Qの逆転勝利を演じて、このジャガーズ戦へとコマを進めました。予想ではドルフィンズは劣勢だったんですが、シーホークス戦の逆転勝利の勢いでなんとかなるかと期待したところもありました。

しかしジャガーズのホームということでスタジアムはジャガーズファン一色で、映像で見ていても何か異様なムードだったように記憶しています。この雰囲気の中でドルフィンズが勝つのは難しいだろうな、と率直にそう思いました。

そしていざ試合が始まると序盤から一方的なジャガーズペースでした。開始直後のジャガーズの攻撃をドルフィンズは止められず、QBマーク・ブルネルからWRジミー・スミスへのTDパスでやすやすと7点を先制されました。

その直後、ドルフィンズの攻撃では最初のプレーでマリーノがいきなりインターセプトを犯してターンオーバー、ジャガーズの攻撃をなんとかFGに止めたものの、その直後のドルフィンズの攻撃はスリー&アウトで終了、そしてその直後のジャガーズの攻撃でRBフレッド・テイラーが90ヤードのTDランを決めて、17-0とジャガーズのリードとなりました。

その時点で試合は完全にジャガーズのものとなりました。直後のドルフィンズの攻撃も、その最初のプレーでマリーノがサックされてファンブルロストし、そのままリターンTDを取られて24-0となってしまいました。

第2Qに入ってもブルネルからテイラーへの39ヤードTDパス、RBジェームズ・スチュアートの25ヤードTDランとビッグプレーを畳み掛けられて38-0となる一方で、その間のドルフィンズの攻撃は1stダウンの更新すらできませんでした。

さらにドルフィンズファンにとって屈辱的だったのは、まだ第2Qも半分以上時間が残っている段階でジャガーズはブルネルをベンチに下げて、控えQBのジェイ・フィードラーを起用してきました。

ドルフィンズは前半終了間際にようやくマリーノからWRオロンデ・ガズデンへの20ヤードTDパスを返したものの、前半を終わって41-7という大差がついて、すでに事実上試合は終わっていました。

後半ドルフィンズは開始直後の攻撃こそマリーノにプレーさせたんですが攻撃が続かずパントに終り、逆にそれで攻撃権を得たジャガーズはフィードラーからスミスへの70ヤードTDパスが決まってドルフィンズに止めを刺しました。

その後ドルフィンズはマリーノをベンチに下げて、控えQBデイモン・ヒュアードを起用しますが当然状況は変わらず、一方ジャガーズは全く攻撃の手を緩めないというか、何かますますのびのびとプレーしているという印象で、フィードラーが38ヤードのTDパスを決めました。

結局第4QにもTDランで7点を追加したジャガーズが62-7という大差でドルフィンズに勝利したんですが、ドルフィンズにとっては得点差もさることながら、2インターセプトと5ファンブルロストで7ターンオーバーを犯し、歴史的大敗を喫してしまいました。

ちなみにこの試合の翌日にHCジミー・ジョンソンが辞任、そしてそれから約2ヵ月後にマリーノも引退を発表しており、ジョンソンとマリーノの最後の試合にしては非常に残念な内容でした。

ところでそのマリーノの引退の一因となったのが、ドルフィンズがFAでフィードラーを獲得したことでした。この試合でドルフィンズのアシスタントHCとしてジャガーズに対峙していたデーブ・ウオンステッドはジョンソンの後任でHCとなり、この試合のフィードラーのプレーにほれ込んでドルフィンズに引き入れました。

フィードラーもシーズン終了後にはFAとなることがわかっていたわけですが、まさかディビジョナルプレーオフで完膚なきまでに叩きのめしたドルフィンズに移籍するとは思っても見なかったことでしょう。

この試合はすでに15年前の出来事になってしまいましたが、マリーノファンの私にとっては、マリーノの最後の試合としては本当に残念で、もっといい形で終わらせてあげたかったと、今でも思っています。


 

ドルフィンズ、思い出の対パッカーズ戦

今シーズンのドルフィンズの第6週の対戦は、ホームでの対グリーンベイパッカーズ戦です。パッカーズはNFCのチームですので、4年に1回しか対戦しません。したがって試合数も少ないんですが、その中で特に印象に残っているものは2000年10月29日にマイアミで行われた試合です。

当時パッカーズにはブレット・ファーブというQBがおり、ドルフィンズはそのファーブのパスに苦しめられて第2Q途中まで0-17とリードされていました。しかしドルフィンズは前半終了間際にQBジェイ・フィードラーの1ヤードTDランで7点を返し、さらに第3Qにはスペシャルチームの活躍などで21点を奪って逆転し、最終的に28-20で勝利しています。

第3Q開始直後にフィードラーからWRオロンデ・ガズデンへの15ヤードTDパスで3点差に追い上げたドルフィンズは、その後パントフォーメーションからの2度にわたるスペシャルチームの活躍で逆転しています。

まず最初はスペシャルチームのラリー・イゾーがフェイクパントから41ヤードのランを決めて攻撃を継続させ、最後はRBラマー・スミスが4ヤードTDランを決めて21-17と逆転、さらに今度はPRジェフ・オグデンが81ヤードのパントリターンTDを決めて28-17と突き放して試合の流れをつかみ、その後のパッカーズの反撃を3点に抑えて勝利しました。

第4QにSブロック・マリオンがQBブレット・ファーブからインターセプトを奪い、さらにその次の攻撃ではDEトレース・アームストロングがファーブからQBサックを奪ってファンブルを誘発させてボールを奪いました。この2つのターンオーバーが試合を決めました。

イゾーとオグデンのプレーがドルフィンズに勝利を呼び込んだと言ってもいい試合でしたが、2人とも決して派手な選手ではありませんでした。オグデンの方はその後も華々しい活躍はなく、2002年にボルチモアレイブンズに在籍したのを最後にNFLから引退しています。

しかしオグデンが記録したパントリターンTDはその当時ドルフィンズでは大変珍しく、1993年にO.J.マクダフィーが2度パントリターンTDを記録していたんですが、それ以降ドルフィンズではパントリターンTDを記録した選手はいませんでした。それだけに、非常に貴重な一瞬だったと思います。

イゾーはそのシーズン終了後、スペシャルチーム選手としてプロボウル、オールプロに選出され、翌年からはニューイングランドペイトリオッツに移籍して3度スーパーボウルチャンピオンを経験しました。そして現在はニューヨークジャイアンツでアシスタントスペシャルチームコーチを務めています。

ちなみにイゾーについてですが、LBザック・トーマスとともに、アメリカのアニメのキャラクターにその風貌が似ているということが、この試合ではなかったかもしれませんが、どこかの試合の放送の中で紹介されていたのが印象に残っています。

この試合では17点差を逆転して勝利したわけですが、その当時としてはチーム史上3番目の逆転劇でした。またドルフィンズは対パッカーズ戦は圧倒的に強く、通算で10勝3敗、特にマイアミでは1回しか負けていません。しかしこの試合以降は1勝2敗と負け越しています。

今シーズンの対戦がどうなるのかわかりませんが、HCジョー・フィルビンにとっては古巣との対戦となります。ただし、2000年シーズンにはフィルビンはまだパッカーズにはいませんでした。



 
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