Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

ジョナサン・マーチン

先週のドルフィンズ 6.15ー6.20

2015年の NFL Top 100 選手の発表が行われており、現在まで70人の選手が発表されており、残りは上位30選手を残しています。ドルフィンズからは38位にCBブレント・グライムスが、39位にDEキャメロン・ウェイクがそれぞれ選出されています。

グライムス、ウェイク共に前年も選出されており、グライムスは前年の95位から57ランクアップ、ウェイクは同66位から27ランクアップしています。ドルフィンズの選手のみならず、ランキングに関してはそれぞれ賛否両論あると思いますが、その選手の能力を考える上である程度の参考にはなるでしょう。

今後ベスト30選手が選出されるわけですが、ドルフィンズからはDTダムコン・スーがどこかで選出される可能性が高いです。ちなみにスーは前年のデトロイトライオンズ時代には40位にランキングされていました。


先日フィラデルフィアイーグルスを解雇されたOGエバン・マシスですが、マシスの代理人によると少なくとも10チームぐらいが興味を持っているようです。ドルフィンズもそのうちの1つでしょうが、正式なオファーは提示していないようです。やはり高額と予想されるサラリーがネックになっているのでしょうか。


ドルフィンズは8月19、20日にカロライナパンサーズと合同練習を行うようです。ちなみにパンサーズにはあのハラスメント問題の当事者であったOTジョナサン・マーチンが在籍しています。いろいろな意味でメディアの注目を浴びそうです。


最後にドルフィンズからFAとなっていたRBダニエル・トーマスがシカゴベアーズと1年契約したようです。トーマスは2009年のドラフト2巡目指名でドルフィンズに入団し、パワーRBとして期待されたんですが、いまひとつ実力を発揮できませんでした。最終的にベアーズのロースターに残れるかどうかはわかりませんが、新天地での活躍を祈念しています。

FA解禁初日の動き

FA解禁と同時に、予定通りLTブランデン・アルバートのドルフィンズ入りが報道されました。正式発表は明日ですが、契約内容は5年間で総額4600万ドル(約47億4000万円)ということで、かなりの高額契約となりました。

ちなみにドルフィンズが興味を持っていると報じられていたFAのLTの選手については、本日すべて契約完了の報道がされています。ユージン・モンローがボルチモアレイブンズと再契約、ジャレッド・ベルディアがアリゾナカージナルスと契約、ロジャー・サフォルドがオークランドレイダースと契約しています。

この中で注目すべきはモンローの契約内容ですが、FA解禁前は年平均1000万ドルを要求しておりレイブンズ残留は難しいという話だったんですが、蓋を開けてみると年平均750万ドルの5年契約でまとまっています。総額にすると3750万ドル(約38億6300万円)ということで、アルバートよりかなり低額となっています。

これにはいろいろな理由があるでしょうが、仮にドルフィンズがモンローと交渉していたらもっと高額な契約金を要求されていたと思います。モンロー自身がレイブンズに残りたいということもあったでしょうし、ドルフィンズは実力のあるLTの選手を獲得することが必須だったので、アルバートとの交渉においても足下を見られ、かなり高額な契約内容での交渉になったことが予想されます。ドルフィンズは背に腹はかえられないので相手の提示条件をのまざるを得ないところもあったでしょう。まあ、アルバートが金額に見合った活躍をしてくれれば問題はないのですが。

そしてこの日もう1人FA選手の獲得がありました。ヒューストンテキサンズからFAとなったDTアール・ミッチェルで、こちらも正式発表はまだですが、契約内容は4年間で総額1600万ドル(約16億5000万円)ということです。

ミッチェルという選手はよく知らなかったんですが、2010年ドラフト3巡目指名でテキサンズに入団しています。昨シーズンから先発DTに定着し、14試合の先発を含む16試合すべてに出場、48タックル、1.5QBサックという成績を残しています。26歳と若く金銭的にも低めなので契約としてはいいと思いますが、今後どこまで伸びるのかが問題ですね。

FAとなった先発DTポール・ソリアイがアトランタファルコンズと5年間総額3300万ドル(約34億円)という大型契約を交わしました。そのソリアイの代わりがミッチェルということになりますが、年齢的に若いとはいえソリアイに比べて力は落ちるかもしれません。それにしてもソリアイの契約内容には驚かされました。

さらにもう1つ、この日大きなニュースがありました。OTジョナサン・マーチンがサンフランシスコ49ersにトレードされたということです。マーチンの移籍先はインディアナポリスコルツか49ersしかないと思っていましたが、結局49ersに決まったようです。ドルフィンズが受ける見返りとしては、ドラフト7巡目指名権だろうということですが、これは今シーズンの開幕時にマーチンがロースターに残っていたらという条件付だそうです。

おそらくマーチンが開幕ロースターから外れることはないと思いますが、ドラフト2巡目指名で獲得した先発選手にしてはあまりにも条件の悪いトレードで、ほとんど解雇同然だと思いました。まあ、それだけマーチンの価値が下がっているということなんでしょうけどね。トレードが成立しただけでもよしとしなければいけないでしょう。

初日の動きとしてはそれぐらいですが、まだ補強ポイントはたくさんあるので今後も何人かの選手の獲得はあるでしょう。差し当たってオフェンシブラインの選手がもう1人は必ずほしいところです。

 

2014年シーズンのLTは誰に?

ドルフィンズの2014年シーズンのオフェンシブラインについては、総入れ替えになるかどうかはわかりませんが、先発メンバーが大幅に代わることは確かです。

その中で、QBライアン・タネヒルのブラインドサイドを守るLTの選手は重要です。FAで獲得するのか、そうでなければドラフト指名ということになります。

ポジション的に新人選手よりも経験のあるベテラン選手の方がよりいいと思いますが、現時点でドルフィンズが興味を持っているのは、ボルチモアレイブンズのユージン・モンローとカンサスシティチーフスのブランデン・アルバートです。

ただし、モンローについてはレイブンズも残留を希望しています。アルバートについては昨年ドルフィンズがトレードで獲得する一歩手前までいったので、可能性は高いかもしれません。ただ、両者ともアリゾナカージナルスなど他チームと契約する可能性もあります。

FAで獲得する場合、契約内容も問題になりますが、そんな中でフィラデルフィアイーグルスがLTジェイソン・ピータースとの契約延長を発表しました。契約内容は4年間の延長で総額4130万円(約42億円)ということです。

ピータースは1月で32歳になっており、現在26歳のモンローや29歳のアルバートより高齢です。このピータースの契約内容がモンローやアルバートの契約締結に影響を及ぼすのは確実でしょうから、両者の獲得はかなりの高額になることが予想されます。

他方、一連のハラスメント問題の被害者であるジョナサン・マーチンについて、ドルフィンズが自チームへの復帰を望んでいるという記事を見ました。ただ、マーチン自身は他チームでの再出発を望んでいるということですし、この記事の信ぴょう性は低いと思います。

マーチンについては、かつて大学時代のチームメイトだったインディアナポリスコルツのQBアンドリュー・ラックが、コルツへの移籍を歓迎するコメントを出していますので、コルツでの再出発は理にかなっているかもしれません。

ところで、マーチン側はドルフィンズから他チームへの移籍に関して解雇によるFA契約よりもトレードでの移籍を希望しているようです。その理由はもしトレードで移籍した場合には今後2年間の年俸が82万5000ドル(約8400万円)、104万ドル(約1億600万円)となりますが、解雇された場合はリーグ最低年俸の57万ドル(約5800万円)となるからです。

トレード先としては、前述のコルツか大学時代の恩師であるジム・ハーボーがHCを務めているサンフランシスコ49ersが有力候補ですが、果たしてドラフト指名権などと交換でマーチン獲得に動くでしょうか。ドルフィンズはトレード先が見つからなければマーチンを解雇せざるを得ない状況になるはずですから、獲得する方としては解雇されるまで待っても遅くはないでしょう。

実力的に見て今のマーチンはドラフト指名権を放出してまで獲得すべき選手とは思えませんし、今回のハラスメント問題ではマーチンがチーム内で扱いにくい選手であることが証明されたところもあると思います。NFLは100%ビジネスの世界ですから、例えば気の毒だから実力が劣っていても拾ってやろう、という考え方は一切ないでしょう。したがって、NFLの各チームのGMに対して、ドラフト指名権と交換にマーチンを獲得したいか、と尋ねた時に、即座にイエスと応える人が果たして何人いるでしょうか。決して多くはなく、下手をすると全くいないかもしれません。

まあマーチンの動向も気になりますが、2014年シーズンのドルフィンズのオフェンシブラインのメンバーがどうなるのか、大いに注目されます。


ハラスメント問題に対するウェルズ氏の報告書

昨年10月末に勃発したドルフィンズのチーム内でのハラスメント問題…OTジョナサン・マーチンがOGリッチー・インコグニトに嫌がらせを受けて精神的苦痛を感じ、それを理由にチームを離脱した問題で、弁護士のテッド・ウェルズ氏がNFLからの要請を受けて調査を行っていました。そしてその報告書が現地時間14日に発表されました。

この問題についてはドルフィンズファンのみならず、多くのNFLファンが関心を持ち、時にはいろいろな憶測が飛び交ったりしていました。今回の報告書で明らかにされたことを見ると、特に我々ドルフィンズファンにとっては大変ショッキングな内容となっています。

まず、報告書ではマーチンに継続的に嫌がらせの行為をしていた人物として、インコグニトはもちろんですが、その他にCマイク・パウンシーとOGジョン・ジェリーの名前をあげています。そしてその被害者としてはマーチンだけでなく、名前は明らかにされていませんがオフェンシブラインの若手選手、そして日本人のトレーナーである井上なおひささんという人も差別的な行為を受けたとしています。

ウェルズ氏によると、インコグニトらの行為には大きな悪意はなかったが、結果的にマーチンがチームを離脱するほどの精神的な苦痛を受けたということです。そして彼らが行った人種差別的な行為はいかなる場合でもあるまじきもので、プロ意識を欠く行為だといっています。特にインコグニトとパウンシーはチームリーダーとして位置づけられ、さらにプロボウルにも選出された選手です。

アメリカでは依然として人種差別問題は根強く残っていると思いますが、個人的に残念に思ったのは井上さんに対する差別や侮辱的な行為です。井上さんに対しては真珠湾攻撃に関連して日本人に対する侮辱を受けたということで、戦争を知らないインコグニトらがそのような行為を行ったということは、アメリカの教育にも問題があるのではないか、またアメリカ人の日本人に対する敵対感情が根強く残っているのではないか、ということが感じられました。

それはさておき、今後この報告書がどういう影響を及ぼすのかわかりませんが、少なくともインコグニトとジェリーはFAとなりますのでドルフィンズから去るのは確実で、NFLでのキャリアも絶望的でしょう。パウンシーについてはあと1年契約が残っているはずですが、今回の問題でなんらかの処分が下されることは確実です。下手をすると解雇もありうると思いますが、プレーヤーとしては一流の部類で、もしいなくなるとドルフィンズのオフェンシブラインは全員が入れ替わるという事態になります。

その他にもオフェンシブラインコーチであるジム・ターナーも差別的な行為を行ったという内容もあり、井上さんの上司であるチーフトレーナーも嫌がらせを受ける井上さんを見て、それを面白がっていたようなことも報じられていました。この際彼らも一掃すべきだと思われますし、当然処分の対象となることでしょう。

マーチンについては先日、ドルフィンズに復帰する可能性があるのでは? みたいな記事がありましたが、やはりこうなってはその可能性は低いと言わざるをえないでしょう。ただ、マーチン自身はNFLへの復帰を望んでおり、どこかのチームでプレーすることは可能でしょう。ただ、今回の問題でNFLの選手として大成することができるかどうかは難しいような気がします。

以下にこの問題で参考になった記事を載せておきます。

ウェルズ弁護士、インコグニトら3選手が嫌がらせ、被害者には日本人スタッフも

ドルフィンズ嫌がらせ問題報告書、日本人スタッフに対する人種差別に言及

 


 

新GMヒッキー、記者会見

本日ドルフィンズの新しいGMに就任したデニス・ヒッキーの記者会見が行われました。その模様はこちらです。

http://www.miamidolphins.com/multimedia/videos/New-GM-Dennis-Hickey-Meets-The-Media/9b2403bd-1343-4430-b240-2b9ab4b200b4
 

ところで、そのヒッキーについて、Palm Beach Postのウェブサイトによると、ヒッキーは前タンパベイバッカニアーズGMのマーク・ドミニクをアシスタントGMとして迎え入れるのではないか?ということです。ドルフィンズのアシスタントGMはブライアン・ゲインなんですが、ヒッキーのGM就任に伴ってドルフィンズを退団することが決定的となっています。

ヒッキーとドミニクの関係は非常に親密なようで、かつて2004年にドルフィンズの暫定HCを務めたこともあるジム・ベイツもそのことを認めています。ベイツは2009年にバッカニアーズのディフェンシブコーディネーターを務めていました。

GM経験のないヒッキーにとっては、経験のあるドミニクの助言などを得られるのはプラスになるのかもしれませんが、これが実現するかどうかはわかりませんね。

別な話題で、ドルフィンズの新しいアシスタントオフェンシブラインコーチにジョン・ベントンが就任しました。ベントンは8年間に渡ってヒューストンテキサンズでオフェンシブラインコーチを務めていましたが、先日解雇されていました。

前任のクリス・モズリーはシーズン半ばにチームを退団していましたが、退団した理由は例のジョナサン・マーチンのハラスメント問題とは無関係のようです。

昨年のドルフィンズのオフェンシブラインは多くの問題を抱えていました。もともとシーズン開始前から不安視されていましたし、被QBサック数58というチーム史上ワースト記録の大きな要因となりました。

オフェンシブラインコーチのジム・ターナーは残留しますが、ベントンにはターナーを補佐してオフェンシブラインの再建に取り組んでもらいたいと思います。


 
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