現地時間火曜日のFA契約解禁を間近に控え、今日からFA選手との事前交渉が行えるようになっています。水面下ではいろいろな駆け引きが行われていることと思いますが、その状況は全くわかりません。

ドルフィンズの最重点課題はOTの選手の獲得です。当初はボルチモアレイブンズからFAとなっているLTユージン・モンローが第1ターゲットでしたが、ここにきて状況が少し変わってきたようです。

モンローについてはレイブンズも再契約を望んでいますが、モンロー側は年平均1000万ドル級の複数年契約を望んでおり、レイブンズ側としてはそこまでの出費はできないということで、契約交渉は難航しているようです。

ドルフィンズもモンローには大きな興味を持っているんですが、補強ポイントが多くあることもあり、レイブンズ同様大きな出費は避けたいところで、モンロー獲得は難しいのではないかという懸念を持っているようです。

そこでドルフィンズがモンローに代わる第1ターゲットとして考えているのがカンサスシティチーフスからFAとなっているLTブランデン・アルバートです。アルバートについてはモンローよりも年齢が高く、安価での契約が望める可能性があります。

また、昨年HCジョー・フィルビンがトレードでの獲得を希望していたという事実もありますし、今年に入って元チーフスのオフェンシブコーディネーターだったジャック・ビックネル Jr.をアシスタントオフェンシブコーディネーターとして招聘したことも、アルバート獲得への呼び水になっています。

もちろん、アルバートはどのチームと契約してもいいわけで、ドルフィンズの他にもアリゾナカージナルスが興味を持っていますので、カージナルスに奪われる可能性もあります。仮にアルバート獲得が叶わなかった時には、オークランドレイダースのLTジャレッド・ベルディア、またはシンシナティベンガルズのLTアンソニー・コリンズが次のターゲットであろうと見られています。

そしてドルフィンズは、その他のオフェンシブラインの選手として、セントルイスラムズのロジャー・サフォルド獲得にも興味を持っているようです。サフォルドはOT、OG両方をこなせる選手ですが、ドルフィンズの目論見としてはアルバートとサフォルドの両方を獲得して、サフォルドにはOGを任せる公算だということです。

他方、もう1つの大きなポイントであるDTの選手、ポール・ソリアイとランディ・スタークスですが、この2人はどうやらドルフィンズとの再契約の可能性は低いようです。ドルフィンズはどちらの選手にも再契約のオファーは出していないようで、より安く若い選手の獲得を考えています。

候補として名前が報じられているのはダラスカウボーイズのジェイソン・ハッチャー、シカゴベアーズのヘンリー・メルトン、グリーンベイパッカーズのB.J.ラジ、そしてサンディエゴチャージャースのカム・トーマスあたりです。

昨年はFA契約解禁と同時にWRマイク・ウォレス、LBダネル・エラビーとフィリップ・ウィーラーとの大型契約を立て続けに発表したドルフィンズですが、今年の最初のFA獲得選手は誰になるでしょうか。