Dol-fan Blog

Miami Dolphins と NFL を心から愛する人のためのページです。

ダン・キャンベル

残りあと1試合

ドルフィンズの2015年シーズンもとうとう残りあと1試合になりました。この間開幕したと思ったらもう終わりで本当にあっという間なんですが、その1試合が終了したら暫定HCダン・キャンベルが解雇されて新たなHCを探していくということになります。

キャンベルに変わってから4勝7敗(4勝8敗濃厚)、しかも2連勝の後は9試合で7敗なので続投は考えられないでしょう。まあキャンベルも予期せぬHC就任から未経験の領域で難しい舵取りだったと思いますが、それを差し引いても現時点ではHCとしての資質には疑問符をつけざるを得ません。

シーズン終了前の現在、ドルフィンズに限らずHC交代が予想されているチームもありますので、すでに新しいHC候補の名前は各所であげられています。ドルフィンズもシーズン終了を待たずに新HC選定に着手していると思いますが、ドルフィンズのHC就任に当たっての不利な状況として次のような点が指摘されています。

1 サラリーキャップに余裕がないこと
2 ライアン・タネヒルが先発QBとして適格か?
3 リーダーシップが欠如している

 もちろんドラフト指名順が上位に来ることなど有利な面もあるのですが、上記のような点で敬遠される可能性もあります。

そんな中でタネヒルに関して1つの話題がありました。チームメイトであるCBブレンド・グライムスの妻がSNSでタネヒルを中傷する発言を行って物議を醸しました。

この件についてキャンベルは心配ない旨の発言をし、グライムスはタネヒルに謝罪をした上で記者会見を行い自らの意図ではないと表明し、さらにタネヒル自身にも影響がない旨の報道がされて一件落着となりそうな雰囲気です。ただ、この件を考えるに2人の間に完全にわだかまりがなくなったとは言い難いでしょうね。

現代はネットの世界で自由に発言が、多くの場合無記名で自分の主義や主張、あるいは他者に対する誹謗や中傷などを自由に行える環境となっています。グライムス夫人の件もその1つにすぎないのですが、特に公の場で他者を誹謗・中傷するようなことは自分自身をおとしめる愚かな行為だと思います。さらに今回の場合は自分自身だけでなく、夫であるNFL選手をもおとしめた行為となったのではないでしょうか。

ドルフィンズとグライムスは昨年4年契約を締結していますので、2017年までは契約が残っている形になっています。しかし今回の件を受けてグライムス自身の契約も危うくなってきた可能性があります。それは単にこの件だけでなく、来年33歳となる年齢とサラリーキャップへの影響、そして今シーズンは特に一流WRを相手にした時にはほとんど太刀打ち出来ないというプレー内容も大きなポイントとなっていると思われます。

ただ、ドルフィンズもディフェンスバック陣には人材を欠いているだけに、少なくとも平均レベル以上であるグライムスを手放すということは痛し痒しの面はあるでしょうが…しかしチーム内の規律ということも考え合わせると、グライムス自身に責任はないとしても残すのは得策ではないのかもしれません。

いずれにしても残りの対ニューイングランドペイトリオッツ戦が終わった後には大きな変化が訪れることと思いますので、その動向を見守りたいと思います。



 

タネヒルについて思うこと…

QBライアン・タネヒルが不調で、ドルフィンズのフランチャイズQBにはなり得ない、もうタネヒルを見限るべきなどという酷評がされています。確かに今シーズンのタネヒルは好不調の波が非常に激しく、昨シーズンまで順調に伸ばしてきた成績を一気に落としてしまった感があります。

なぜそうなってしまったのかよくわかりませんが、1つには他チームがタネヒルを研究してしっかりと対策を取り、その結果プレーなども読まれているところがあると思います。シーズンに2度対戦する同地区のチームに極端に弱いというのもそのあたりが影響しているのではないでしょうか。

あとは特に今シーズンはビル・レイザーのオフェンスで始まったのですが、HCジョー・フィルビンが解任され、暫定HCダン・キャンベルが就任してからオフェンスのコーチが一部追加されました。そこでオフェンスに変化があり、さらに先週はレイザーが解任されてプレーコールを担当するのがQBコーチのザック・テイラーに代わっています。

それからの初戦となった対ボルチモアレイブンズ戦では、タネヒルはパス19回投中9回成功で86ヤード獲得に止まったのですが、その成績はプレーコールが変わったことも大きな要因だったと思われます。オフェンスのシステムは根本的には変わっていないでしょうが、細かいところで少しずつ変化していく中で、それにすぐに対応できていないところがタネヒルにとっては不幸なところではないでしょうか。

今シーズン、ここまで評価が落ち込んでいる現状を考える時に、個人的に思うのはドルフィンズがタネヒルの育成の仕方を間違えたのではないかということです。ちょっとしたボタンのかけ間違えのようなことが今に至っているような気がします。

タネヒルは2012年にドルフィンズにドラフト1巡目(全体8番目)で入団しましたが、当時はアンドリュー・ラックやロバート・グリフィンの陰に隠れてそれほど高い評価はされていませんでした。現実にQBとしての経験年数も短かったし、当時のHCジョー・フィルビンやOCマイク・シャーマンもタネヒルをじっくりと育てるつもりだったと思います。それが図らずも新人ながら先発QBに抜擢せざるを得なかったところが予定外だったのかもしれません。

さらに判断を狂わせたのは、開幕4戦目の対アリゾナカージナルス戦でパスで431ヤードを記録してチームの新人記録を更新してしまったことです。あの偉大なQBダン・マリーノを越えたということで、ファンはもちろんですが、チームの首脳陣やフロントもすっかり舞い上がってしまったような気がします。

これはタネヒルのパスを中心としたチームにしなければいけないということで、タネヒルにはより多くのパスを投げさせ、さらに翌年にはRBレジー・ブッシュを放出してマイク・ウォレス、ブランドン・ギブソンというWRを補強したのもパスに偏ってしまった証拠だと思います。

そしてそれでも上手くいかないとなると、今度は翌年にOCにレイザーを迎えてさらにタネヒルのパスに重点を置くようになりました。当然オフェンスのプレーコールもパス中心になっていくんですが、その中でもRBラマー・ミラーが1000ヤードラッシャーになったということで、今シーズンはよりバランスの取れたオフェンスになる可能性もありました。

しかしチームの方向性は相変わらずパス偏重で、扱いにくくなったウォレスやギブソンの代わりにケニー・スティルスとグレッグ・ジェニングスを入れ、さらにドラフトではデバンテ・パーカーを1巡指名するというWR陣の編成を行いました。あげくに放出を要求していたWRリシャード・マシューズも残した結果、WRに関しては選手が超過してしまいました。

そうなれば各WRにパスを取らせなければならず、パスをコールする回数が増えてしまうのは当然の流れだと思います。もしかするとシャーマンにしてもレイザーにしてもそのパス偏重に対する苦悩があったのではないでしょうか。加えて、タネヒルのプレーのリズムを崩させていったのもそこにあるのか、あるいはタネヒル自身もパスを投げることに固執しているのかもしれません。

タネヒルは今シーズンも3000ヤードパッシングを達成し、新人の年から4年連続で3000ヤードパッシングを続けていますが、これはNFLではタネヒルの他にはわずか3人しかいません。しかしそれだけパスを投げるというのが本当のタネヒルのスタイルかというと、そうではないような気がします。

ただ、タネヒルの成績が前回のレイブンズ戦のようになると、もっとパスを投げろということになってしまうかもしれません。でもそうなると今までと何も変わらないんですよね。そういう意味では次の対ニューヨークジャイアンツ戦を注目しています。

キャンベルは間違ったオフェンスの流れを修正しようとしているのかもしれませんが、シーズンの途中では難しいものがあると思います。今後ドルフィンズの成績がどうなろうと現在のコーチ陣などは一掃されるでしょう。そうなれば今度こそタネヒルを、そしてチームを正しい方向に導ける首脳陣の就任を望みたいです。



 

シーズン前半終了…そして後半戦へ

2015年シーズンも前半が終了しドルフィンズは半分の8試合を消化しましたが、結果は3勝5敗と2つ負け越しでAFC東地区の最下位に低迷しています。HCジョー・フィルビンが解任されて、TEコーチだったダン・キャンベルが暫定HCを務めている現状からは、後半の8試合も厳しい結果が予想されます。

ちなみに1シーズンが16試合制となってからのドルフィンズは前半を3勝5敗で終了したことは過去に4回あるようです。2009年、2005年、1991年、1986年の4シーズンですが、それぞれの最終成績を見てみると、9勝7敗で勝ち越したのが2005年で、1991年と1986年はいずれも8勝8敗です。そして2009年は7勝9敗の負け越しで終わっています。

結果的に大きく負け越したシーズンはなく、大体勝率5割前後でシーズンを終えています。3勝5敗といえば勝ったり負けたりという感じですから、今後もそういう結果で進んでいくんでしょうか。ただ、現在のチーム状態を考えると、大きく負け越すことはあっても勝ち越す可能性はほとんどないでしょうね。

ファンの期待を裏切りつつある今シーズンですが、そんな中でも優れた記録もいくつか残しています。まずキャンベルの采配による最初の2試合で計82得点していますが、これはチーム史上最多で、これまでは1996年にジミー・ジョンソンが就任した時に記録した計62得点をはるかに上回っています。

また対ヒューストンテキサンズ戦では試合前半に41得点のチーム新記録、そして試合前半に50ヤード以上のTDプレーを4回記録したNFL史上最初のチームとなっています。

NFLでトップ10にランキングされているチームカテゴリーをみると、平均攻撃獲得ヤード数で8位、平均ラン獲得ヤード数で2位、平均パントリターンヤード数で8位、そして4thダウンディフェンスで10位となっています。

また個々の選手についてみると、RBラマー・ミラーが平均ラン獲得ヤード数で5.25ヤードを記録しており、これは2009年にRBリッキー・ウイリアムスが記録した5.36ヤードに次ぐものです。ちなみにミラーの5.25ヤードはNFLでは7位にランクされています。

さらにミラーはラン・アフター・キャッチでも平均11.59ヤードを記録しており、これはサンディエゴチャージャースのRBダニー・ウッドヘッドの11.87ヤードに次ぐNFL2位の記録です。

そしてWRジャービス・ランドリーはこれまで53回のパスレシーブを記録していますが、このままのペースを持続すればWR О.J.マクダフィーのチーム記録の90回を更新する可能性が大です。

また新人Pマット・ダーはNFL2位の平均49.1ヤードのパントを記録しています。ちなみに1位はボルチモアレイブンズのPサム・コッチで49.4ヤードです。

QBライアン・タネヒルはこれまで3試合でQBレイティング100以上を記録しており、昨年記録した6試合を更新するかもしれません。またショートパスの成功率は73.45%と高く、これはNFL3位の成績です。

期待外れかと言われているDTダムコン・スーですが、これまで7つのロスタックルを記録しており、これはNFLのDTの選手としては3位タイの成績です。

さらにディフェンスの選手ではSレシャッド・ジョーンズがNFLのディフェンシブバックの選手では最多の74タックルを記録しています。シーズン前半での数字としてはドルフィンズのディフェンスの選手で最高の成績で、あのLBザック・トーマスよりも多い数字だということです。

これ以外にも他チームよりも優れた数字を記録しているものはありますが、チーム状態がよくない中でもこのような記録が残せるのですから、本当にチームを上手くマネージメントすればもっと勝率もよくて順位も上にランクされているはずです。

そう考えると現在のドルフィンズの低迷ぶりは非常に残念なのですが、本当に何かのきっかけでガラッと変わってくれることを期待したいのがファンの心理だと思います。この先どんな結果が待っているのかはわかりませんが、最後まで諦めずに応援していきたいと思います。




Week 9 対ビルズ戦

またしてもビルズに惨敗して今シーズンは2戦全敗、同地区内の対戦もこれで4戦全敗となりました。まあ、苦手のビルズでアウェイでの試合ということで、勝つのは難しいのではないかと思っていましたが、こんなに点差が開いての負けということになると気分が悪くなってきます。

ビルズが強いとは思いませんでしたが、それに勝てないドルフィンズが弱いということになるんでしょう。ただ、この試合を見ていて感じたのは、ドルフィンズの各選手はなんとか勝とうと思って精一杯プレーし、オフェンスなどでも工夫したプレーコールなども行っているんですが、全体的にやることなすことが空回りしているように思いました。

最初の攻撃のセーフティなどはその典型的な例で、2週連続でスナップミスからのセーフティなんて考えられません。ビルズの攻撃をディフェンスが抑えたので、さあ得点を取りに行くぞと意気込んだんでしょうが、力が入りすぎたんでしょうかね。

やはり相手が苦手のビルズでしかも相性の悪い敵地ということですから、試合をする前からドルフィンズにハンデが科せられているようなものです。選手も当然それを感じながらプレーしているので平常心ではないのかもしれません。ただ、それを上手くコントロールするのがコーチ陣の役割だと思うのですが、経験の少ない暫定HCでは難しいんでしょうかね。

暫定HCでは難しいと言えば、前半終了間際の2ミニッツオフェンスでの時間の使い方が非常に不可解で残念でした。前半残り時間約30秒からQBライアン・タネヒルがRBラマー・ミラーにパスを通してビルズ陣内3ヤード地点までボールを進めた場面で、タイムアウトが1つ残っていたのに取らず、結局残り時間5秒まで時計が進んでしまいました。

あの場面はタイムアウトを残すよりも時間を止めるのが先だったような気がするんですが、そのために最後に十分時間がなくて得点が取れませんでした。状況的にはどうしてもTDがほしかったところだと思いますので、もっと時間があったらもう少し落ち着いてプレーができていたと思います。

それと判断が難しかったところとしては第3QにビルズがQBタイロッド・テイラーからWRサミー・ワトキンスへの44ヤードTDパスで追加点をあげた場面の直前のプレーで、3rdダウン残り4ヤードでテイラーがパス失敗し、同時にオフェンスのホールディングの反則があったところです。

結局ドルフィンズは反則を適用して10ヤード罰退させたんですが、その結果としてTDパスを許してしまっています。したがって反則を取らずにそのまま4thダウンでFGを蹴らせていたらという意見もあるようですが、その場合は53ヤードのFGとなっていたようです。その距離ならビルズのKダン・カーペンターが外す可能性が高かったというものです。

ただ、HCダン・キャンベルの判断としては3rdダウン残り14ヤードとしても抑えられる、そしてFGを蹴るには追い風だったと考えての選択だったようですが、それが裏目に出てしまったためにある意味批判の対象のようになっています。しかしそれはもう結果論ですから、あの場面でのキャンベルの判断は間違いではなかったと思います。

それよりもあの時の審判の判定がおかしかったように思います。3rdダウン残り4ヤードでテイラーがパス失敗したんですが、ドルフィンズDTダムコン・スーがテイラーをつかんでいて、テイラーは無理やりパスを投げての失敗でした。あれはQBサックと判定されてもよかったと思います。QBサックならばそのまま4thダウンでしたからTDもFGもなかったところだと思います。あとスーに関しては明らかにホールディングされていたのに取ってもらえませんでしたしね。

不可解な判定は他にもありました。第2QにビルズがRBカルロス・ウイリアムスの11ヤードTDランで追加点をあげたところですが、あの時のウイリアムスはエンドゾーン手前寸前でボールをファンブルしていたような気がしたんですが、結局ビデオリプレイの結果もTDと判定されています。あれがファンブルでタッチバックになっていたらその後の展開も変わっていたかもしれないんですけどね。

とはいえ、タラレバの話でドルフィンズが負けたことには変わりがありませんし、負けた理由にもなりません。敗因としてはやはり先にリードを奪われたこと、そしてその結果ではないでしょうが、ディフェンスがビルズのオフェンスを抑えられなかったことに尽きますね。

100ヤードラッシャーを2人と100ヤードレシーバーを1人許してしまったことがディフェンスとしては失格だと思いました。パスディフェンスではCBブレント・グライムスの不調がひびきましたね。それにしてもビルズは3人しかパスレシーブをしていないんですが、そんなのでもやり方によっては勝てるんだと認識させられました。

あとやはりRTジャワン・ジェームスの欠場が痛いですね。代わりに入っているRTジェイソン・フォックスでは限界があります。当然今後の対戦相手にも狙われるところだと思いますが、シーズン中のこの時期ではどうにもならず、ジェームスの早期復帰を望むしかなさそうです。

こういう試合を見せられるとこれからほとんど勝てないのではないかと後ろ向きな気持ちになります。しかも、もうすでに同地区対決で4連敗していますのでプレーオフ進出はほぼ無理でしょうし、ファンとしてはまったく面白くありません。とはいえ、シーズンは終わっていないのでドルフィンズの選手たちには少しでもいい試合、いいプレーを見せてもらいたいと思います。



 

Week 8 対ペイトリオッツ戦

第8週のサーズデーナイトゲーム、全米でただ1試合のドルフィンズとニューイングランドペイトリオッツの対戦で、いろいろな面で注目されていた試合だったと思います。結果は、やはりペイトリオッツは強かった、ドルフィンズは手も足も出なかった、ということになろうかと思います。

正直言ってドルフィンズが勝つのは難しいかなと思っていましたが、36-7と29点もの差がつくとは思いませんでした。試合を見終わってしばらくは、やっぱりドルフィンズは力がないのかと落胆しましたが、改めて落ち着いて振り返って見ると、この試合の敗戦の最大の要因はランオフェンスの不発、逆に言えばペイトリオッツのディフェンスに完璧にランが止められたことではないかと思います。

ペイトリオッツのディフェンスは、ドルフィンズのランプレーを止めてパスを投げさせることに重点を置いていたようです。実際その戦略が見事に当たってしまったわけで、今後ドルフィンズと対戦するチームは同じようにドルフィンズのランプレーを止めることを第一に考えてくるでしょう。

ドルフィンズはその上で、相手のディフェンスを破ってランを出していかなければ勝つことは難しくなるんですが、この試合で残念だったのはランプレーに工夫が見られなかったことです。まあ、今までの傾向からしてリードされていて、しかもランが止められると途端にランプレーをコールしなくなるんですが、それ以上にこの試合では単調なランプレーばかり繰り返していました。

今までの試合では、例えばWRジャービス・ランドリーにランプレーで走らせたりしていましたが、この試合ではありませんでした。ランドリーに走らせたからといって上手くいった保証はないんですが、何か相手のディフェンスを惑わすようなプレーコールをしてほしかったです。ペイトリオッツに勝つためには、今までやったことのないようなプレーコールを出していくことが必要なのですが、それをしなかったのかできなかったのか… 

また、今後のランオフェンスということを考えると、大きな損失がありました。RTジャワン・ジェームスがつま先を痛めて途中退場、診断の結果4〜6週間はプレーできない見込みだということです。ということは今シーズンの試合出場はほとんどできないということにもなります。ただでさえ弱いオフェンシブラインがさらに弱体化していく可能性が大です。

ドルフィンズのオフェンスについてもう一つ大きな問題は、3rdダウンコンバージョンの成功率です。この試合でも11回中2回しか1stダウンを更新できず、その成功率はわずか18%でしたが、シーズン通算でも27.2%と非常に低いです。ちなみにペイトリオッツは47.1%ですので、ほぼ2回に1回は1stダウンを更新しているということになります。

1つ興味深い数字として、昨年プレーオフに進出したチームの3rdダウンコンバージョン成功率は42.6%だそうですが、それと比べると現在のドルフィンズはとてもプレーオフに行けるようなチームではないということですね。

ディフェンスについては、この試合で36失点したわけですが、第4Qの14失点はほぼ試合が決まった後だけに別格としても、それまでは22点取られたとはいえよく食い下がってたと思います。ペイトリオッツのオフェンスが素晴らしかったわけですが、やはり自軍のオフェンスの支援がなければディフェンスも乗っていけないと思います。

ペイトリオッツに勝つにはディフェンスでは勝てないと思います。まずはオフェンスで先に点を取ってリードを奪っていかなければいけない、さらに得点を重ねて取っていかなければ勝てません。その意味では最初にリードを奪われていては勝てる可能性は非常に低かったと思います。特にペイトリオッツの本拠地ならばなおさらです。

ドルフィンズは試合開始時のコイントスで勝ったんですが、オフェンスを選択しませんでした。前述のとおりペイトリオッツに勝つためにはまずはオフェンスが得点を取ってリードを奪うことが必要ですので、レシーブを選択して得点を取りに行くべきだったと思いました。

 あとこの試合での最大の損失といえば、前述のジェームスの件も痛いのですが、プロボウルDEキャメロン・ウェイクがアキレス腱断裂でシーズンアウトとなったことが本当に大きな痛手です。ウェイクもここ3試合で7.0QBサックと調子を上げてきていたし、チームリーダーとしても欠かせない存在だけに、この先ウェイクがプレーできないというのはディフェンスのみならず、チーム全体に影響しそうで怖いです。

暫定HCダン・キャンベルとなって初めての敗戦で、しかも完敗といってもいい内容でした。これから次の試合にむけてキャンベルがどのようにチームを立て直してくるのか注目されますが、ジェームスやウェイクの欠場も響いてくるでしょうし険しい状況だと思います。我々ファンとしてはそれを見守るしかないんですが、願わくばこの敗戦を今後につなげてもらいたいと思います。



 
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